肌寒い季節になると、なんだか人恋しい。彼氏がほしいけれど、最近は出会うのもなかなか難しいし、どこから始めたらいいかわからない…。
そんな方に紹介したい本が、結婚コンサルタントの中谷さやさんによる書籍『愛させ力』。
Amazonの結婚カテゴリで1位、TBS『王様のブランチ』のBookランキングコーナーでも1位を獲得した話題の本は「愛されるのを待つ」受け身の恋愛ではなく「男性に愛するチャンスを与えて長く大切に愛され、本質的に幸せに生きる」という、ちょっと気になる内容。
とはいっても「男性に愛するチャンスを与えるってどういうこと?」ということで…さらに詳しく「恋愛がうまくいくコツ」について、中谷さやさんにうかがいました。
▼幸せな恋愛をするためのすべての前提は「自分を好きになること」から始まる
幸せな恋愛をする上で私自身がずっと大切にしてきたルールは「彼といるときの自分が好き、と感じられる恋愛をする」ことです。
「この人がかっこいいかどうか、スペックがどうか」ということをつい気にしてしまいますが、幸せになるために大事なことは「心地よさ」です。
私自身、結婚するまでにの間につい心地よさより外見やスペックを重視して恋愛をしてしまったことも2〜3回ありますが、やっぱりそのたびにうまくいかず「自分が好きかどうか、心地いいかどうか」を重視して、8人めで「初めて会ったときからとにかくリラックスできて、素の自分が出せて心地いい」今の夫にたどり着きました。
これを達成するには、「自分を好きでいること」が大前提です。
▼自分を嫌いでいることのメリットって、そもそも何ですか?
とはいえ「なかなか自分を好きになれない」という人もいらっしゃると思います。
自分が好きになれないという方は、そもそも「なぜ自分を嫌いでいたいのか、嫌いでいるメリットは何なのか」ということを一度考えてみてください。もしかしたら、自分を嫌いでいるほうが楽なのかもしれませんし、なんとなくなのかもしれません。いずれにしても、よく考えると自分嫌いでいるメリットは、まったくないはずです。
自分を好きになったほうが絶対ハッピーに生きていけます。考えを変えましょう。
嫌いな人と一緒にいると、なんだか不快だったり居心地が良くなかったりしますよね。自分を嫌いでいるということは、ずっとその状態を自分に強いているのと同じです。
逆に恋人であれ友達であれ、好きな人と一緒にいると心地よく幸せに感じるのと同じで、自分のことを好きでいると、ずっと心地いい状態が続きます。だから、自分のことを好きでいたほうがいいんです。これが「自分を好きでいること」による、何よりのメリットです。
自分は、自分と一生離れられません。
▼「ナルシストだ」と揶揄する人からは離れる
他に「自分を好きになれない原因」として考えられることは、「自分のことが好きなんて、ナルシストじゃん」などと揶揄されているのを見る…なども一因かもしれませんね。
よく「子どもの頃からずっと自分のことを好きでいられたんですか?」と聞かれることがありますが、むしろ子どもの頃はみんな自分のことを好きだったはずです。
子育てをしていると「幼稚園くらいの子どもって、本当に自分のことが大好きなんだなぁ」と感じることが多いんです。たとえば誰かがしゃべりだすと「私の話も聞いてー!」とみんな話しだして、自我のぶつかりあい(笑)。そこから小中学校に上がるにつれて「出る杭は打たれる、いじめられる」「目立たないほうがいい」「人に合わせたほうがいい」という空気が出てくることによって、どんどん「自分が好き」が影を潜めていくパターンが多いのではないでしょうか。
でも、大人になったらもう「こんなことやって誰かに何か言われたらどうしよう」なんて、考えなくていいんです。誰もそんな風に思いませんし、何より、いい意味で人はそこまで他人に興味を持っていません。
それでも何かを言ってくる人がいたら、その人と離れて自分が快適に生きていける場所を探せばいいんです。中高生のときは親の都合もあるでしょうし「転校なんてできない、その場から何があっても離れることができない」という理由があったからこそ、ある程度無理してでもその場に合わせる必要もありましたが、大人になればもうその場所に無理に自分を合わせる必要はありません。
自分を好きになろうと決意したときに「それってナルシストじゃん」と笑ってくるような人がいたら、一度距離を取ってみてもいいと思います。
▼欠点は誰にでもあるから、それを愛する。完璧な人はいない。
それまで自分をなかなか好きになれなかった方が、急に無条件で自分を好きになるのはなかなか難しいと思うので、「自分を好きでいる努力」や考え方にクセをつけることはある程度必要になります。
