いるいる!恋愛で周りが見えなくなる人の特徴
恋をしたときに周りが見えなくなる状態を、恋は盲目と表現することがありますよね。周囲から見ると、なんであんな人と付き合ってるんだろうと思えるような相手でも、付き合っている本人は、この人意外ありえない!と思っていることも少なくありません。どうしてこのような現象が起こってしまうのでしょう。
そこで今回は、「恋愛で周りが見えなくなる人の特徴」をご紹介いたします。
■相手を正当化して許してしまいがち
恋をして周りが見えなくなる人の特徴として真っ先に挙げられれるのは、相手を正当化してしまうことだと言えます。例えば、デートなどで時間を決めたのに遅刻した場合、怒るのが普通ですが、相手に好意を持っている場合、具合でも悪いのかな…… などと怒るどころか心配をしてしまいます。
このように、相手に非があっても正当化してしまうのです。しかも、本人にはまったくその自覚はないのが問題。好きという感情が認識をゆがめ、相手が理不尽なことをしているにもかかわらず、冷静な判断ができずに知らず知らずのうちに許してしまうのです。
■自分が選んだ相手だという思い込みが強い
恋にのめり込んでいる人は、相手のことをより魅力的に評価するようになるとされます。ある心理実験によると、人には自分の所有物や所有対象に対して高い価値を感じ、手放し難くなる愛着という心理効果があると発見されました。
これは保有効果とも密接です。この保有効果は、いわゆるパートナーに対しては、自分が選んだという愛着によるバイアスがかかってしまうという心理傾向のことを言います。そのため、客観性が損なわれ極端に評価が高くなりがちに。自分の選択を信じるタイプは、恋においては時として周りが見えなくなってしまうのです。
■1人の人を好きになると他の異性に興味がなくなる
恋をしているときは、ほとんどの人が判断能力が低下してしまうもの。恋によっていろいろなホルモンが分泌され、脳が活性化され通常時とは違う状態になってしまうのがその原因です。そのため、周りの異性に興味がなくなるという心理実験データもあります。
交際相手がいない女性といる女性に、それぞれ整った容姿の異性の写真を見せ、その異性がどのぐらい魅力的かを19段階で評価してもらいました。その結果、交際相手がいない女性といる女性の平均点には5点差もの開きがありました。つまり交際相手がいる人にとっては、一般的には魅力的な異性でも魅力が低く見えてしまうのです。このように1人の人を一途に思い込む人は、周りが見えなくなってしまうでしょう。
■どうして好きなのか理由を探してしまう
周りが見えなくなるほど好きな相手にのめり込むのは、その人のことが好きすぎるからです。でも、本当にその人のことが好きなのかどうかは疑問です。たとえば、周囲からどんなに反対されても一途に恋し続ける自分が好きな場合があります。これをシンデレラコンプレックスと言って、反対されるからこそ恋にのめり込んでしまっているのです。
また、自分がいなければ駄目になってしまいそうだから、相手に尽くし自分の存在価値を確かめたい場合もあるでしょう。この場合は、承認欲求を満たしたい気持ちのほうが勝っていると言えます。これらのように、相手のことを好きな理由を探してしまう人は、周りが見えなくなってしまう傾向が強いでしょう。
恋をすると、人は脳内でドーパミンという物質が出続けるとされています。このドーパミンとは、簡単にいうと脳内麻薬。つまり、恋をするだけで快感を感じることができてしまうのです。だからこそ、恋は中毒性が高く恋は盲目と言われてしまうということなのです。ドーパミンはモチベーションアップにもつながる物質なので、分泌すること自体が悪いわけではありません。でも、恋する相手を冷静に見極める目を持たないと、大変なことにもなりかねませんよね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。