恋愛体質な人の特徴。あるあるやメリット・デメリット。治し方まで!

恋愛体質な人の特徴、メリット・デメリットを解説!抜け出すには?

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友人などに対して「あの人恋愛体質だよね」などと話したことがある人もいるのではないでしょうか。よく耳にするキーワードですが、実際、恋愛体質な人にはどんな特徴があるのでしょうか? 今回は、恋愛体質な人あるあるや、メリット・デメリット、恋愛体質から抜け出す方法をご紹介します。

恋愛体質な人の特徴

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そもそも恋愛体質とはどのような人のことをいうのでしょうか? まずは、恋愛体質だと思われる人の特徴を調査してみました。

Q.恋愛体質な人の特徴だと思うものは何ですか?

1位:気持ちが熱しやすく冷めやすい
2位:惚れっぽい
3位:恋人に依存しがち
4位:一途
同率:別れてもすぐ次の彼氏と付き合いはじめる

男女200人を対象に「恋愛体質な人の特徴」を聞いたところ、上位5位はこのような結果に。恋愛体質な人ってなんとなく「ずっと恋バナをしている人」や、「恋人がいない時期は精神的に崩れがち」など、恋愛が生活の一部になっている人というイメージも強そうですが、それらを抑えて、1位は「熱しやすく冷めやすい人」でした。

そして意外なことに「一途な人」も恋愛体質な人の特徴に入るという意見が多かったです。確かに、一途に相手に尽くすことは、恋愛に重きを置いているからできることだといえるかもしれません。こう考えると恋愛体質な人は結構多いのかもしれませんね!

恋愛体質あるある

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続いて、「恋愛体質」とは、結局どのようなものなのかを心理学的な観点からご紹介します。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.寂しがり屋で異性から声をかけられたい

心理学者ウォルスターは、自己評価が高いとき、つまりイキイキしていているときと比べて、自己評価が低いとき、すなわち落ちこんでいるときや寂しいときは、異性への好感度が高くなり、恋に落ちやすいと提唱しています。そのため、寂しがり屋の性格の人は、それだけで自分に優しくしてくれる人がいると恋に落ちてしまいやすいのです。その理由は、自分の価値を認めてくれると感じるからだとされます。そのため、寂しがり屋な性格は、恋愛体質のひとつの条件になり得るといえます。

2.好奇心旺盛で異性への関心が強い

人を好きになると、相手のことをもっと知りたい、何を考えているのか教えてほしいと考えますよね。これは、ひとつの好奇心だといえます。好奇心は人間が学ぶために欠かせない感情で、新しい環境に適応したり、新しい知識を学んで理解するために必要なもの。そんな好奇心には「拡散的好奇心」「知的好奇心」「共感的好奇心」の3種類があり、恋愛においては共感的好奇心が関係しているとされます。恋愛体質とされる人の多くは、この共感的好奇心が強く、他人の考えや感情を知りたいという気持ちが強いといえるのです。

3.好みのストライクゾーン、恋愛対象が広い

よく恋愛においては、ストライクゾーンという言葉が用いられますよね。この言葉の意味は、恋愛対象となる異性の幅ということですが、実はこれは幼少期における両親、特に自分と異なる性別の親との関係性が関わっているとされます。発達心理学によると、小さい頃から可愛がられ信頼関係を構築できている人は、成長して大人になってからも、人に対する信頼感が高く好意的な感覚を持ち続けるとされています。そのため、異性に対して好意的になりやすく、恋愛対象の幅が広くなる傾向があるといえます。これもひとつの恋愛体質でしょう。

4.人の長所やいいところを見つけるのが得意

アドラー心理学では、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである、とされています。しかし中には、相手に対するラベルの貼り替えが上手な人もおり、ネガティブな部分とポジティブな部分、欠点と長所を同じものと捉えることができる性格の持ち主も。柔軟な視点を持っていれば、同じものでも違う名前をつけることができるので異なる捉え方が発見できますよね。そうなると、人間のことが無条件に好きになれるため、博愛的な気持ちになれるはず。それを傍から見ると、恋愛体質だと感じることも少なくないでしょう。

恋愛体質のメリット

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恋愛体質でいるとどんないいことがあるのでしょうか。メリットをご紹介します。

