セールに要注意!本当に欲しいコスパがいい服を選ぶコツ、お金のプロに聞きました

セールの時期には要注意!衝動買いを減らすコツをお金のプロに聞きました


お年玉をもらう世代ならお年玉を軍資金に、ボーナスをもらった人たちはボーナスを使って……初売りをはじめ、セールが続くこの時期はついつい財布の紐が緩んで買い物したくなるシーズン♡

買い物のコツ

でも、あれもこれもと無計画に買ってしまって、家に帰ってきて冷静になると「あれ、これそんなにいらなかった……?」と後悔してしまった経験って誰しもありますよね。

今回はそんな「衝動買いを防ぐ方法」や「服を賢く買うコツ」を、ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー・節約アドバイザーとして多数のメディアで活躍する丸山晴美さんにうかがいました。

Q.ついつい衝動買いをしてしまいます。買い物をするときに気をつけるべきことを教えてください。


A.お金を使うことは、自分との会話です。買う前によくよく考えるくせをつけましょう。

衝動買いをしそうになったら、以下の7つを考えることで無駄遣いはだいぶ減ります。

・ムダづかいを止める7つの思考

1.それは本当に必要なものか?
2.家にあるもので代用できないか、似たようなものを持っていないか
3.他に安く買う方法はないか
4.借りるなど、買わずに済む方法はないか
5.売り文句に惑わされていないか(たとえば、その「一生もの」は本当に一生ものか)
6.1週間後も同じ気持ちか(できるだけその場で即決しない)
7.長期にわたって使えるか、買ったあとのメンテナンスや修理は?

1~6についてはどのような買い物でも共通です。「7」に関しては、たとえばブランドものは値段は高いものの、一度買えばメンテナンスをしながら長期間使えるので、結果的に日割りにするとかなりコストパフォーマンスが高くなる、ということ。この観点もあると良いですね。

特にセールの時期は「本当に必要か?」と「家にあるもので代用できないか・似たようなものを持っていないか」については冷静に見極める必要があります。

 

・セールの時期に気をつけたいこと

安いからついついあれもこれも買ってしまう……そんなセールは特に要注意。

たとえば「ずっと狙っていたものが安くなっている」場合。これはお買い得なので買ってもいいと思います。

ただ「普段なら1枚しか買えない値段で2枚買えてお得だから、特に欲しくないものを買う」は、買わなくてもいいと思います。結局着なかったり、着てもテンションが上がらない服が増えてしまうのは悲しいもの。

また、中には通常時には売られておらず、セール時期専用で作られている服もあるので、安いからと飛びつかずに「セール前から本当に売られていたか・タグの値段が手書きで修正されているか」「裏地や替えボタンがちゃんとついているか」などをきちんと見極めてください。
これは「いいもの」を見る目がないとなかなか難しいことです。

 

Q.いろいろ買いたくなってしまう服。上手に買うコツはありますか?


A.これはいくつかのコツがあります

買い物
(c)Shutterstock.com

1.「所有しない」選択を

どんどん増えている服のシェアリングサービスを有効利用するのもいいと思います。もはや所有することにこだわる必要はありません。
特に、頻繁に使うわけではないのにクローゼットを圧迫する冠婚葬祭にまつわる服はレンタルで十分です。

2.長く着られるベーシックなものを選ぶ

20代のうちに高い服を買うなら、できるだけベーシックなものを。20代のときにかわいいと愛用していた服は32歳くらいになると途端に着られなくなります(笑)。
そしていいものを長く着続けるには体型管理も必須です。どれだけ長く使えるいいものを買っても、体型が変わってしまえば買い替える必要が出ます。

3.「本当にコスパがいいもの」を求めるなら「本当にいいもの」を知っておく

ある意味、20代のうちならいろいろ買ってみて、失敗して学ぶのもいいと思います。
今はあらゆるもので「コスパ」が重視されますが、そもそもいいものが何かを知っていて、自分の中に基準がないと、何が本当に「コスパがいい」のかわかりません。
若い世代なら、デパートの中にある一流ブランドのお店に試しに入ってみて、実際にいいものに触れてみてください。一流のものは、縫製も布の生地も革も、すべて違います。少しずつ本物が何かを知り、経験を積むことで素敵な大人になってください。
そうやっていいものを知っておくだけで、値段のわりにどうなのか、買う買わないの選択がしやすくなります。

4.「本命」を買う

「2番めに欲しい」ものを買うと、結局「あ~あ、あれが欲しかったな」と思い続けることになって使わなくなったり、結局モヤモヤして本命を買い直すことになります。
自分が本当に欲しいものは何かを考えて、妥協せずに「いちばん欲しいもの」を買ってください。
特に、時計やカバンなどは、きちんと貯めればだいたいのものは買えます。その本命を、大事に使ってください。

5.デパートの「友の会」を有効利用する

こういった「本命」を手に入れたいときに、高島屋友の会や、三越・伊勢丹の友の会などの、デパートが持っている積み立ては使わない手はありません。
毎月5000円から5万円まで金額を選べますが、12か月にわたって積み立てると、1か月ぶんのボーナスがついてお買い物カードとして戻ってきます。
つまり毎月1万円を12回積み立てると、12万にプラスして1万円のボーナスがつき、13万円になって戻ってきます。
一生ものが欲しくて貯金している、という方は、通常預金に預けるよりこちらのほうが圧倒的にお得です。

 

勢いにまかせてそこまで必要でもないものまで買ってしまいがちな季節だからこそ、冷静に「ちゃんといいもの」を見極める目を持つのが必要。ついつい衝動買いが増えてしまいがちな方は、ぜひこんなことに気をつけてみてくださいね!(後藤香織)

 

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▼お話をうかがったのは……
丸山晴美さん

節約アドバイザー ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー 
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
2019年7月から「ゆとりうむプロジェクト」理事に就任
主な書著等
近著「得するお金のスゴ技大全」(宝島社)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(幻冬舎)、「驚くほど貯まる!ポイ活カードケース」(宝島社)1月21日(発売予定)他多数
公式HP http://www.maruyama-harumi.com

 

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