コロナ禍の花粉シーズン。今、絶対に知っておきたい注意点と対策のコツ

春先に向けて、多くの人が心配に感じるのが「花粉シーズンの到来」なのではないでしょうか。そんな花粉シーズンも、今年はコロナ禍の影響を受けて例年とは大きく変化がありそうです。

今回はエステー株式会社の「ニューノーマル花粉対策ガイド」を基に、コロナ禍の花粉シーズン到来に備えて、注意点や対策のコツをまとめました。

 

花粉シーズン到来!コロナ禍ならではの花粉症の悩み


咳、くしゃみはコロナと花粉症に共通する症状です。不意に出たくしゃみが、どちらを原因とするものなのかを判断するのは難しいですよね。そういった意味でも今年は例年にない心配の場面が出てきそうです。

例えば電車内。衣類にはたくさんの花粉が付着します。乗客が密集し、衣類と顔が至近距離となる電車内は、花粉を吸い込みやすい環境です。コロナへの関心が高い今、たとえ花粉症だとしても車内で咳やくしゃみをするのはなんだか白い目で見られそうで怖いですよね。

とはいえ、病院へ行って治療を受けに行くのも…と思う人もいるのではないでしょうか。どの施設も対策を徹底していますが、リスクがないとは言い切れません。例年通り治療して花粉症の症状を抑えるか、今年はコロナの感染リスクを避けるべきかも悩みどころです。

 

コロナ禍の花粉シーズンはここに注意!


◆花粉症で目鼻をかくとコロナ感染の原因に

ウイルスがついた手で、口や目、鼻など粘膜に触れるとコロナ感染の原因になります。目や鼻に痒みの症状が出やすい花粉症患者の方は要注意です。つり革やドアノブなどを触った手でうっかり掻いてしまうと接触感染のリスクが高まってしまいます。

◆使用済みマスク・ティッシュがコロナ感染のリスクに

花粉シーズンになると使用量が増えるマスクやティッシュ。人が触れる場所に置くと、コロナの感染源になります。周囲の人のリスクを高めないように、オフィスや公共の場でのエチケットには意識を高める必要がありそうです。

◆換気中のために窓を開けると花粉が舞い込む

密閉した環境を避けるための換気はコロナ対策の基本ですが、空気と一緒に花粉も舞い込んでします。オフィスや店舗の窓際、入り口付近で長時間仕事をする方には例年以上に辛い花粉シーズンになってしまうかも…。

◆在宅ワークはオフィスより花粉を吸っているかも

開けた窓や外干しした布団、衣服から家の中にも花粉は入ってきます。絨毯やカーペットは、入り込んだ花粉がたまるホットスポット。直に座って長時間作業すると、オフィスに出勤する以上に花粉を吸い込むリスクがあります。

◆在宅ワーク中のリフレッシュで花粉を浴びる

在宅ワークで散歩や運動など屋外の時間が増えた方も多いのではないでしょうか。スギやヒノキ(春)など木本類の花粉に加え、遠くには飛ばないイネ科(ほぼ通年)やブタクサ(秋)など草本類の花粉を近くで吸ってしまうかも。公園や河川敷は花粉を出す雑草が多いので、症状が出る方は要注意です。

このように例年とは大きく異なるコロナ禍の花粉シーズンに、どんな行動を取れるのでしょうか。コロナと花粉から自分を守り、周囲の人にも安心してもらうために実践すべき対策を8つにまとめました。

 

コロナと花粉を乗り切るための8つの対策


1.花粉対策を例年にも増して万全に

コロナ禍の花粉シーズンは、例年以上に感染させないエチケットや、自分自身を守る対策のために気を使います。花粉症の症状がなければ、ストレスは大幅に抑えられるはず。薬やアイテムを最大限に活用して、隙のない対策を心がけましょう。

2.目鼻を掻く前に消毒を、花粉メガネはコロナ対策にも

手指を清潔にしていれば、粘膜に触れてもウイルス感染の心配はありません。手洗いやアルコール消毒をこまめに行いましょう。目元をガードしてくれる花粉対策メガネは、うっかり目を触って起こる接触感染を防ぐ効果もあり一石二鳥です。

3.くしゃみはマスク必須、できるだけ下を向いて

マスクは現実的に最良の飛沫対策ですが、100%の防御はできません。咳やくしゃみは、飛沫が飛ばないよう下を向いて、抑えた手は早めに消毒をしましょう。袖で口を覆うと、袖に飛沫がついて他の人への感染リスクが高まるので、マスク着用時は控えましょう。

4.マスクの予備は多めに、ゴミ袋も携帯を

花粉シーズンには、花粉症の咳やくしゃみで、いつもよりもマスクが汚れてしまう可能性があります。外出時はマスクを多めに携帯しましょう。また、使用済みマスクやティッシュを入れる袋もバッグの中に入れておくと尚良いです。周囲のリスクを少しでも減らす心遣いも忘れずに。

