WI 申し訳ないとは? 具体的な過去の恋愛の失敗エピソード、聞いてみたいです!
山 お恥ずかしい話ですが、「今すぐ○○してくれないなら、もうこの関係は続けられません!」みたいな2択を迫ったりしていました。「交渉とはこのようにするものだ」と思い込んでいたので……(笑)。そんなときは相手の都合なんてお構いなし。彼が手を離せないと分かっているのに、「迎えに来て!」と迫ったり、かなり無茶を言っていました。そんなことばかり繰り返すので、最終的には「付き合いきれない…」ってフラれちゃう(笑)。彼に自己犠牲を強いることで、自分の価値を確認したかったのだと思います。
WI 「無茶を言って彼を試してしまう」って、自信がない女子がよくしがちなことな気が……。山口さんほどデキる人なら、自信がないなんてことはないのではないかと思ってしまうのですが。
山 私、実はものすごく気が小さいし、必要以上に考え込むんじゃうタイプ。人間関係は特に苦手なので「ちゃんとしなきゃ!」って思い込んで、負のスパイラルに陥ってしまうんです。思い込み過ぎて『命の電話』に電話したこともあるくらいです。でも、全然つながらなくて、そのときに「たくさん悩んでいる人はいるんだなー」と、逆にちょっぴり安心しました。さすがに最近では、彼に理不尽な要求をすることもかなり減ってきました。
W 最近変わったというのには、何か理由やきっかけがあったのですか?
山 30歳になって、いろんなことに対して心に余裕が生まれたのがよかったんだと思います。いちばん大きなきっかけは……前の事務所を辞めたこと、ですかね。あの時はいろんなものの板挟みになって、死のうかと悩むくらいに追い詰められてました。そこで、なにか弾けたんですよね、自分の心の中で。人生で初めて「もういいや! 好きにしてみよう!」って思ったんです。そこから、すごいスピードで辞職届を出して、皆さんにごあいさつのメールだけ送って、海外に飛びました。こんな無礼なことしたら、もう二度と誰も仲良くしてくれないだろうと覚悟していたんですが……そんなことはなかった。予想していたような悪いことは起きず、ご連絡をくださる方もいっぱいいて。そこで「人との関係ってそんなに簡単に崩れるものではない」「無理せず付き合える人と、いい距離感で付き合ったらいい」と学びました。
WI 無理な人間関係が、山口さんの自信を奪っていたんですね。
山 そうですね。敢えて自分をいじめるというか、自分のネガティブなところを延々と考えていたんです。 “悲劇のヒロイン”になっても、どんどん自分を傷つけるだけでいいことはありません。こういう女性って多いと思うので、ぜひ皆さんも自分の行動を見直していただきたい! あとはですね、恋愛では“曖昧にしておくことの重要さ”も大事だなって、最近思っています。これをできないとですね、無駄なケンカが増えちゃうんですよ。