恋愛のスタートダッシュを決めるには「ハロー効果」を使うべし!
第一印象で好感度が高ければ、それ以降の人間関係を構築するうえで大きなマージンとなりますよね。特に、合コンや結婚パーティーのように、初対面である程度勝負が決まってしまう場においては、いい印象を持ってもらうに越したことはありません。そこで今回は、恋愛で使える心理テクニック「ハロー効果」をご紹介いたします。
■心理学でみるハロー効果とは
恋心を湧き起こさせるには、まず好印象を持ってもらうことから。心理学者のソロモン・アッシュは、ひとつの長所がその人の印象を決めるとする「ハロー効果」を発見しました。たとえば、肩書が立派であったり魅力的な趣味を持っていたりするだけで、その人のすべてが素敵なものに感じられるのです。これは別名「後光効果」とも呼ばれます。恋愛においては長所を前面に押し出すと、あなた自身そのもののイメージも全体的に引き上げられるのです。
■面識のない状態から第一印象をよくするには
相手とまったく面識のない状態から第一印象をよくするのは、比較的簡単だと言えます。自分の得意分野や人に誇れるもの一点に絞り込んで、それを相手にアピールすればいいのです。漫然と雑談することに終始せず、自分の趣味・出身地・仕事など、喋りやすいトピックを提示するように心がけると、「この人は◯◯の人」と印象付けがされるはずです。
■面識のある状態からさらに好印象を与えるには
ある程度面識のある人からの印象をさらに高めるには、少し難しくなってきます。なぜなら、その人はあなたに対してある程度固まったイメージを持っているからです。そこで大切になるのは、ギャップの魔力を活用すると言うこと。そこで、自分の中のネガティブな要素をポジティブな要素で書き換えるのがポイントになってきます。たとえば、お堅くてノリが悪いと思われている場合は、飲み会などで楽しい話で盛り上がれば、この人にはこんな一面もあるんだと再発見してくれるはず。他にも、怖そうな人や不良が動物に優しかったりすると、本当は優しい人なのかなと思われたりするケースなどもありますよね。これもまたハロー効果によるものです。あなたの弱みを強みで打ち消し、さらに魅力に変える演出が大切なのです。
■ネガティブハロー効果に気をつけて
とてもいいことずくめのようなハロー効果ですが、実はポジティブな事柄だけでなくネガティブな事柄についても働いてしまうのです。これをネガティブハロー効果と言います。普段好印象を持っている人に対して、悪い噂を知ってしまっただけでその人の印象全体が悪くなってしまうことが。特に、聖人君子のように立派な人のスキャンダラスな一面が見えてしまうと、印象はダダ下がりになるでしょう。そのため、ハロー効果の使い方は非常に繊細なところがあり、あなたと相手との関係性や文脈、あなたの性格や外見などをしっかり把握したうえで、効果的なアピールをしていかなければならないのです。そこまで配慮したうえで用いることができれば、恋愛において非常に大きな武器となってくれるはずです。
人は相手がどんな人物であるかを、その外見や行動から推論しています。相手の特性を推論する過程は、自発的・自動的に生起するもので、一度確定した特性は具体的な事例を忘れた後でも、一般化された印象として残りやすいとされています。つまり、恐ろしいことに第一印象はその後の人間関係にもずっと影響を与え続けるのです。あまり自分をよく見せようとするのが好きじゃないあなたでも、初対面だけは少し力を入れたほうがいいのかもしれませんね。
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。