長年寄り添う夫婦はだんだんとお互いに似てくると言いますよね。同じ屋根の下で暮らす相手とは、性格や好みなど日々の生活に共通点が多い方が、何かとうまくいきやすいのかもしれません。
夫婦でどんなところが“同じ”だと、より幸せを感じるものなのでしょうか。株式会社パートナーエージェントは、20~69歳の既婚男女530人20~60代の夫婦にお互い似ている点があるのかを調査! それが結婚の幸福度に関係しているのかどうかを調べた結果をご紹介します。
まず、20~60代の既婚男女530人に「結婚して幸せ」かどうか聞いてみました。「そう思う」と答えた人が48.7%、「どちらかといえばそう思う」が30.8%で、合わせて79.5%が幸せを感じています。
Q.あなたたち夫婦の関係について、当てはまるものはどれですか?
自分たち夫婦に同じところがあるかどうかを聞き、結果を先ほどの設問で「結婚して幸せだと思う」「そう思わない」と答えた人に分けて集計しました。
「価値観が同じ」という項目に関しては、「結婚して幸せだと思う」人と「そう思わない」人の結果に最も大きな差が出ました。「結婚して幸せだと思う」人の41.8%が「価値観が同じ」だった一方で、「そう思わない」人は0.0%と1人も該当しませんでした。夫婦の価値観が同じだと、結婚して幸せを感じているようです。
また、夫婦に共通点が少ないほど、結婚生活に幸せを感じにくいということでしょうか。結婚して幸せだと「思わない」人で、自分たち夫婦の同じところについては「特にない・わからない」と答えた人は35.7%でした。「結婚して幸せだと思う」人の9.7%より26.0ポイントも高くなっています。
■男女別で見てみると
さらに先ほどの結果を、「結婚して幸せだと思う」人のみを対象として、男女別に集計しました。そのうち上位10位の結果を見てみると、男女に大きな違いはないようです。
細かな違いがあった項目の中で興味深かった点を挙げていくと、男性は「金銭感覚が同じ」が22.7%で、「食の好みが同じ」の21.4%より1.3ポイント高くなっています。また、女性は反対に「食の好みが同じ」が29.9%で、「金銭感覚が同じ」の24.9%より5.0ポイント高くなりました。男性は食の好みより「金銭感覚」、女性は金銭感覚より「食の好み」を重視しているようです。
■世代別で見てみると
次は同様に、世代別に集計して「結婚して幸せだと思う」人の傾向を分析してみました。
20~40代では「食の好み」が3位であるのに対し、50代は9位まで下がって11.7%、60代は5位で19.8%でした。また、50代と60代ではそれぞれ「学歴が同じ」(50代:3位18.2%、60代:8位15.1%)が10位以内に入りました。
「食の好みが同じ」と「学歴が同じ」という項目について、世代別にまとめ直したグラフは次のとおりとなっています。20~40代の幸せ夫婦は「食の好みが同じ」傾向にあり、また「学歴が同じ」かどうかは幸福度にはあまり関係していないようです。
性格に関する項目、「性格が同じ」「長所が同じ」「短所が同じ」「気遣うポイントが同じ」についても、それぞれ世代別に「結婚して幸せだと思う」人の状況を比較してみました。
どの項目も他の世代に比べて20代夫婦が特に高くなっています。若い世代にとっては、性格の一致が幸せな結婚生活に欠かせないのかもしれません。
夫婦で共通点が多いと、よりストレスになりにくいのでしょうか。同じところがたくさんあるお相手となら、結婚生活に幸せを感じやすいのかもしれません。だからといって、何から何まで全て同じ人を探すのもなかなか難しいものです。夫婦になる相手を探すときには、「こんなところが同じだったら」「ここが違っていたら」といった自分にとって重要だと思える共通点について、この機会にぜひ考えてみてはどうですか?(松本美保)
情報提供/株式会社パートナーエージェント