「転職したい…」のその後、どうした?「転職した派」「思いとどまった派」それぞれのリアル

仕事をしていて、「あぁ、転職したいなぁ」と思った経験は、誰にでも一度くらいはあるのでは? 今現在、こんな思いに取りつかれている女子も少なくないのかもしれませんね。

前回の調査によると、これまでに「転職したい」と思ったことがある働く女性はなんと85%。

ここで気になるのが、「思い切って転職した」「踏みとどまって、しなかった」、それぞれの女子たちの意見です。早速「転職したい」と思ったことがある女性85名に、リアルなエピソードを調査してみました。

 

Q.転職したい!と思ったあと……結局どうしました?


転職したことがある 38%
転職はまだしていない 62%

6割以上の女子が、「転職したい!」と思いながらも、踏みとどまっている実態が明らかとなりました。ではそれぞれの「その後」について、詳しく教えていただきましょう。

 

【転職しなかった方】
Q.どうして「転職しないこと」を選んだんですか?


■まだ、条件に合うところが見つからないから

「求人サイトを見ても自分の条件に合う仕事先が見つからないため」(24歳・専業主婦)

「ここより給料がいいところが見つからない」(23歳・会社員)

「今探しているところ」(27歳・その他)

転職していないのは、「まだそのときではない」ということなのかもしれません。今はまだ様子見ですが、いずれ「そのとき」を迎えようと、着々と準備を進める女子も少なくないようです。

 

■単純に、面倒

「転職するまでの労力は起きなかった。めんどくさい」(31歳・会社員)

「履歴書などを用意するのが面倒になったのと、やっぱり前がよかった! と後悔しそうだったから」(28歳・会社員)

転職したい……とは思うけれど、「現状への不満」と「面倒くささ」を天秤にかけた結果、「面倒」が勝ったら転職、という結論には至りませんよね。履歴書を用意して、これまでの仕事内容をまとめて、求人サイトを見たりして探し、実際に面接に行く……。なんやかんや、転職は手間暇がかかるものです。

■まだ、ここでやるべきことがあると思ったから

「仕事にやりがい・誇りを感じているから。負けたくない・逃げたくないというプライド」(22歳・公務員)

「自分が半人前だと気付かされたから」(24歳・その他)

「とりあえずは今の職場で頑張ろうと思った」(23歳・専門職)

仕事をする上では、つらいことと向き合う時間も必要です。あえて踏みとどまることで、自分自身を成長させることもできるはず。とはいえ、「もう限界!」と思ったときには、潔く引くことも大切ですよ。

 

■よく考えたら、今の職場も捨てたもんじゃないから

「なんだかんだ慣れていて、休みの融通がきく」(30歳・その他)

「福利厚生、ボーナスがやはり良かったので」(25歳・アルバイト)

「同期がいるから。転職先には同期はいないだろうし。普段は会わないけれど、同期の存在は大きい」(23歳・会社員)

「人がいいから。女性が多いが毎日女子会みたいで楽しい。仕事で嫌な事あっても仲間に聞いてもらったり、みんなで笑いあってると気分が晴れる」(26歳・会社員)

どんな職場でも、「良い面」と「悪い面」があるものです。「転職したい!」という気持ちにとらわれているときには、今の会社の良い面を見逃してしまいがち。踏みとどまることで、見えてくるメリットもありそうです。

また、「人手が足りないので辞められない」「辞めたい、と思っているタイミングで人が一気に辞めてしまい、辞めるタイミングを逃した」などという環境要因も。他には「既婚者でまだ子どもがいないんですが、大手なので辞めるなら産休を取ってから辞めたい」という計画的な方も。

では次は、実際に転職した女子たちの「その後」について、率直な感想を聞いてみましょう。

 

【転職した方】
Q.実際転職してみて、どうでしたか?


なんと、実に9割以上の人が「転職して良かった」と、ポジティブな回答をしました。

■転職して良かった!

「ただひたすら天国のよう。頑張った分ちゃんと給料に反映される。定時で帰れる。前の会社の仕事内容と照らし合わせたら、もっともらってて良かったんだなと気付かされた。本当に辞めて良かった」(29歳・専門職)

「早めに見切りをつけて良かった。あのまま前社にいたら病んでいた」(26歳・会社員)

「同じ業種で転職しましたが、休みもあるし、給料も良くなったし、もっと早く転職すれば良かったなと思いました」(27歳・専門職)

「仕事はいくらでもあるから、辞めるが勝ち!」(24歳・公務員)

転職経験がある女子で目立ったのが、「とにかく転職して良かった! 今は幸せ!」という意見です。そして「転職してわかったけれど、前の会社の条件はきつかった、あのままだと病んでいた」という意見の多いこと多いこと……。特にひとつの会社しか知らないと、「世間はみんなこうなのかもしれない」と思ってしまうかもしれませんが、意外と他を見てみると「なんだ、あれが普通じゃないんだ」と気づけるようです。

実際に転職するまでは、不安もたくさんあるでしょう。でも、一度踏みだしてしまえば、これまでよりずっといい毎日がそこにあるのかも。

 

■貴重な経験

「やるだけのことをやって、それを経験として転職できたので良かったと思ってます」(35歳・会社員)

「転職して良かった! でもそのつらい経験も今は財産!」(25歳・会社員)

転職にまつわる経験は、どれもこれも貴重なものばかりです。正直、前の会社に良い感情を抱いていなくても……「これまでの全てが今の自分を作り上げている」と感じられれば、確実に成長できることでしょう。

 

■正直、ポジティブだけじゃない意見も。

「同期が元の会社で働き続けているのですが、待遇がよくなった話を聞くと残れば良かったと思う反面、楽しく仕事できているので、今の職場で良かったとも思ってます」(25歳・会社員)

「私の場合、精神的なストレスが気づかない内にたまっていって体調を崩してしまったので、もう少し早く転職を考えれば良かったなと思う。ただ仕事は好きだったので、辞めずにもっと頑張れば良かったなと後悔することもあります」(27歳・派遣社員)

「慣れるのが大変……」(28歳・その他)

「辞めて以前の会社と縁が切れたことには後悔していないけれど、転職先を見つけるのは大変でした」(32歳・会社員)

 

こちらは、転職した後にほんの少し苦い感情を抱える女子の意見です。転職活動をしようと決めたときも、している最中も、実は気持ちが揺れているという方も少なくなさそう。でも、前の会社だったらどんな人生だったのか……と考えても、何か変わることはありません。一度思い切ったからには、「今の人生を精一杯生きる!」ことが、何よりも大切。

転職するかどうかは、仕事人生における大きな分かれ道でもあります。どちらを選ぶのかは、自分自身で決断するべきことなのでしょう。「する」にしても「しない」にしても、どれだけ覚悟を決めて、どんな行動をとるのかが重要です。今迷っているあなた、先輩たちの意見、参考にしてみてくださいね。(柴田美香)

 

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