1.モテる

恋愛体質の人は、とにかく生活の中に恋人や好きな人が欠かせません。その結果、周囲の男性からモテやすい傾向があります。

2.恋をたくさん楽しめる

恋愛体質な人にとって、恋愛は生活の中心といっても過言ではありません。恋人と別れたらすぐに次の好きな人が見つけられるので、失恋を長く引きずることも少ないでしょう。そのためいろいろな人との恋を楽しめます。

3.経験値が高くなる

何だってたくさん経験すればするほど経験値は上がります。恋愛体質の人は、恋をたくさんするので恋愛偏差値も高め。男心に敏感だったり、どうすれば男性が喜んでくれるのかを熟知しています。

恋愛体質のデメリット・注意すべきこと

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続いては反対にデメリットを見てみましょう。恋愛体質な人が注意すべきポイントについて、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.恋人を束縛してしまう

恋愛体質な人は、相手を自分だけのものにしたいという気持ちが強くなってしまいがち。つまり、支配欲求が強くなり支配性向が高くなってしまいます。心理学者のアブラハム・マズローは、支配性向の違いによって高位、中位、低位の3つのタイプに分けられ、異なる行動パターンを示すことを明らかにしています。恋愛体質だとこの支配成功が高位となり、相手の行動を逐一知っておかないと不安に。そのため、恋人を束縛してしまう結果になってしまうのです。

2.相手の異性関係をシャットアウトする

恋愛体質であるということは、同時に相手への気持ちが強くなり、場合によっては嫉妬深くなってしまう場合もあります。自分の愛着の対象が他の誰かに奪われるかもしれない恐れにかられてしまうからです。心理学者の原裕輝先生によると、嫉妬という感情は自分の価値を誰か他の人と比べたとき、負けを感じて起こる感情なのだそうです。そうならないために、恋人の異性関係を遮断したくなってしまうでしょう。

3.仕事・学業が手につかなくなる

心理学者ダニエル・フォーシー博士は、脳の中で性欲に関わる部分と、薬物依存や強迫神経症に関わる「報酬系」と呼ばれる部分はとてもよく似ていると主張しています。そして恋をしている状態は、この報酬系の回路が刺激され興奮状態になるのだとか。そのため、冷静な判断力が失われ、相手の良いところしか目に入らず、盲目的に相手に夢中になってしまうのです。こうなると、仕事や学業も手につかなくなり、日常生活にも支障をきたしてしまう結果に。恋愛体質の人は、この報酬系回路が敏感なのかもしれません。

4.自分に自信がなくなる

恋愛体質であると、相手が魅力的に見えるがゆえに、相対的に自己評価が低くなってしまいます。そのため、ちょっとしたことで傷ついたりへこんだりと感情的にかなりアップダウンが激しくなるといえます。そうなると、相手に愛情を必要以上に求めてしまい、自分に余裕がなくなりさらに自信喪失してしまう結果に。また、恋人からの評価に振り回されてしまうことも。恋すること自体が苦しくなってしまうかもしれません。

恋愛体質の治し方

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最後に、自分が恋愛体質で困っているという人のために、恋愛体質から抜け出すコツをご紹介します。

1.自分の時間や生活を大切にする

まずは自分の時間や生活を大切にすることから始めましょう。恋愛が人生のすべてではなく、ひとりの時間も楽しいと感じられれば、相手への執着が減るはずです。

2.依存の原因を取り除く

恋愛体質の人が恋愛に依存してしまう原因はストレスであることが多いです。そのため、ストレスを発散できれば相手への依存状態から抜け出すことができるはず。

3.人間関係を広げる

特定の人ばかりと付き合っていると、目の前の人への依存から抜け出せません。趣味を持つなどして多くの人と知り合い、人間関係を広げてみるのもおすすめです。

4.自立する

相手のことが好きなことと依存することは違います。恋愛を楽しむためには、自立することも重要です。精神的にも経済的にも自立できるように努力してみてくださいね。

5.自分を肯定する

相手にのめりこんでしまう原因のひとつは、「自分に自信がない」こと。他人から評価してもらうのではなく、自分で自分を肯定してあげることで、恋人がいない状態でも問題なく生活できるようになります。

【まとめ】

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恋愛体質な人は恋をポジティブに楽しめるというメリットもありますが、恋愛に振り回されるというデメリットもあります。あまりにも恋愛中心の生活になってしまうと、仕事や私生活にも影響がでてしまうことも。恋愛を楽しみながらも、自分自身の時間も大切にする余裕をもてるといいですよね!