なんか気になる。「コンプレックスを刺激される人」とうまくやっていく方法

なんか気になる。「コンプレックスを刺激される人」とうまくやっていく方法

女性

人は誰でも多かれ少なかれコンプレックスを持っています。周囲からは何でもできて性格も良い完全無欠に見える人だって、その中身はコンプレックスでいっぱいであることも。そして中には、一緒にいるとコンプレックスを感じる相手もいますよね。そのような相手とどのように向き合えばいいのでしょう。そこで今回は、「コンプレックスを刺激される人とうまくやっていく方法」をご紹介いたします。

■自立している相手にシンデレラコンプレックスを感じていないか

女子は多かれ少なかれ、シンデレラコンプレックスを持っています。これは、男性に助けてもらいたい、守ってもらいたいという強い気持ちの偏りであり、行きすぎると自立できなくなってしまいます。理想の男子を追い求め、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称とされています。

特に、経済的・精神的に自立した同性と接しているときに刺激され、自分って男がいないと生きていけないのかなと落ち込んでしまいがち。そんなときは、自分の性格を武器だと思ってみましょう。ハイスペックな男子を見つけるアンテナを持っていると考えるのです。過度に理想化しなければ、素敵な恋ができる才能があるのですから。

 

■優秀な相手に劣等コンプレックスを感じていないか

男女問わず多くの人が劣等コンプレックスを持っています。これは簡単に言えば、劣等感が強いことを指します。この心理的偏りの特徴は、自分をよく見せようとしたり、失敗を恐れるという形で表出されるでしょう。そして、自分が相手より劣っていると強く感じて、心にわだかまりを抱いてしまうのです。

特に、何でもできる優秀な相手や自分の欲しいものを持っている人に、強く劣等感を覚えると言えます。そんなときは、人は人、自分は自分という発想を忘れないようにしましょう。別にナンバーワンになる必要はないのです。あなた自身がこの世の中においてオンリーワンな存在なのですから。

 

■甘え上手な相手にファザーコンプレックスを感じていないか

幼少期に父親に構ってもらえなかったり厳しくされたというコンプレックスを抱えたまま大人になると、男性に対して父親の役割を求めることも少なくありません。これこそがファザーコンプレックスの正体です。一般的に、年の離れた男性を好む傾向が表れるとされます。その結果、不倫を繰り返してしまうケースも。

ファザコン傾向の強い女子は、甘え上手・愛され上手な相手にコンプレックスを強く感じるでしょう。自分もあんな風に甘えたい…… そう感じて傷ついてしまうのです。そんなときは、自分で自分を甘やかしてあげましょう。プチご褒美でも何でもかまいません。誰かに愛をもらうのではなく、あなた自身が自分を愛することこそが、自分の欠けた穴を補う方策なのです。自分の女性としての魅力を認めてあげましょう。もちろん、父親との関係を洗い直すこともポイントになります。優しい電話をしてみたり、肩をたたいてあげるのもひとつです。

 

■利己的な相手にメサイアコンプレックスを感じていないか

メサイアコンプレックスとは別名、救世主妄想とも呼ばれるコンプレックスです。これは自分が誰かを助けてあげなくてはならない、という思い込みを抱く心の状態を指しています。この特徴としてあげられるのは、お節介をしたがることです。あなたのためにこれだけしてあげる、と相手が望んでいないことを押し付けがちになるのです。

その根底にあるには、自分が救われたいという気持ち。心理的報酬や見返りを求めているのです。そのため、利己的で自分の好き勝手に生きている相手にコンプレックスを抱きがち。そんなときは、自分らしくありのまま自由に生きてみましょう。別に誰を救うわけでもなく、自分が自分の人生を楽しむことを意識してみましょう。きっと変なこだわりから解放されるはずです。

適度なコンプレックスはモチベーションにつながる場合も少なくありませんが、過度なコンプレックスは自信を喪失させる結果につながります。ネガティブになってしまい、前向きな考え方ができなくなるのは勿体ないですよね。20代~50代の男女でコンプレックスがある人の割合は9割と、非常に高いとされています。コンプレックスのない人なんていないという認識を持ち、自分を好きになってあげられるよう気持ちを持っていきましょう。そのちょっとした差が大きな結果につながるはずですからね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。