結婚式やパーティで耳にする「オケージョン」とは?
ファッション用語として、「オケージョンに使える」「オケージョン用に必要」などなど、「オケージョン」という言葉を耳にしたことはありませんか? パーティや結婚式をイメージするようなしないような…なんとなくわかるけど、そもそも「オケージョン」の意味って何?と、あいまいな人も多いのでは?
そこで、今回は「オケージョン」について解説していきます!
Contents
オケージョンとは?
オケージョンとは英語でOccasion、いわゆるTPOの【T(time)時間・P(place)場所・O(occasion)場合】の「O」なんです。
T:いつ?(時間)
P:どこで?(場所)
O:どういった内容?(場合)
ということを踏まえて、行動や服装をわきまえる、という意味合いがあるのですが、日本では“O=場合”は
「行事 = 特別な行事や儀式 = 冠婚葬祭やイベント」
を意味することが多いです。直訳するのではなく、いわゆる、結婚式やパーティー、入学式など、特別感のある行事をひっくるめて「オケージョン」と呼んでいます。オケージョンと呼ばれるものは、ドレスを中心とした華やかなアイテムに使われることが多数。
昔に比べて表現やファッションが多様化してきたとはいえ、やはりTPOを考えて装いを変えるのは大切なマナーです。いつ、どんな場所での「儀式」なのかを考えて、洋服を選んでみましょう。
教えてくれたのは……
アパレルのプレスを15年経験したファッションアドバイザー・伊藤有佳さんが、おしゃれすぎる私服を中心に、トレンド服をナビゲート。本人のInstagram(@yuka_____ito)も必見です! linktr.ee/yukaito
オケージョンコーデのポイント
- いつ、どんな場所での「儀式」なのかを考えて、洋服を選ぶ
- レースやツイードなどディテールに特別感のあるアイテムがおすすめ
- シンプルコーデにはゴールドやパールを取り入れて華やかさをプラス
オケージョンコーデにおすすめなアイテム
■上品ツイードでコーデを格上げ
旬のツイードを取り入れると、コーデにぐっと特別感が増すのでおすすめ。セットアップで堅めに着たり、カジュアルなパーティであればデニム合わせでこなれ感を足すのも上級者!
■シアー素材やレースで品良く映える
トレンドのシアー素材やレース、フリルなどディテールにこだわりのあるデザインも◎。華やかなシーンに映えるので1枚あると便利です。甘めなデザインでも、黒やグレーなどモノトーンのアイテムならトライしやすい♡
■パール系のバッグやアクセサリー
女っぽさを引き立てるパールは、コーデを上品&華やかに格上げできるアイテム。クラシカルブームの今、トレンド感も演出できます。
■ゴールドやシルバーのアクセサリー
シンプルな着こなしなら、指輪やピアス、ネックレスなどアクセサリーで華やかさを出すのもおすすめ。
【ワンピース編】オケージョンコーデ
【1】きちんと見えて大人っぽいジャケットコーデ
会社や取引先のパーティはワンピース×ジャケットがおすすめ。カチッとしたチェックジャケットに柔らかなワンピースを合わせてさりげない女っぽさを。さらにヒール高めのパンプスできれいめな要素を足すと好感度も美人度も即UP! ブルー~グレーのくすみトーンは、知的な印象なのに華やか見えて◎。
【2】総レースのワンピースで特別な日を華やかに
食事会でちょっぴり華やかに着飾りたい! そんなときは、ダークトーンのレースワンピをシックに投入。アクセ代わりになるミニバッグをプラスすればパーティ気分も盛り上がります。胸元の透けレースで、女っぽさもバッチリ。
【3】ティアードミニ×ツイードでクラシカルに
ティアードのミニワンピを千鳥格子のジャケット合わせでクラシカルに。切りっぱなしデザインがこなれて見えるツイードアウターなら、カジュアルかわいいティアードミニワンピも〝特別感〟のある着こなしにシフトできます。品のある小さめバッグやカチューシャもポイント。
【4】花柄ワンピ×ゆったりアウターでリラクシーに
