「マンション」と「アパート」の違い、答えられますか?
物件でよく見かける「マンション」と「アパート」。
あなたはこのふたつの違い、しっかりと答えられますか?
たとえば、これは100%「マンション」な気がします。
これはおそらく「アパート」な気がします。
じゃあ、これは……?
なんとなくわかっているようで実は知らない「マンションとアパートの違い」を、不動産ソリューション事業を手掛けるグローバル・リンク・マネジメントさんにうかがいました。
Q.マンションとアパートの違いって、何ですか?
A.実は、明確に定められた法的な定義はありません!
「マンション」と「アパート」は、不動産会社やポータルサイト等、物件を取り扱う企業のそれぞれの社内規定によって区別されています。
そのため、同じ物件でも不動産会社によって呼び方が異なる場合があります。
Q.では、何を基準に区別されることが多いのですか?
A.一般的には「構造」と「階数」の違いで呼び方が変わります。
<構造>
マンション:鉄骨コンクリート造(RC)や、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)等、堅固な造り。
アパート:木造や軽量鉄骨造(プレハブ工法)であることが多いです。
<階数>
マンション:3階建て以上で階数制限はありません。
アパート:ほとんどが2階建て(高くても3階)です。
<その他メリット・デメリット>
▼マンション
【メリット】
上記に挙げているように鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造のため、耐震性・耐火性に優れています。コンクリートが使用されているので壁が厚く防音性も高いので、隣や上下階の音漏れがしにくいです。
【デメリット】
そのぶん建築コストが高いため、賃料や管理費がアパートより高くなる傾向があります。
またコンクリートは気密性が高いため、外との気温差で結露が発生しやすいというデメリットもあります。(2003年以降に建てられた物件は24時間換気システムが義務づけられているので、それ以前に建てられた物件に比べると結露が発生しにくくなっています。)
▼アパート
【メリット】
建築費が安く、2~3階建てであることからエレベーターもついていないため、マンションより家賃・管理費が安価です。
木造の場合は通気性が良いので、夏でも涼しく過ごせて結露も発生しにくいです。
また、1棟の世帯数が少ないので、顔が見えるご近所付き合いが好きな方や、物件にお住まいの方同士の顔がわかっていたほうが安心……という方におすすめです。
【デメリット】
築年数が古いアパートの場合、遮音性が低く、隣人や上下階の音漏れが気になる可能性がマンションより高いです。
また、防犯設備もマンションと比較して低いことが多く、階層が低く窓から不審者も侵入しやすいので、特に女性の方はセキュリティ面で不安が残ることもあるかもしれません。
人によって、優先したいこと・妥協できることの優先順位異なってくるので、どちらが向いているのかも人それぞれ。「絶対こっちはムリ!」などと決めつけすぎず、自分のこだわりや条件に合った物件を探してみてくださいね。(後藤香織)
取材協力/グローバル・リンク・マネジメント
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