CanCam専属モデルで、女優としても映画やドラマで活躍中の山本美月。彼女の人物像に迫るインタビュー連載第2回。
前回のインタビューでは、中高生時代に「オープンオタク」を目指していた話と、それにまつわる努力などを伺いました。今回は「地に足がついている」をキーワードに、インタビューしていきたいと思います!
Woman Insight編集部(以下、編集部):山本さんが「人に流されない」性格だというお話が前回出ましたが、今ってモデル以外のお仕事も増えて、まさに注目の人!ですよね。出会う人や置かれる環境も変わったと思うのですが、ご自身で変わったと思うことはありますか?
山本美月(以下、美月):うーん、特にないですね…。忙しいくらいですかね。
編集部:ちょっと下世話な質問しますけど、お仕事がたくさん増えているということは、収入も増えてるってことだと思うんです。それって多少は生活に影響ありませんか?
美月:私、大学に入って上京してから、今もずっと親からの仕送りで生活しているんです。だから私が自由に使えるお金って意味では、以前と変わらないんですよね。
編集部:露出する場面が増えると、私服や私物を見せないといけない取材も多いですよね。新しいものをたくさん買ったりして、大変ではないですか?
美月:そうなんです! CanCam10月号で42Pの特集をしていただいたときも、1か月の私服コーデを見せる企画があって、そんなに毎日見せられるような服あるかな?って不安になりました。セールやってないかな、でもセールのものばっかりじゃだめかな、とか(笑)。仕送りの中からのやりくりなので、悩みました。
編集部:あんまり大きな声で言うことでもないですが、一般的に私物紹介の特集でも、こっそり借りてきてる場合って多いですよね。そうはしなかったんですね。
美月:はい。お願いすれば貸してくださるブランドさんやスタイリストさんもいらっしゃるんですが、その特集に関しては「美月の私服」っていう主旨だったので、借りてきたら嘘になっちゃうから……。
編集部:わあ、やっぱり噂通り、真面目なんですね。
美月:真面目って言うか、自分が納得していないことをするのが嫌なんですよね。頑固なのかもしれません(笑)。
編集部:モデルでファッションに関わっているお仕事をしていると、欲しいものが増えたりしませんか?特にハイブランドのものとか。
美月:うーん、「いいなぁ」って思うんですけど、値段を見て、自分のお財布と相談して、買うに至らないことがほとんどです。実際に、ハイブランドの物は、以前海外に行ったときに買った小物くらいしか持ってないです。流行っている型のものが欲しいと思うことはあまりなくって、ハイブランドなのにちょっと遊び心があったり、珍しいデザインのものに惹かれます。でもそういう変わったデザインのものってやっぱり高くて、自分のお小遣いと相談して「うーん、無理かぁ」って諦めることが多いです。絶対に高いから買わない!と決めているわけじゃなくて、いかんせん仕送りの中からなので、買うまでのハードルが他の人より高い感じです。
編集部:でもそこで、もっと仕送りを増やしてくれ!とかそういうのはないんですね。
美月:必要なときは、理由を話して増やしてもらいますが、もっと使いたいから増やしてっていうのはないですね。ときどき、これだけ頑張ってるんだからいいんじゃない?って思うこともあるんですけど(笑)、不必要にお金をたくさん手にしたら、いくら気を付けていても気付かない間に感覚が変わるんだろうなって。なんとなく「普通」の感覚を失っちゃいけないって思っている自分がいて、セーブしています。あ、でも、(職業的に)もうちょっとコレクションブランドの服とかも持っていたほうがいいのかなぁって思ったりもします。どうなんですかね?
編集部:仕事で必要なときは用意されるだろうから、持ち物で「それっぽさ」を無理に出す必要はないですし、それも山本さんの魅力のひとつだと思いますよ! そういえば、電車も普通に乗ってますよね。
美月:本当に普通に乗ってますね(笑)。深夜や早朝とか、よっぽど疲れているとか、荷物が多いとか、電車だとかなり遠回り…ってとき以外は電車かバスです。
編集部:撮影の後とかじゃなく、プライベートでスタッフと食事に行くときも、いつも「ワリカンにしよう」って言いますよね。実はびっくりしていました。
美月:プライベートで行くときは、普通に友達とごはんを食べにいくのと同じだと思ってるので、職業とか年齢とか関係なく、ワリカンが一番気楽でいいです。誰かが「ここは自分が出さなきゃいけないのかな」とか考えてたら、楽しめないでしょう。プライベートで、みんなで美味しいものを食べて楽しんだから、みんなで払おう!っていうのが一番わかりやすくていいなって。
編集部:山本さんって、マイペースなようですごく気遣いやさんですよね。それに自分をしっかり持っていつつも、自分では頑固っておっしゃいましたけど、自分の考えや感覚が本当にずれていないか、常に周りに確認もしていますよね。我を貫きたいんじゃなくて、自分を取り巻く状況をひっくるめて考えた上で、その中で最適な自分に向かって努力しているように感じました。
美月:そういえば、自分をいつも客観視するようにしてます。気遣いかどうかはわからないんですけど、後から「あの人あのときこう思ったかな…」って後悔するのはすごくイヤです。
編集部:お、気になるキーワードが出ました。では次回は山本さんの「自分を客観視」と「気遣い」について詳しく伺っていきたいと思います。(安念美和子)
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