美人元財務官僚が恋愛では「負け」てしまう理由【山口真由さん】

 

山 恋人の機嫌が悪いとき、昔は「自分のせい? それとも違う? 一体なにが原因なの?」っていちいち全部確認していたんです。どんなことも答えがあって、勉強と同じように白紙解答を提出すべきではないと思っていました。私にとっては、答えない=関係性を放棄するという風に見えたんです。でも、それをするほどケンカになってしまって…。

 

WI すごく人間関係を理詰めで考えていらっしゃったんですね。普通の女子も同じような行動をとりがちですが、山口さんとは行動原理が違います(笑)。なんとなく、モヤモヤして、彼に答えを出させようとして失敗するといった感じです。

 

山 勉強しすぎたせいか、テストみたいに考えてしまって(笑)。なので、追求するときは容赦なかったですよ~。弁護士の性(さが)、みたいなものでしょうか。でも、それがいけなかった。負の感情が盛り上がっているときに話し合っても、結局お互いのイヤな気持ちが膨らむばかりなんです。 相手がなにも言わなかったのは「今言うタイミングじゃない」「少しクールダウンしたい」って意味。 “答えないっていうのがひとつの答え”だったんです。相手が不満そうなのを見て、自分も少しイヤな気分になるけれど……そこに踏み込んだらダメ。どんなに仲がいい恋人でも、“曖昧のまま放置しておくエリア”は必要なんですよね。

 

WI なるほど! 恋人をなんでも知りたい、理解したいと望むことは、ある意味エゴなのかも。それって、けっこう大人でも勘違いしてしまう恋愛ポイントだと思います。

 

山 皆さんには当然のことかもしれませんが、恋愛では、表に現れた発言ではなく、ニュアンスとか空気感とか文脈とか、そういうものを自分から積極的に読んでいかなきゃいけないと気づいたんです。不満を口に出さず、溜めて爆発させるタイプの人もいますから。昔付き合った彼がそういうタイプ人で、何も言わなかったのに突然「もう無理、別れようって」と言われてしまい、「不満があったなら言ってよ!!」って迫ったんですが、もうあとの祭り。よく考えたら、そのころ「忙しい」って彼とのデートをけっこうキャンセルしてしまっていたんです。今思えば、私がもっと気を使ってあげるべきでした。でも、当時の私は、プライベートでも「弁護士」の気持ちが抜けなくて。「口に出さない不満は、法廷では証拠にならない。だから、不満があれば当然口に出すはず。ということは、言い出さない彼には、不満がないってこと」と、自分に都合よく考えていたんです。

 

WI 仕事など、ある程度の距離がある人には気を使えても、恋人には甘えてしまいますよね。最近世間では「空気を読め」と盛んに言われますが、意外と恋人に対して「空気を読む」人は少ない気がします。すごく初歩的なことですが、忘れがちというか。

 

 恋愛が下手くそだったからこそ、体当たりでぶつかって、失敗して気がつけたことがたくさんある気がします。でも、もうこれ以上失敗したくないですが……(笑)。

 

 

次回は、山口さんの美の秘密に迫ります。バリバリ仕事をしながら、美しさを磨いている彼女の「年を重ねても美しくいられるワケ」とはいったい……!? お楽しみに! (衛藤理絵)

★第1回はコチラ→ 女同士の「マウンティング」から脱出して楽に生きる方法【弁護士・山口真由さん】

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