突然ですが、あなたは旅行先で「自転車」を借りたことはありますか?
年に10~20回くらい、好きなアイドルのライブを兼ねて全国各地に旅行をしている私ですが、これまでの人生で「旅先で自転車を借りる」という発想がありませんでした。
が、先日札幌に(ライブを兼ねて)旅行をした際、なんと泊まったお宿で自転車の無料レンタルをしていたのです。一緒に行った友人と「え……無料だし借りちゃう?」ということで借りてみたら、それはもう非常によかった! その後に行った四国でも速攻でレンタサイクルを借りて完全に満喫……。
レンタサイクル常連の人にとっては「何を今更」と思うかもしれませんが、これまで借りてこなかった私にとってはそれはもうカルチャーショックレベルだったので、そのメリットをまとめてみました。
【1】圧倒的に疲れない
旅行と言えばとにかく歩く。歩く歩く。旅先で歩くこと、それ自体が楽しいのですが、夜になると想像以上にへとへとになります。
が、自転車はちょっとこげばそのまま車輪がしばらく連れていってくれるので、とても楽です。体力の消耗度合いが徒歩よりかなり少ないです。
しかも少々の荷物はカゴに乗せて移動できるので、肩なども疲れない、最高!(※あまりにも重い荷物をカゴに乗せるとバランスが崩れてこぎづらいです。軽装にしましょう)
ただ、上りの坂道は歩きより疲れます。坂道がものすごく多いと分かっている場所に行くときは、逆にちょっと大変になる可能性も……お気を付けください。
【2】行ける場所の選択肢が増える
歩きだとだいたい時速3~5kmと言われていますが、自転車だといわゆる普通のママチャリであっても、だいたい時速14~20km程度だそう。同じ時間で何倍もの移動が可能になり、しかも上記で述べた通り疲れないので、行ける場所の選択肢がとにかく増えます。「ここはバス通ってないな、歩いたら30分かかるな」という場所も自転車なら10分くらいであっというまに到着!
昔、ポケモンで移動速度が倍速になるアイテム「じてんしゃ」を手に入れたときのあの無敵感をリアルに感じられます。
この間愛媛に行ったときは道後温泉で自転車を借り、市電沿いになんとな~く自転車を走らせているうちに、気づけば公園に到着していて、白鳥を見ていました(だいたい5kmくらいの移動)。
おそらく自転車がなければ自らの意志では行かない場所だったのですが、移動がラクなことにより、思わぬ素敵な風景と遭遇できることも……♪
【3】待ち時間ナシ! 交通手段の時間に縛られない
特に地方に行けば行くほど「バスがない」「電車が来ない」問題に直面しますが、自転車ならばそんな心配はナシ。「待ち時間」というものが発生せず、常に「観光→自転車で移動→観光→自転車で移動……」と、自分のペースでリズミカルに旅行ができます。この「待ち時間がない」って、思っているよりストレスフリー。是非一度体感してみてください。
また、土地によりますが、A地点で借りても、別のB・C地点で返してもOK、というレンタサイクルポートがあるところが増えている気がします。思っているよりかなり便利。
【4】その土地の空気を感じられる
よそ見運転し続けるのは危険ですが、自分の目でその土地を見て、空気を感じながらスピーディーに移動できるって本当に心地いい♪風を感じられるので春夏は涼しいのも嬉しいポイント(もしかしたら冬は寒いかもしれない)。
もちろん早く移動できるバスや電車、すべてをゆっくり細かく見れる徒歩と、それぞれの移動手段に良さはありますが、公共交通機関じゃ早すぎて気づけない、徒歩じゃなかなか足を伸ばせない。そんなかゆいところに手が届くのが自転車です。
ただ、徒歩のように「地図を見ながら運転」が難しいので、ある程度の地図を頭にたたきこんでおいたり、「迷ったら市電沿いや●●通りを進めばOK!」という最低限の知識を入れておくのがベター。でも、そうやって迷ったからこそ見つける何かとの出会いも楽しいし、迷ったところで移動が苦じゃないから、実際のところ迷ってもさほど問題なし。
【5】だいたい安い
レンタサイクルは安い。思っているより安い。
京都などのTHE有名な観光地であっても1日1000円前後(高機能自転車などのオプションつきにしても、最大でも2000円くらいではないでしょうか)、わりとそこまでメジャーどころでない県であれば100~500円程度。カフェ代(+おやつ代)くらいでおさまります。
この金額で、疲れを感じにくく、これまでより広い範囲を、自分の好きなタイミングで移動できる……ということであれば、投資する価値は大アリ! 私はおそらく大人数すぎず・雨でなければ、これから毎回のように各地で自転車を借りてしまう気がします。
ついでに今住んでいる東京でも、自転車を買えば毎日東京観光気分が味わえるのでは……と、すっかり自転車の魅力にハマッています(今更)。
子どもの頃に、おそらく誰もが必死で乗る練習をした自転車。乗れるようになったあの日の、行動範囲がグンと広がった無敵さを大人になって思い出すって、とっても楽しいことでした。
是非あなたも、次の旅行では「レンタサイクル」、検討してみてはいかが?(後藤香織)
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