年始の季節モノ漢字です。「人日」って読める?意味わかる?

ずっと日本で暮らしていても、知らない日本語ってまだまだあるものです。ときには、簡単な漢字の組み合わせが意外な読み方を持っていることも……。
たとえば、「態々」「不束」「強か」「為人」など。これらは全て、読み方を聞けば誰もが知っている日本語です。あなたはいくつ読めましたか?
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」クイズ。本日のお題はこちら♪

「人日」。
「にんにち」と読むこともありますが、今回当てていただくのは別の読み方です。じつはこれ、お正月と深く関係している言葉なのですが、いったいなんと読むのでしょうか?

■ここでヒント!

読み方を探るヒントとして、言葉の意味を調べてみましょう。デジタル大辞泉(小学館)によると、「人日」の意味は次のとおりです。

「五節句の一。陰暦正月7日の称。七草粥 (ななくさがゆ) を食べる風習がある。」

五節句とは、四季の節目に行事を行う5つの節句のこと。人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)と、1年に5回訪れます。
その五節句の中でも最初の「人日」は、はたしてなんと読むのでしょうか? さっそく正解を見てみましょう!

■正解は……こちら!

五節句のひとつにあたる「人日」の読み方は、「じんじつ」でした。1月7日に七草粥を食べる習慣は、今でもおなじみですよね。

ちなみに、最初にご紹介した「にんにち」という読み方をする場合は、意味が大きく変わります。「人日(にんにち)」は人件費の見積もりなどに用いられる言葉で、「ある仕事を1日(8時間)で終わらせると仮定した場合の作業者の人数」を指します。
たとえば、5人で3日かかる仕事は、5×3=「15人日」として見積もる、というふうに使われています。

なかなか奥が深い日本語の世界。クイズはまだまだありますので、ぜひ他の問題にもチャレンジしてみてくださいね!
(豊島オリカ)

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