「陶器」と「磁器」の違いって知ってる?実は原材料に違いがあった!

「陶器」と「磁器」の違いって何かわかる?

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一般的に焼き物とも言われる「陶器」や「磁器」。見ていて落ち着くなぁと思う人もいるかもしれません。「陶磁器」とまとめて呼ばれることも多い「陶器」と「磁器」の違いを解説します。見分け方もご紹介するので参考にしてみてくださいね!

「陶器」と「磁器」、「陶磁器」っていったい何?

陶器や磁器、陶磁器って何となく知っているけれど、詳しい違いはわからないという人も多いと思います。まずは陶器や磁器、陶磁器が何なのかから解説します。

陶磁器とは、陶器と磁器のこと!

陶磁器の意味を辞書で調べてみました。

とう‐じき【陶磁器】

陶器と磁器。広義には、粘土に長石・石英などの粉末をまぜて成形・焼成した製品の総称。素地 (きじ) の質や焼成温度などにより、土器・陶器・炻器 (せっき) ・磁器に大別される。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

陶磁器とは、陶器と磁器の総称。石や土などで形を作り焼き上げて作る焼き物のことを言うんですね。

陶器とは

とう‐き【陶器】

陶磁器のうち、素地 (きじ) の焼き締まりが中程度で吸水性があり、釉 (うわぐすり) を施した非透光性のもの。土器よりもかたいが、磁器にくらべてやわらかい。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

続いて陶器を辞書で調べてみると、陶磁器の中で吸水性がある程度あり、透明ではないものを言うとあります。

磁器とは

じ‐き【磁器】

素地 (きじ) のガラス質が磁化して半透明となり、吸水性のない硬質の焼き物。陶器より高火度で焼かれ、たたくと金属的な音がする。中国で創製され、日本では江戸初期の有田焼に始まる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

磁器についても辞書で調べてみたところ、磁器の方は半透明で、吸水性がないものを言うそうです。

どうやって見分ける?「陶器」と「磁器」の違い

陶器と磁器はなんとなくわかった気がしますが、どうやって見分ければ良いのでしょうか。

陶器と磁器はかたさが違いため、叩いたときの音が違うそう。陶器のかたさは土器と磁器の間くらい。陶器は叩くと低い音がするのが特徴です。また、陶器は主に土を材料として作られており、1,200度くらいの高温で焼かれるのも特徴のひとつ。

一方の磁器は、主に石の粉を材料としています。陶器よりも高温で焼かれ、叩くと高い音がするのが特徴です。磁器の方が陶器よりかたいため、陶器と磁器では陶器の方が壊れやすいです。

【まとめ】

陶器と磁器は主となる材料が違うほか、焼く際の温度などにも違いがあることがわかりました。有田焼や伊万里焼、信楽焼や備前焼など、焼き物の産地は日本に複数ありますよね。日本で古くから作られてきた焼き物。旅行に行った際などに見つけたら、お気に入りを探して手に取ってみてはいかがでしょうか。