モカ×くすみピンクのニュアンス配色で花柄を大人めに攻略。起毛感が今年っぽいビッグカラーコートで花柄ワンピを包み込むようにコーディネートすると品のあるカジュアルフォーマルが完成。ゆったりシルエットのコートでリラクシーなムードをだすと今っぽさもばっちりです。
【5】マーメイドワンピースで佇まいから美しく
ツイード風の柄と構築的なショルダーデザインが美スタイルを演出。トレンドのパールバッグを合わせるだけでオンリーワンなおめかしコーデが完成します。
【6】鮮やかブルー×白コートでドラマティックに
鮮やかなシアンブルーのワンピースをウォーミーな白で包み込むきれいめスタイル。首元が詰まったハイネックカラーが上品きれいなクラシカルムードを後押ししてくれるから、〝ちょっと特別なシーン〟も自信をもって臨めそう。オフホワイトのコートとのコントラストでさらにドラマティックに。小物はまろやかなベージュで統一。
【7】ロングワンピ×ショート丈アウターでスタイルアップ
いい女感のあるスリット入りワンピで、上品なツイードジャケットをキレよくおしゃれに投入。足元はスカートの裾がかかるミドル丈のショートブーツですっきりと黒をつなぐのがおすすめ。差し色にグリーンのバッグをチョイスして沈まないモノトーンコーデを完成させて。
【8】ヴィンテージ風ワンピは肌見せで抜け感を
肌見せのNEWトレンドは上品ワンピで取り入れるのが近道。カットアウトワンピースでおしゃれな抜け感を作りつつ、上品ながらドキッとする女っぽさもGETして。こっくりカラーのロングワンピにエクリュのブーツで洗練された配色に。
【9】特別な日は映えるワンピースがおすすめ
ベルスリーブやフレアシルエットなど、遠目からでも「かわいい!」と思わせる、クラシカルな映えワンピをまず1枚。スクエアネックが肌の抜け感を作ってくれるから、ボリュームのあるワンピもスッキリと着こなせます。あえてのバレエシューズ×ミニバッグで小物は旬を意識して。
【10】スリット入りの進化系ジャケットできれいめに
スリットデザインの進化形ジャケットはちょっとした動きも女っぽく、印象的に見せてくれるアイテム。ワンピ―スに羽織って共布ベルトでウエストを締めれば、きれいめなムードとメリハリのある美シルエットが完成します。
【11】黒ワンピース×白の華奢バッグで軽やかに
一枚でサマになるマキシワンピは、お目立ち襟とダーツの小技で強さとロマンティックのいいとこ取り。一瞬でモード顔になれるので、強くなりすぎないように優しげなとろみ素材や三角襟で抜けを意識するのがポイントです。バッグは華奢なチェーンで女らしく、カラーは白で軽やかに。
【12】クラシカルな花柄ワンピースは1枚でサマ見え
たっぷり入ったプリーツと長め丈で、歩く姿まで優雅に見せてくれるクラシカルワンピ♡ さらっと着られて締め付け感もないから着心地も抜群。線画のような花柄が、大人っぽく上品なムードを演出してくれます。靴はチャンキーヒールのベージュパンプスでさりげなくスタイルアップを。
【13】シックなワンピースにファーバッグで華やぎを
女っぽいレースとラフなリネン素材の絶妙バランスで、肩の力が抜けたこなれコーデが完成。小物次第でガラリと表情が変わるから、特別なお出かけならファーバッグやビジュ―パンプスで華やかに盛るのが正解です。
【スカート編】オケージョンコーデ
【1】総レースのセットアップでドレスのような着こなし
コットンレースのセットアップは、ビスチェデザインのブラウスとイレヘムティアードスカートを合わせて、特別感をまとったドレスのような着こなしに。ブルーグレーのニュアンスカラーだと、甘めの総レースも照れずに楽しめそう。冬に着るシアーアイテムには、モフモフしたロングカーデで温もりを添えて。
【2】セットアップなら簡単にオトナきれいが完成
クラシカルなセットアップなら簡単にオトナきれいな印象に。ハイウエストのマーメイドスカートに合わせるように、インナーキャミもショート丈にすることで、重心が上がりつつ抜け感も生まれます。ウール調のぬくもり素材で、シーズンムードもたっぷり。
【3】白ブラウス×スカートのワントーンコーデ
白ブラウス×スカートのワントーンコーデは品も好感度◎。今季はブラウス感覚で着られるカットソーが着回しもできておすすめです。ジレのレイヤードやくすみグリーンのバッグ合わせもトレンド感がアピールできるポイント。
