壁ドンじゃありません!「半ドン」という言葉の意味、わかりますか?
例えば最新のものでは寝坊したときに使う「絶起」、悲しさを表現するときに使う「ぴえん」。常に新しい若者言葉が誕生しています。しかし、若者言葉は下の世代には受け継がれずに廃れてしまったものもたくさんあるので、上の世代の人が何気なく口にしたいにしえの若者言葉の意味がわからず「?」となってしまうことも。
そこで今回は、中高生・大学生には「何それ?」、少しお姉さん・お兄さんの世代は「懐かしい!」と感じるような若者言葉をご紹介! 早速チェックしていきましょう。
「壁ドンの新形態?」と思ったかたもいるかもしれませんね。今でも使う人はいる言葉ですが、耳馴染みのない人にとっては不思議な響きですよね。
意味は、仕事や学校が午前で終了すること・またはその日のこと。
現在は公立校では土・日曜日ともに授業がありませんが、昭和期は月~金に加え土曜の午前にも授業があるのが一般的でした。そんな「午前で仕事や学校が終了する日」のことを指して半ドンという言葉を使っていたようです。
さて、気になってますよね? ずばり「ドン」って一体何なのでしょうか? 「半」が「半分」から来ているのはわかりますが、「ドン」は予想がつきませんよね。諸説ありますが、有名な3つの説をご紹介します。
「半ドン」の由来 3選
①オランダ語の「zondag」に由来
オランダ語で「日曜日」「休日」を意味する「zondag(ゾンターク)」が江戸末期に「ドンタク」と訛って伝わり、これが短縮して使われるようになったという説です。ドンタクは博多のお祭り「博多どんたく」の語源でもあるんですよ♪
②正午になる空砲の音に由来
時計が普及していなかった江戸時代は、空砲を打ってその音で庶民に正午を伝えていました。現代でも地域によって、7時(起きる時間)・12時(お昼の時間)・17時(子どもが帰る時間)などに音楽が流れますよね。それと同じような感覚です。土曜日は正午を伝える「ドン」という空砲の音が鳴ったらお仕事が終了だったので、その名残で「半ドン」という言葉ができたという説も。
③「土曜日」の「土」に由来
「半分の土曜日」つまり「半土」だから「半ドン」という言葉ができたというものです。とてもシンプルな説ですね。
みなさんは半ドンの意味を当てられましたか? 半日で仕事や授業が終わる日がある、という方はぜひ使ってみてください! 身近にこの言葉を知っている人がいて「懐かしい~! 」となるかもしれませんよ♪ (平田真碧)