寒い冬の換気、どうしたらいいの?エアコンメーカーが教える上手な換気方法&節電術

冬の換気、どうしたらいい? 空気のプロが教える上手な換気方法と節電術はコレ!

まだまだ終息は先になりそうな新型コロナウイルス。職場や外出先だけでなく、家庭内でのウイルス対策にも気を配りたいですよね。三密を避けるため、こまめに換気をしたい…と思いつつも、「窓を開けると部屋が寒くなるしなあ」とついつい換気を先延ばしにしてしまうという方も多いはず。

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そこで今回は、ダイキンが全国の男女529人を対象に実施した「換気に対する意識調査」の結果に加え、家族を守るための「冬場の上手な換気の方法」と「エアコン節電方法」をご紹介します! 

 

「冬も換気したい」人は8割以上!

グラフ:冬も換気したい?

まず、「これからの冬場、あなたがお住まいの家では、窓開け換気を行いたいと思いますか」と聞いたところ、「そう思う(34.2%)」「どちらかというとそう思う(40.8%)」のあわせて75.0%の方が「冬も換気したい」と回答しました

 

冬に換気をしたい理由1位は「コロナ対策」

グラフ:換気をしたい理由

「冬に家で窓開け換気をしたい」と回答した人にその理由を聞くと、7割以上の人が「コロナ対策で換気が必要だと思うから」と回答しました。

コロナ禍で依然として換気に対する意識が高いことが分かりますね。

 

冬に換気をしたくない理由は「寒さ」と「電気代」

グラフ:換気をしたくない理由

一方で、「冬に家で窓開け換気をしたくない」という方にその理由を伺ってみると、78.8%の方が「冷たい空気が入ってきて、室内が寒くなるから」、43.9%の方が「冷たい空気が入ってきて、暖房の電気代が高くなるから」と回答しました。

“冷たい空気”という冬特有の課題によって、換気の習慣を妨げる可能性があるようです。

 

冬の窓開け換気方法とエアコン節約術をマスター! 

寒いとはいっても、コロナ対策のためにはできる限り換気をしたいところ。そこで今回は、空気のプロ・ダイキンが教える「上手な換気の方法」と「無駄な電気代をカットするエアコンの使い方」をお届けします♪ ポイントは3つ。ひとつひとつ見ていきましょう! 

 

POINT1:「上手な換気の方法」の基本をおさえた、効率的・快適な換気を

換気の基本的な考え方は、夏も冬も同じ。

①24時間換気システムを「正しく」使う

②窓を開けて、空気の通り道を作る

③台所の換気扇を活用する

の3つが重要! これらを組み合わせると、効率的な換気を実践することができます。

 

■ONタイマーを活用して、事前に暖房を入れ部屋を暖かくしてから窓開け換気をしよう!

 

ポイント1-1 窓開け後に熱を取り込む&逃がさない

部屋が寒いのに窓を開けたら、さらに温度が下がってその部屋にいるのが辛くなってしまいますよね。

そこで、冬場の朝や外から帰ってきた場合には、まずエアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなってからエアコンを運転したまま窓を開けて換気をしましょう。冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなり、快適に過ごすことができます。窓開け後も昼間は窓からの日差しを取り入れ、夜はカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えることで暖房効果が高まります。エアコンのタイマー機能を使って、帰宅時間や起床時間に合わせて、部屋を暖めておくのもおすすめ。

 

■寒さが気になる時は夏よりも少し短めの窓開け換気を1時間に2回

ポイント1-2 夏と冬の換気

冬場に窓を開け換気をする場合、どうしても他の季節より部屋の温度が下がりやすくなります。一般的に言われている夏場の窓開け換気の時間と回数の目安は、1時間に5分の換気を2回。冬場の換気の際に少し寒いなと感じたら、5分より少し短めの換気を2回することを目安にしましょう

冬場は夏場と比べて室内と室外の温度差が大きく、暖かい空気が冷たいところに逃げようとするため、窓を開けると空気が自然に流れやすくなります。また、冬は風も強いので、夏場より少し短い時間でも必要量の換気ができます

10分も20分も窓を開けていないといけない…と思ったら換気をする気も失せてしまうけれど、5分弱でOKならなんだかできそうな気がしてきますよね! 