【4】マーメイドスカート×ふんわりブラウスでシックに
マーメイドスカート×ふんわりブラウスの〝THE〟なレディスタイルも、デニム素材のトップスならどこか新鮮。ほんのりラフさも加わるから、親しみのある雰囲気もまとえます。ゴールドアクセとバニティバッグでリッチなムードも上乗せして。
【5】ワントーンコーデにベージュブーツで抜け感を
簡単におしゃれが叶うセットアップは、たゆんとした袖やボウタイ、マーメイドラインのスカートなど見せ場の多いデザインがポイント。飾らずとも女っぽい印象になるので、同系色のジャケットやグレージュ小物でまとまりよく着こなして。
【6】モノトーンをツイードジャケットで格上げ
キルティングの黒スカートを白ブラウス&ツイードジャケットで大人っぽく。着映えるツイードジャケットは、シックなモノトーン合わせでも抜群の存在感がアピールできます。華やかな席にはフリルのスタンドカラーブラウスで顔周りを盛るのがおすすめ。
【7】ジレならきちんと感も今っぽさも手に入る
一見難しそうなジレもスカートとのセットアップなら即洒落コーデに♡ ジャケットよりも軽快で、きちんと感もあるのに今っぽい、最強のトレンドアイテムがジレなんです。インナーはシンプルなエクリュニットを合わせて品のあるニュアンス配色に。
【パンツ編】オケージョンコーデ
【1】ボリューミーなボウタイでクラシカルに
フリルブラウス×フレアデニムのコーデに、ツイードジャケットでレトロ感をもうひと盛り。今季ハズせないハーフムーンバッグも、ふわふわ素材で冬仕様にアップデート。きちんと見えて程よくモードな着こなしは上級者感もアピれます。
【2】ベーシックなトップスにきれい色ボトムを合わせて
カジュアルなクロップド丈アウターでも、きちんと感のある正統派Pコートなら通勤スタイルにもマッチ。インナーはパープルのきれい色ボトムに白のボウタイブラウスを合わせて品よく大人に着こなして。
【3】オールホワイトならパンツコーデが上品に
甘めな白のモヘアニットジャケットを、デニムやTシャツでカジュアルダウン。白×淡ピンク×アイスグレーのあいまい配色を意識すると、今っぽい洒落感が演出できます。全体をまろやかに引き締める、小さめのバニティバッグはベージュをチョイス。
【4】ラテ配色でこなれ感のあるパンツコーデ
チェスターコート&ボウタイブラウスのクラシカルなコーディネートも、優しげなラテ配色なら等身大のかっこよさに。白多めのラテ配色できちんと感が求められるシーンもこなれた雰囲気がつくれます。
【5】ジレのセットアップで洗練ムードに
セットアップ・ニット・バッグもキャメルのグラデ配色でぐっと洗練された印象に。インナーにラフなニットを挟んでキメすぎないのがコーデのポイント。大きめのバッグにはくるっと鮮やかなスカーフを巻いて差し色をプラスして。
【6】デコルテ開きのシャツで華奢見えも
美脚効果抜群なテーパードパンツに上半身をすっきり見せるデコルテ開きブラウスをプラス。体型をしゅっと細見えさせる効果があるので、ボディラインにメリハリをつけたい人におすすめです。シンプルながら華やかさもあるので食事会やちょっとしたパーティにも◎。
【7】ツイードジャケット×グリーンの旬顔コーデ
ツイードジャケット×グリーンパンツの上品なトレンドコーデ。ポイントは、華やかなツイードジャケットに黒ブラウスの襟を出すレイヤードテク。ビッグカラーを効かせれば、さらに今っぽい雰囲気がつくれます。上品コーデにアクティブな印象を添えてくれるトートバッグはリッチなエクリュカラーが正解。
2023♡オケージョンスタイルは進化中!
ワンピース・スカート・パンツを使ったオケージョンスタイルを紹介しました! 以前までは、「オケージョン」を意識すると、全身をきれいめに固めたり、キメキメのファッションを選びがちでしたが、最近は程よいラフさを忍ばせたトレンドコーデが主流。皆さんも、アクセ控えめにワンピースを着たり、カチッとしたジャケットや華やかなブラウスにあえてデニムを合わせたり、ちょっとした抜け感やハズしを効かせて今っぽいオケージョンスタイルを楽しんでくださいね!