WI 体調を崩した以外に何かあったのですか?
石井 体調を崩して、そのせいで舞台も降板することになってしまい、もちろんモデルの仕事もお休みしていたので、1月だけで3か月分ぐらい消費してしまった気分です。お休みしている間は、基本的に小説とか、本をずっと読んでいました。
WI 昨年のインタビューでは、石井さんから“舞台への情熱”をすごく感じたのですが、いまの気分としてはいかがですか?
石井 実は……いまもかなり(笑)。1月に舞台を降板したことで、すごく「舞台をやりたい」という気持ちが強くなってます。2014年に初めて舞台に立って、2015年はいろいろな役をやらせていただいていたので、2016年のスタートで降板することになるなんて、まったく予想をしていなかったので……あらためて、人生って何が起こるかわからないなって感じましたね。
WI ということは、この1年間で……というよりも、この数か月で、意識とか生活がけっこう変わったんじゃないですか?
石井 変わりましたね。舞台に対して、いままでも精一杯やってきていたのですが、より一層、真剣に向き合って、このチャンスを大切にしたいなと思いました。舞台に立てないということを経験して、想像していた以上にダメージが大きかったんです。
WI ピラティスを始めたきっかけも、そういう思いから?
石井 よくご存じで(笑)。以前から、ダンスやボイストレーニングに通っていましたが、もっと正しく体を使ったり、動かしたりすることを覚えようと思って。呼吸法とか、規則正しい体のリズムを自分の中で作りたいんです。それと、いちばん大きく変わったことは、“夜更かし”をしなくなったこと! これは私としては大きな一歩です(笑)。
WI そうですよね。石井さんといえば、漫画とかアニメの二次元モノが好きなので、いろいろ観ているとどうしても夜型になりますものね。
石井 そうなんです……。もともと夜型で、2~3時まで漫画を読んで数時間寝て、撮影に行く生活というのをよくやってました。だけど体調を崩してからは、0時台にはベッドに入って、1時には眠る。寝る前に、携帯もいじらないし、漫画も読まないんです。どうしても眠れないときは、小説を読んでます。体調を崩して休んでいたときから、小説にハマっちゃったんです。
石井さんいわく、「作家さんが何百日、何年もかけて書いた本を、たった500~600円で買わせていただいて、絞り出して生み出した言葉や思考をわけていただけるなんて、ありがたいし、こんな金額でいいんですか?と申し訳ない気持ちになる」と。一冊の小説を手にしたことで、石井美絵子さんの人生が一瞬にして変わったようです。
インタビュー後半、石井さんの人生を変えた小説の話、そして26歳の目標も話してくれました。(さとうのりこ)
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