5.家ナカ花粉対策を強化しておうち時間を快適に

在宅ワークなどでおうち時間が長い方は、家の中の花粉症対策が重要になります。仕事の時は、床やカーペットに溜まった花粉から顔を遠ざけるよう、椅子とデスクを活用しましょう。また、掃除などポイントを抑えた対策で花粉を極力溜めない環境づくりを心がけましょう。

6.家族だけの空間なら換気の頻度は相談すべし

家族の間でコロナ対策に神経質になりすぎると、みんなが家庭でリラックスできなくなってしまいます。外から入ってくる花粉を我慢しても、頻繁に換気をする必要があるか、家族で話し合うことをオススメします。

7.花粉症の治療はオンライン診療も検討

重い花粉症の方は、医療機関でしっかり治療して症状を抑えるのがオススメです。感染リスクなどから通院することが心配な人は、オンライン診療の活用を。かかりつけの医療機関が対応していれば是非活用してください。また、初診から対応している場合もあります。

8.発熱があれば医療機関に相談を

咳やくしゃみの原因を判断するポイントは発熱です。熱を伴わないくしゃみは花粉症の可能性が高いです。発熱がある場合は、コロナをはじめ他の病気にかかっている可能性があります。医療機関に相談して受診してください。

今すぐに実践できそうなものもあれば、お家の中の対策など具体的に何から始めればいいのか…というものもありますね。次は、家の中の花粉対策のコツをご紹介します。

 

お家の対策はこれで完璧!家ナカ花粉対策マニュアル


◆花粉要注意!ホットスポットはココ!

玄関

人の出入りが多い場所には、衣類や毛髪についた花粉が落ちて溜まりやすくなっています。

寝室

外干しで布団についた花粉がそのまま寝室に溜まってしまいます。

窓際

外気が入る窓の近くには花粉が溜まりやすくなっています。また、カーテンにも多く付着しています。

クローゼット

衣服を収納するクローゼットも、服についた花粉が溜まりやすくホットスポットになっています。

フローリングより畳、畳より絨毯やカーペットに花粉はつきやすい傾向があります。

部屋の隅

下野の隅など、ホコリの多い場所に花粉も一緒に溜まっています。

空気清浄機や加湿器

空気清浄機や加湿器を床に直置きすると花粉を巻き上げてしまうので注意が必要です。

 

屋外から花粉を持ち込まないコツ


◆衣類についた花粉を持ち込まないためのコツ

外出先から花粉のついた衣類を、部屋に持ち込むのもできるだけ避けたいところ。帰宅時、玄関に入る前に手やブラシで衣服を払うだけでも十分な効果が見込めます。コートやジャケットは奥には持ち込まず、玄関付近にかけておくと尚良いでしょう。専用スプレーなどを活用して静電気の除去にも心がけてください。

◆窓からの花粉の侵入を最小限にするためのコツ

部屋に花粉を入れないためには、窓は閉じておくのがベター。空気を入れ替えたいときは、レースのカーテンをかけて窓を開けると花粉の侵入を減らすことができます。

◆洗濯物や布団の花粉対策のコツ

洗濯物や布団の外干しも花粉を部屋に入れる原因になります。部屋干しや布団乾燥機の活用をオススメします。特に、花粉の飛散量が多い日の外干しは控えたほうがよいでしょう。

 

掃除するとき、おもわずやってしまいがちな注意点


◆いきなり掃除機はNG!

花粉の溜まった床や畳に掃除機をかけると、かえって舞い上げてしまう可能性があります。まずは水拭きで花粉を取り除き、さっと乾拭きで仕上げます。絨毯やカーペットも同様にいきなりの掃除機がけは避けてください。まずは粘着クリーナーなどで花粉を取り除くのがベストです。

 

空気清浄機と加湿器を賢く活用すべし!


◆空気清浄機

空気を吸って吐き出す空気清浄機は、部屋に花粉を巻き上げる原因のひとつです。機種によっては、花粉アレルゲンがフィルタを通り抜けて部屋に拡散されてしまいます。この状況を避けるためには、空気清浄機を床に直に置かないことが大切です。高さ30cmほどの台におけば、さほど多く花粉を吸うことはありません。

◆加湿器

乾燥した空気の中では、花粉がよく飛散します。加湿器をテーブルなどに置いて、適切な湿度を保ってください。水分を含んで重たくなった花粉は下に落ちます。床や畳の拭き掃除もこまめに行いましょう。

コロナ禍ならではの注意点がたくさんあり、今シーズンは例年以上に花粉対策に力を入れる必要がありそうです。これから到来する花粉シーズンに備えて、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね!(山口彩楓)

情報提供元/エステー株式会社