「市井」って読める?意味分かる?
日常でたまに見かける、気になる日本語。簡単な漢字だけで出来ている言葉なのに、読み方が分からなくてモヤモヤ……なんてこと、ありませんか?
たとえば、「定礎」、「珪藻土」、「悪食」、「出色」、「流石」、といった日本語がそうです。読めそうで、なかなか読めないものですよね。
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」クイズ、本日のお題はコチラです。
「市井」。
市も、井も、どちらもよく見かけるし、なんなら簡単に書けちゃう漢字ですよね。でもふたつ重なると読み方が分からない……モヤモヤ言葉の完成です。
さて、この日本語はなんと読むのでしょうか?
「しい」? もちろん違います。
「いちい」? 人の苗字としてはアリですが、熟語としては違います。
では正解を見てみましょう。正しい読み方は、コチラ。
「市井」の正しい読み方は、「しせい」でした。
「市井」とは、「人が多く集まり住む所。まち。ちまた。」という意味です(小学館デジタル大辞泉)。大昔の中国で、井戸のある所に人がたくさん集まり、物を売り買いする市(いち)が立ったところから、この言葉ができたと言われています。
読書中に「市井の人」なんて表現が出てきたら、それはイチイさんという苗字の人ではなく、一般庶民のことを指しているのですね。
頭の体操にもぴったりな日本語クイズは、毎朝6時に更新しています。他の問題にもチャレンジしてみてくださいね!
(豊島オリカ)