まず「自分を好きになること」を決意してください。何があっても自分を褒めて、私ってかわいいなと言ってあげてください。
とはいっても誰にでも欠点はあるので、つい自分を責めたくなってしまうこともあると思います。
私自身、何かに失敗したときは「私って本当にダメだな、バカだな、同じ失敗またやっちゃったな」と落ち込むことはもちろんあります。でも、そういうときはすぐに「でも、そういうとこもあるよね、人間らしくていいじゃん」とできるだけすぐに転換します。
何より、欠点がない人はいない、そこをまず認識してください。
自分を好きでいるために、自分に必要以上のダメ出しをしないクセをつけることが重要です。
自分自身のことを、大好きな親友だと思って接してみてください。
自分には厳しい人でも、大好きな親友に「私こういう失敗をしちゃって、こういうところが本当にイヤ」と泣き言を言われたら「そんなことないよ、こういうことができて私は好きだよ」と言えるはずです。それを自分にも同じように思ってあげてください。
もし何かがあって親友と仲違いしたら、親友とは距離を置くことはできます。でも自分のことを嫌いになっても、自分とは離れられません。
▼落ち込む日は、落ち込むモードにいない努力をする
それでも落ち込んでしまう日があったら、まずとにかく寝ます。そして美味しいものを食べたりお酒を飲んだり、好きなことをして「落ち込むモード」にいない努力をしましょう。
それに特に女性の場合体のリズムに気持ちが左右されやすいので、波があって当たり前。「落ち込むこと自体を必要以上に気にしない」ことを心がけてください。へこんだり無性にイライラしたら「自分が悪い」ではなく「そういう体の波のせい」にして「人間らしいな」と思っておくのがポイントです。
「何も失敗しないようにしなければ、欠点はなくさなければ、完璧でいなければ」と思うこと自体をやめてみるといいと思います。
私のメンターに「果物は熟したら落ちる。人が熟するのは死ぬとき。生きている間は、一生未熟で、成功して失敗しての繰り返し。上手くいかないときやへこむときがあるのが生きているということ」と教わったことがあります。どんな人も、完璧にはなれません。人間とは、そういうものです。
▼自分を悲しませるような比較癖はやめる
「自分が嫌い」な方は、つい人と自分を比べてしまい「あの子のほうがかわいい、あの子のほうがいい仕事をしてる、それに比べて自分はなんてダメなんだ」と劣等感を抱いて自信をなくしてしまうような「比較癖」に陥っている場合があります。
これも先ほどの「自分を親友だと思って接する」と同じなのですが、親友に「あの子に比べてあなたってかわいくないよね」と言ったり思ったりすることはありますか? ほとんどの方はまず言わないし、思いもしないはずです。それと同じように、自分が悲しくなるような比較は一度やめましょう。
それでもどうしても比べてしまう癖が止まらないなら「自分が勝てるほうの比較」だけするのはどうでしょうか。それを口に出したらイヤな人になってしまうかもしれませんが(笑)、自分の中で考えて自分がハッピーならいいんです。
▼ハッピーになるために、いい言葉を口癖にする
喜び上手は幸せ上手です。人の好意は受け取るって、流さないようにする。あとは「やったー!」「嬉しい!」などと、いちいち喜ぶことが大事です。いい言葉を口癖にすると、どんどんいいことが起きます。
この人といると楽しそうだなと思ってもらえる人になるのが最強です。顔のかわいさやスタイルの良さよりも、醸し出す雰囲気のほうが絶対に大事です。
どんなに美人であっても暗い雰囲気を出していては、どこかのタイミングで「明るさ、笑顔、喜ぶ人」に勝てなくなる瞬間が来ます。
笑顔で明るいこと。これがハッピーをさらに引き寄せるために重要です。
幸せな恋愛をするための基本中の基本「自分を好きになること」を学んだところで、次回はさらに詳しく恋愛にまつわるQ&Aをぶつけていきます。お楽しみに♡
『愛させ力』
中谷さや 著/1400円+税(大和出版)
結婚コンサルタント。1982年秋田県生まれ。
15歳の頃から“悩むことのない幸せな恋愛”を重ね、25歳で結婚。十数年が経つ今も、夫と毎月デートを欠かさない恋人夫婦を維持している。
現在は愛されようと努力するのではなく、自分にフォーカスしながら愛を循環させる「愛させ力」を指南する講座を開講。大切にされない恋愛を繰り返してきた女性や、彼氏なし歴=年齢の女性などが「さらりと幸せになれる」「さらりと結婚できる」と好評を得ている。
公式サイト https://sayanakatani.com/