花火っていつからあるの?「たーまやー」って何!?【夏の謎】

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Q.花火って、いつから始まったの?

花火のルーツをたどると……秦の始皇帝の時代、万里の長城で通信手段として使われた「のろし」をはじめとした、紀元前の時代にあります。

そこに始まり、近代的な花火は14世紀にイタリアで始まったと言われています。記録に残っている当時の花火は、キリスト教のお祭りで見せ物として山車などに取り付けられ、音や火花を出す、いわゆる仕掛花火のようなものでした。

日本で現在のような遊びや鑑賞用の花火が登場するのは、江戸時代に入ってから。1589年7月に、伊達政宗が現在の山形の米沢城で鑑賞した、という記録や、1613年8月にイギリス国王ジェームス1世の使者が、駿府城を訪れた際に、徳川家康に花火を見せた、という記録が有名です。

 

Q.花火って、どうして広まったの?

伊達政宗や徳川家康が見た、というのを機に、将軍家をはじめとした諸大名の間で花火が大流行! 流行はやがて庶民にも広がり、「花火売り」や「花火師」も登場しました。しかし、花火による火災が多発(!)したことから、幕府より「花火禁止令」が数回発令され、花火が行える場所は大きな川の川端のみに制限されていきました。

 

Q.「花火大会」って、どうして始まったの?

江戸時代、上記のように花火が制限されていった一方、1732年に、全国的な飢饉と疫病の流行による、多数の死者の慰霊と悪霊退散を願い、将軍が川開きの水神祭を行いました。翌年も同じく川開きの日に、水茶屋などが協賛して花火を盛大に行うようになりました。これが「花火大会」のルーツである「両国川開き花火」の始まりです。

 

Q.「たーまやー!」って、……何?

いますよね、花火のとき「たーまやー!」という呼びかけをしている方。これは、花火大会の始まりの頃に活躍した花火師に、「玉屋市郎兵衛」という方がいたから。この「玉屋」という屋号が、300年ほど経った今でも花火のかけ声の定番として根付いているのです。

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戦時中は花火の製造が禁止されたものの、それから1948年のGHQによる花火製造の解禁以降に徐々に復活していき、現代、日本の花火は世界で最も精巧で華麗なものとして全世界で絶賛されています。何百年も変わらず夏の風物詩として愛され続けているってすごいことですよね……。

歴史を知ると、「花火」を見る目も少し変わっていきそうです。さて、今年はどんな花火大会に出かけましょうか……♪(後藤香織)

情報提供元:公益社団法人 日本煙火協会 http://www.hanabi-jpa.jp/

 

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