最近なにかと話題になる「パワハラ」や「セクハラ」。その境界線はあいまいで、聞いた話によると「最近髪切った？」とか「彼氏いるの？」と部下に聞くのもパワハラやセクハラと思われてしまうこともあるようです。それぐらいはいいんじゃない……と思う人もいれば、上司にはそんなこと言われたくない！、と受け取る側も人それぞれなので、余計難しい問題ですよね。
レバレジーズが運営するフリーター・既卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」は、元正社員、派遣社員、契約社員で18歳～30歳男女281名のサービス登録者を対象にセクハラ、パワハラに関するアンケートを実施。現代の若者の本音をご紹介します。
Q.パワハラやセクハラが原因で仕事を辞めたことがある
実際にパワハラやセクハラを受けて仕事を辞めた人の割合はこのの通り。正社員よりも、フリーターの方がパワハラやセクハラを受けて、仕事を辞めている方が多く見られます。
【パワハラ】
・学歴を馬鹿にされ、頭が悪いと差別された
・容姿について毎日長い時間、嫌味を言われる
・仕事を覚えるのが遅いと説教を通り越して、人間性を否定された
・「次、何かあったら殴るからな」と脅された
【セクハラ】
・飲み会の帰りに無理やり抱きつかれてキスをされた
・ことあるごとに「女のくせに」など、罵倒された
・女性一人の職場で、膝丈のスカートを履いていたら「男性に媚びた服装だ」「キャバ嬢みたいな話し方だな」と言われた
Q.パワハラやセクハラが起きたときの対処法は？
1位 ボイスレコーダーで録音しておく 24.6％
2位 「いつ、どのような行為を受けている」とメモを取る 21.4％
3位 人事や本部に改善を求める 19.4％
4位 仕事を辞める 16.4％
5位 社外の機関に報告する 14.0％
パワハラやセクハラを受けたときの対処法で多かったのは「ボイスレコーダーで録音しておく」が24.6％でした。正社員、フリーター問わず対処の方法は同じという結果に。
【 セクハラ・パワハラの対処法】
・家族に相談する
・隠しカメラや監視カメラのある場所を選んで相手と対面し日時と場所をメモする
・直接本人に注意をする
Q.パワハラ度合いが高いと感じるものは？
1位 人格を否定されたり、傷つけられたりする 19.0％
2位 肉体的な暴力を振るわれた 14.5％
3位 「お前なんかいつでもクビにできる」などと脅される 13.9％
4位 自分だけが無視、仲間はずれにされている 9.6％
5位 過重なノルマを課されている 7.9％
パワハラ度合いが高いと感じるもののランキングでは、フリーター男女、正社員男女ともに「人格を否定されたり、傷つけられたりすること」が19.0％で1位となりました。次に、「肉体的な暴力を振られる」こと、「お前なんかいつでもクビにできる」などと脅されることが、パワハラ度が高いと感じるようです。どれも上司に言われたら結構傷つきますね……。
Q.セクハラ度合いが高いと感じるものは？
セクハラ度合いが高いと感じるものは、フリーター女性の第1位は「軽い気持ちで髪の毛や肩、背中等に触り、必要以上に接近して身体を密着させること」、フリーター男性は「性的な内容のメールや手紙を送ったり、電話をかけたりすること」でした。女性は直接的に触れられること、男性は手紙やメール等がセクハラ度が高いと感じると、女性と男性で違いがあるようです！
また、正社員女性の第1位は、「性的なからかいや冗談を言ったり、性的な噂を流したりすること」で、正社員男性の第1位は、「マッサージと称して必要もないのに身体を触る」でした。
パワハラやセクハラは、受けたほうが不快に感じたらアウトです。あまりにも酷い時は、その内容を状況や証拠とともに詳細に記録することが大切。そして、周りに手助けを求めることも自分を守るための一つの手段だと思います。（松本美保）
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