 

エアコンから離れた窓を開ける

ポイント1-3 窓を開けるイラスト

もしお部屋に窓がいくつかあって、エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにするのが◎。

エアコンの暖かい空気がそばにある窓から出てしまうと、効率的に暖めることができず、エアコンに負荷がかかり続けて電気代が上がる原因となります。

 

POINT2:加湿器を上手に使って、湿度コントロールをしよう! 

冬場の窓開け換気の際には乾燥した空気が入ってきてしまうため、湿度をコントロールすることも重要。湿度を上手にコントロールすることで、コロナ対策のみならず、体感温度もアップし快適に過ごすことができます。

 

■加湿空気清浄機器は、ルームエアコンの正面側

空気清浄機の置き場所

スチーム式の加湿器はルームエアコンの風の通り道に置くと、噴き出している水蒸気をエアコンの風が遠くへ届けてくれます。エアコンの風が当たる場所に置くと、水分を部屋の隅々まで運ぶことができるんです! 

加湿機能が付いた空気清浄機では、ルームエアコンの正面側の壁の辺りに置くと、エアコンの風と加湿空気清浄機の風がうまく循環するため、加湿が効率よくできます。

一方で、窓際に置くのは避けるようにしましょう。冬は外が寒いので窓が冷えており、冷たい窓ガラスに水蒸気が結露してしまうため、せっかく加湿しようとしても部屋の湿度が上がりません。 

 

■湿度が上がると体感温度もアップ! 

人間が快適と感じる環境は、温度と湿度のバランスで決まります。暖房時、設定温度を低めにしていても、湿度を上げることで、設定温度が高めの時と同じ暖かさを感じることができます

お使いのエアコンが、温度と湿度を設定できるタイプなら試してみるのが◎。空気清浄機の加湿機能や加湿器も活用しましょう。

 

POINT3:エアコンの賢い使い方で、こまめに電気代の無駄をカット! 

ダイキンの調査で、夏と冬それぞれのエアコンの電気代について尋ねたところ、約6割が
「冬の方が高いと思う」と回答しました。実は、冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外の気温の差が大きく、エアコンに負荷がかかるため、電気代が高くなりがちなんです! 

エアコンを上手に使って、こまめに電気代の無駄を節約しちゃいましょう♪ 

 

■風向きルーバーは下向き、床付近から暖めはじめよう

風向きルーバーの説明図

冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう

エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることができます。

 

■スイッチの入り切りでの温度調節を行うのはNG

エアコンのスイッチの使い方の説明図部屋が温まったらエアコンのスイッチを切って、寒くなったらまたつける…ということを行っていませんか? 「節約のために」と思ってやっているこの行為、実は逆効果なんです! 

エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使います。設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。部屋にいる時はスイッチの入切を控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです

 

■フィルターのこまめな掃除で電気代の無駄をカット

フィルター掃除の有無による電気量の説明図

暖房時、エアコンは部屋の冷たい空気を吸い込み、暖かい空気にして部屋の中に吐き出すことで部屋を暖かくします。エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になります。

2週間に1度、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取りましょう。汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしてください。フィルター掃除を行うことで年間25%も電気代を節約できます

 

■室外機の前はスペースを広くとろう! 

室外機前の空間についての説明図

エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めるので、室外機から外の空気を吸い込んで、空気の中に存在している“熱”を取り込みます。そして、取り込んだ“熱”で暖めた空気を部屋の中に吐き出し、部屋の中にあった冷たい空気を室外機から外に吐き出すことで、部屋を暖かくしています。

カバーで覆ってふさいでしまうと、室外機から吐き出した冷たい空気が室外機の後ろに回りこんでしまい、室外機がこの冷たい空気を吸い込むことになるため、暖房の効率の低下に繋がってしまうのです。

室外機の前に植木鉢や洗濯用具などを置くのはNG。すっきりさせるように心がけましょう。

 

今こそ、換気をはじめとしたコロナ対策を見直したいところ。電気代を節約しつつ、より快適にコロナ対策が行えるよう、ぜひ今回ご紹介したコツを使ってお部屋の換気をしてみてくださいね♪ (平田真碧)

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情報提供元/ダイキン工業株式会社