恋は盲目!陥りがちな人と盲目的に好きにさせる男性の特徴
恋をすると相手のことしか見えなくなって、生活に支障をきたしたり、周りに迷惑をかけてしまったりした経験はありませんか?
恋は盲目とは言いますが、そういった恋愛は失敗してしまうことが多いもの。一度冷静になって自分を客観視するためにも、盲目的な恋に陥ってしまいがちな人の特徴や、逆に盲目的に好きにさせるような人の特徴を把握しておきましょう!
心当たりしかない!盲目的な恋に陥りがちな人の特徴
まずは盲目的な恋に陥りやすい人の特徴を4つご紹介します。半分以上あてはまったら、あなたもかなりヤバいかも!?
1.自信がない・自尊感情が低い
あなたは自分に自信がありますか? 必要以上に自信を持つ必要はありませんが、健全なレベルでの自信を持つことは恋愛において重要です。自信、すなわち自己評価と恋心は密な関係があり、高い人は積極的に異性へアプローチする傾向が強いのに対し、低い人は非常に消極的なことが多いといえます。こういった傾向を心理学においては自尊理論と言います。また、自己評価が低いと、愛情を受け入れやすくなるという研究結果があり、しかも、愛情や好意に対する欲求が高まりやすく、恋心が芽生えやすいとも言われています。ただし、その恋愛は盲目的になりやすく、相手にのめり込みやすい状況にも陥ってしまうのです。例えば、失恋直後に告白されると恋に落ちやすい……といったシチュエーションがまさにそうですね。
2.人の世話を焼くのが好き
援助と好意の関係に関する心理実験において、人のために何かをしてあげるとしてあげた相手を好きになる、という少し不思議な結果が報告されています。人は、何かしらの負担を背負うことによって、その分を取り返そうという心理が働き、その結果のめり込むのだそう。これはギャンブルなどでよく説明される心理ですが、恋愛においても同じことが言えます。そのため、あなたが世話焼きな性分なら、相手に尽くすことによってどんどん愛しさが募っていき盲目的になってしまうでしょう。恋にはバランス感覚も必要なのですね。
3.周囲の意見に耳を貸さない
普通なら、好きな相手にちょっとおかしいと感じる点があれば、周囲の友人たちがアドバイスをくれることが多いでしょう。しかし、盲目的な恋をしている人にとっては、それは雑音あるいは余計なお世話でしかありません。逆に、どんどん周囲の意見に耳を貸さなくなってしまうでしょう。アメリカの心理学者リチャード・ドリスコールは、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象があることを指摘しました。これをロミオ・ジュリエット効果と呼びます。いくら好きな相手でも、周囲からの好意的なアドバイスは冷静に受け止める余裕を持ったほうがいいでしょう。
4.何でもすぐ自分のせいにする
心理学者バーナード・ワイナーは、人間の行動の原因をどこにもとめるかという原因帰属接を提唱しました。これには外的帰属と内的帰属があるとされ、前者は状況や運など外部にあるものに理由を求めます。そして後者は、本人の性格など内部にあるものに理由を求めます。外的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を「環境や相手のせい」だと考えることができます。一方で、内的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を常に「自分のせい」にしてしまいます。この内的帰属の考え方をする傾向にある人は、何でもすぐ自分のせいにするため、相手からコントロールされてしまいやすいとされます。つまり、相手の言いなりになり盲目的な恋をしてしまいがちなのです。本当に自分のせいなのかを考える、冷静さも大切ということですね。
盲目的に恋ができるというのは、実はかなり純粋だと言うことの裏返しでもあります。相手のことを疑わず、手放しで好きになるのはとても勇気のいること。大人になるにつれて、だんだんと条件や相手の立場を選んで恋をするようになりがちなのに、それを度外視して恋ができるのは素晴らしいことでもあります。でも、それによってあなた自身が傷ついたり、相手や周囲に迷惑をかけるのは考えもの。あまり近視眼にならないよう、適切な距離感を保つことも大切なのです。(脇田尚揮)
あなたの身近にも…「盲目的に好きにさせる人」の特徴
続いてはあなたをドハマりさせてしまう、盲目的に好きにさせる人の特徴をご紹介!
一緒にいて幸せになれるならいいですが、視野が狭くなって他の人が見えなくなると、そもそも他の人と比較して自分が幸せかどうかが分からなくなってしまいます。危険な目に遭わないためにも、以下の4つのポイントをチェックしておきましょう。
1.相手に存在価値を与えてあげる
人には誰しも自尊感情というものがあります。簡単に言うと、自分には価値があり尊敬されるべき人間であるという思いのことです。米国の心理学者ジェームスによると、自尊感情の高低は本人の願望がどれくらい叶うかによるとされます。本来なら自尊感情は自分で満たしていくのが健全な形なのですが、盲目的に人を好きにさせる人は、それを与えてあげるのが上手だと言えます。つまり、存在意義や存在価値を人に与えるのがうまいのです。そうすれば、相手はどんどん依存していってしまうでしょう。
2.「認知的不協和」をつくりだすのがうまい
人は自分の中で矛盾が生じた場合、その矛盾からくる不快感を解消する方向に行動をとるという心理があります。例えば、嫌いと思っていても親切な自分を演じて手伝いをした際に、相手からお礼を言われたとします。そして次のお願いをされたときに、そのお願いを断りづらいという心理がこれに当たります。これを心理学では、認知的不協和と言います。盲目的に人を好きにさせる人は、この認知的不協和をうまくつくりだして、段階的に人を説得させるのが上手なのです。これは、ホストのテクニックとしてもよく使われています。
3.希少価値を自分に付け加えている
人は誰もがすぐに手に入るものよりも、手に入りにくいもの、つまりレアなもののほうに価値を感じるという心理傾向があります。これを希少性の法則と言います。盲目的に人を好きにさせる人は、この希少性を自分に付け加えているところが。例えば、相手からLINEが届いたら、即返信をせずに一呼吸置いて返すのです。そうすることで、すぐに返信できないほど忙しい人、なかなか連絡がつかない人という印象が残り、価値が高まります。この法則を活かし、相手の心を操作しているケースが多いのです。
4.ウソをつき続けることが苦痛じゃない
誰にでも好きだと言いまわる人っていますよね。そんな相手から好きだと言われても、どうせ冗談に違いないと思うのが普通です。でも、嘘くさく聴こえるかな?と感じるような言葉でも、言い続けることによって効果が出てくるのです。これを心理学では「スリーパー効果」と呼びます。こうした効果が得られるのは、人の記憶が「情報そのものの内容」より、「情報の信憑性」のほうを先に忘れるため、嘘くさい情報でもその「嘘くささ」を次第に忘れてしまうからだそう。そのため、ウソをつき続けることに罪悪感がない人は、いつの間にか相手に自分を信じさせ、盲目的にしてしまうのです。
人は意外なほど簡単に依存してしまいます。もちろんそれは、お酒やギャンブル、タバコといった嗜好性の高いものだけでなく、恋愛やセックスに関しても同じです。その代表例が、ダブルバインド理論。これは、心理学者ベイトソンが唱えたもので、ふたつの矛盾した命令を同時に受けた相手がジレンマに陥り、相手に依存してしまうコミュニケーションのパターンとなっています。盲目的になって相手に依存するのは、お互いにとって苦しい結果を招くもの。だからこそ、冷静になって考えるべきなのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。
★女子100人に聞いた「彼氏と付き合う意味」は、もはや哲学だった