今年の就職活動の情報解禁からもうすぐ2か月が経ちます。徐々に選考が進んでいき、順調に内定をゲットしている方も増えてきている頃なのではないでしょうか。
でも、最初から最後まで超順調でイヤなことは何ひとつなく終わる……ということってそうはないもの。
そこで今回は就活生たちに座談会で調査した、実際に体験した「ありえない就活エピソード」をご紹介いたします。
【ありえない就活エピソード5選】
◆社会人なのに時間にルーズ
「面接にはゆとりを持ってお越しくださいと企業から連絡がきたくせに、当日面接の開始時間になっても一向に面接官がやって来ず、10分以上遅刻して来ました。それなのにお詫びの一言すらありませんでした」
「ある企業の説明会に行った際に、30分以上長引いてしまい、次の予定までの時間がほとんどなくなってしまい、タクシーを使うことに……。30分以上長引くなら、前々から連絡が欲しかったです」
いくら学生相手だとしても、遅刻したのであれば何か一言いうのが礼儀です。また逆に用事が長引くのであれば、途中退室を許可するなどの考慮が必要かと思います。就活生にも毎日何件ものスケジュールがあり、次のスケジュールに響くことがあるということを考えて欲しいですね。
逆に言えば、こんなところで時間にルーズな会社の体質が透けて見えるもの……。入ってから苦しむくらいなら、就活中にわかってよかった!
◆お祈りメールの宛名が……
「前に面接を受けた企業からメールが届き確認したところ、宛名が間違ったお祈りメール(不採用通知)が届きました。宛名が違うから自分は受かっているかもと少し期待しましたが、その後訂正のお祈りメールが届きました」
些細なことでも気になる時期に、宛名が違うメールがくるなんて酷すぎます。人事の方もやらなければいけないことが多くものすごく大変なのはわかりますが、個人情報の観点からも、さすがに宛名ミスはやめてほしいものです……。
◆しつこすぎる連絡
「ある企業のマイページを登録したら、その後何度もその企業から電話がくるようになりました。毎回断っているのにとにかくしつこい! 結局着信拒否をしました」
就活サイトのマイページからは気軽にエントリーができるので、あまり知らない企業でも「とりあえずなんとなく面白そうだからエントリーしておくか」と登録してしまいがち。なのに、何度もメッセージが来るならまだしも電話ってしつこい! 一度断ったのに何度も連絡をしてくるなんて、何がしたいのでしょうか……。まるで1回LINEやデートしただけで勘違いする男のようです。
◆採用する気のない面接
「女子大に通っていたのですが、大学名を見て『そんなお嬢様大学で大丈夫? うちは厳しいからやっていけないよ。』と言われました。別にお嬢様でもないし、採用する気ないなら時間がもったいないから書類で落とせばいいのにと思いました」
採用する気がないのになんで面接までするのでしょうか。振り回される身のことも考えて欲しいです。こういった面接をされてしまうとその企業のイメージが落ちてしまいますよね。いわゆる圧迫面接の一種なのかもしれませんが、それにしても大学名で勝手にイメージをつけて決めつけて話すなんて、センスなさすぎ。
◆完全なオワハラ
「無事に内々定を頂いた企業から『1週間以内に契約書にサインしてね』と言われました。まだ選考途中の企業がたくさんあったので本当に困りました」
第一志望の企業でない限り、企業からのオワハラ(就活を終わらせるように強制すること)は就活生にとって非常にきついと思います。せっかく内々定を貰えて、ひとまず保険ができて安心できると思ったのに、オワハラされてしまったらまた振り出しに戻ったような気持ちになってしまいますよね。もちろん企業側の事情もあるかと思いますが、オワハラはやってはいけないものです。就活生の選択を狭めないで欲しいですね。
繰り返しますが、これはノンフィクションです。
就活は企業と就活生が対等にお互いを選ぶべき……というのがあるべき姿であるとは思いながらも、就活生たちはどうしても「内定がもらえなかったらどうしよう……」「企業の言うことにはなんでも従っておかなきゃ」と、弱い立場になりがちです。そんな不安を抱えている就活生たちを利用するようなことを社会人がするのはあってはならないこと。きちんとルールを守った採用活動を企業側にも行ってもらいたいですね。(ほんじょうみゆき)
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