上司のすすめでダウンロードした「イェンタ」を始めてみる
ライターS:そこから、どうやって今の彼氏と?
リナ:その後、自分的に猛烈仕事モードに突入したんです。マッチングアプリは、効率よくたくさんの異性と出会えるし、それなりにまじめに彼女探ししている人も多いから、普通に彼氏を作るには最適なんだけど…。私って、仕事が人材系の営業だから「職を探し求めている人」も「人材を求めている会社=クライアント」も自分で探さないとなんですよね。
コロナ禍で、なかなか人とも出会えないし、営業の成績が伸び悩んでたときに…、“ビジネス用マッチングアプリの「イェンタ」使ってみな”って、今働いている会社の社長に言われて。そこから仕事にもつながるかもしれないし、使い始めてみたら「イェンタ」のほうが面白くなっちゃった!最初からビジネス用っていう売りだからからかなあ。登録者は男性ばかり。トータル20人くらいと毎日のように、アポイントなのかデートなのかすれすれな“飲みニケーション”しました(笑)。1回目の緊急事態宣言から半年くらい経っていて、去年の秋は街全体も活気が全然あったから。
ライターS:今の彼氏は「イェンタ」で会った中のひとりってことですね。どんな人なんですか?
リナ:彼氏になったユウキ君(仮名)は、28歳外資系サラリーマンで、大学院卒で建設系から営業マンに転身した人。初めて会ったのは2020年の10月ごろなんだけど、プロフィール見て興味が沸いて、情報交換したいなって思って。“商談しません、雑談ベースで会いたい”って文言もあったし、何か売られることもないなって。単純にそんな軽い気持ちです。
初対面は…、カレもアポイント続きって感じだかったからさくっと、渋谷のカフェで1時間コーヒーを飲みながらトーク。第一印象は、THE・営業マンでスーツが似合う人だなって感じで、まあ顔はドンピシャ!っていうほどでもない…。
クセがすごい!人生が壮絶なカレとの出会い
ライターS:アプリで会ってきた今までの人とカレとで、「違うな」っていうところはあった?
リナ:千鳥風に言うと、クセがすごいんじゃ~、って感じでしょうか。なんと言うか、人生が壮絶だった、この人。幼少期、親が離婚しててお母さんが女手ひとつでカレ+姉2人を育て上げてたらしく。相当貧乏だったせいで、カレの精神は荒れまくり、もう神を恨んでる毎日だったらしい。それで、いつか金持ちに拾われたい…って思っていたときに、いきなりお母さんが金持ち社長と再婚して、たちまち金持ちの息子になったらしいの。
あとは、ファーストキャリアで宅建士の資格を取らないといけなかったときも、取り組み方が破天荒。宅建士の資格を取るのに、半年~1年くらい勉強するのが普通らしいんだけど、カレの場合、費やした時間は1か月。死ぬ気で勉強して、臨んだ試験当日になんと高熱!それでも、なんとか乗り切って合格したらしい。
そんなクセ強エピソードを1時間みっちり聞いたから…なんか濃かった(笑)。もともとの性格なのか、人生がそうさせたのかわからないけど、0か100かの極端に振り切れるタイプの人なんだなって。でもぶっちゃけ、そのときはビジネスライクにしか考えてなかったから“きゅん”とかは無かった。まあでも面白い人ではあったから、バイバイしたあともLINEのやり取りは続いてて、“今日は僕ばかり話して、リナさんの話は聞けなかったから…後日会おう”って言われました。
2回目は高級ホテルのBARラウンジでデート…
ライターS:ふむふむ。次はリナちゃんのことをもっと知りたい的なニュアンス?
リナ:そうです。2回目のデートは新宿駅待ち合わせで、お酒飲みに行こう~って感じだったんだけど、場所が新宿・京王プラザホテルのラウンジで。到着して、衝撃!もっと適当な安いバーだと思ってたから。実は、初回に渋谷で会ったときに”僕、今恋愛禁止中なんです。今の営業で売上1000万いくまでは、そういうのナシって思ってるんで”って言っていて!
でも待てよ…。今のこの“隣同士に座って、デカい窓から新宿の夜景を一望”って、完全にデートじゃないですか(笑)。だからバーのシチュエーションにはびっくり混乱しまくり。まあでも、その日は普通に帰りましたよ、手つなぐのもチューも、もちろん無く。