エアコンの電気代を節約しつつ、効率良く涼しくする裏ワザ【エアコンメーカー直伝】

エアコンの電気代を節約しつつ、効率良く涼しくする裏ワザ

とにかく暑い、暑すぎる夏。エアコンの存在なしには文字通り生きていけません。

エアコンの涼しい部屋
(c)Shutterstock.com

しかし、ずっとエアコンをつけっぱなしでいると、電気代がどうしてもはね上がるのも気になる。
というわけで「電気代を節約しつつ、しっかり効率的に部屋を冷やす方法はないんですか?」という欲張りな質問を、エアコンメーカーのダイキンさんにぶつけてみました。
意外と知らない裏ワザ、早速ご紹介していきます!

 

Q.一刻も早く部屋を冷やしながら節電もしたいんですが、どうしたらいいですか?

このような方法があります!

(1)エアコンをつける前に、部屋を換気する

部屋を換気

帰宅したとき、外よりも部屋の中の空気のほうが暑い……と感じるときがありますよね。そのようなときは、エアコンをつける前に、まず窓を開けて換気を行ってください。換気は、風上と風下の2か所の窓を開けると、上手に効率良く行えます。

 

(2)「設定温度」よりも先に「風量」を調節

暑く感じたとき、まずエアコンの温度設定を下げる方が多いのではと思われますが、その前に

・「風を自分のほうに向ける」
・「風量を強くする」

ことを試してみてください。こうすることで体感温度が下がり、同じ温度でも涼しく感じます。扇風機をお持ちの方は、扇風機を併用し体に適度な風を感じることでも同じ効果を得られます。

実は、エアコンで消費する電力のほとんどは、温度を下げるときに使われます。
風量を強くすると少しだけ消費電力は増えますが、温度を下げるときに消費する電力と比べると、比較にならないくらいのわずかな増加です。

 

(3)温度ムラを解消して、効率的に室内を冷やす

温度ムラ

エアコンは部屋のあたたかい空気を吸い込んで、冷たい空気を部屋に吐き出しますが、冷たい空気は下へたまりやすくなっています。(お風呂のお湯をわかしたとき、時間が経つにつれ、上が熱く、下が冷たくなるのと同じ原理です)
部屋の中で「上が熱く、下が冷たい」という温度ムラができていると、エアコンが「設定温度まで下がっていない」と勘違いして、必要以上に部屋を冷やし、余分な電気を使ってしまうことがあります。
温度ムラを解消するには、風向きルーバーを上向きor水平に調整して、冷たい空気が上から下に循環するようにしましょう。
また、エアコンと合わせて扇風機を使うのも有効です。エアコンと対角の位置に扇風機を置き、冷たい空気がたまっているところに向けて扇風機を当てると、冷たい空気を拡散させることができます。空気清浄機をお持ちの場合は、風量を強くして拡散させることも有効です。

 


Q.ちょっと外出する際、エアコンを「こまめにオンオフ」と「つけっぱなし」、結局どっちがお得なんですか?

以前ダイキンにて実証実験をした結果では、日中の30分ほどの外出の際は、つけっぱなしのほうがお得という結果が出ています。

それを超えるようであれば、エアコンはオフにしたほうが消費電力量は小さくなると言えそうです。
また、ずっと在宅している際に、設定温度に到達したら一度運転をオフにし、10分程度経ったらまたオンにする……という運転をしていると、エアコン起動時など消費電力が高くなる回数が多くなり、「つけっぱなし」のほうが安くなると推察されます。

詳しく知りたい方はこちらもあわせてチェック→ エアコンつけっぱなし検証 (*ダイキンのwebサイトに飛びます)

 


Q.除湿と冷房って、どう使い分けるといいですか?

たとえば、就寝時のエアコンの使い方として、除湿機能をうまく使うことをおすすめしています。
人は入眠時、体温を下げるために、手足を熱くして熱を発散したり、汗をかいて熱を放出しようとします。ここで、湿度が高いと汗がなかなか乾かず、不快感はもちろん、体温調整もうまくいかず、寝つきが悪くなることにつながります。
また、「涼しいほうがよく眠れる」と思っていても、実は室温が低すぎると、血管が収縮して放熱できず、逆によく眠れません。
暑い夜、一晩中エアコンをつけて快適な睡眠をとるには、

  • 設定温度は28度以上
  • 除湿運転で湿度を50~60%に下げる

このように設定することで、体温は冷やしすぎず、体感温度だけを下げることができます。

 


Q.余談ですが、エアコンを使っていると突然「ポコポコポコ……」という音がするのですが、これは何ですか?

気密性の高い部屋で換気扇を使うと起こりやすいものです。

エアコンポコポコ

気密性が高いと、空気が通る場所が少なく、エアコンのドレンホースが空気の通り道になることがあります。このようなお部屋で換気扇を使用すると、ドレンホースから屋外の空気が入り、室内機で発生した結露水がスムーズに流れず、ポコポコと音がすることがあります。
また、強い風がドレンホースの先から逆流し、音が発生することがあります。

ポコポコ……と音がした場合は、

・お部屋の換気口を開ける
・少し窓を開ける
・換気扇を止める
・ドレンホースの先端の向きを変える

上記をお試しすることで、改善されることがあります。

 


【まとめ】

どれも試してみたいワザ。涼しさと節約を両立したこんなエアコンの使用法、ぜひ試してみてくださいね。
次回は意外と知らない「エアコンの正しいお手入れ」を引き続きダイキンさんにうかがいます!(後藤香織)

次回はコチラ→ ニオイ対策やフィルター掃除、これで完璧!正しいエアコンのお手入れ法【エアコンメーカー直伝】

 

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