幸せな結婚のはずなのに。7割が「マリッジブルー」になる原因、コレでした

「マリッジブルー」という言葉はよく耳にするけれど、「実際どんな症状なの?」「何が原因なの?」と詳しく知らない方もきっと多いはず。
そこで今回はマッチングアプリ・サービス「ハッピーメール」が既婚男女200人(男性100人・女性100人)を対象にマリッジブルーについてアンケートを実施。マリッジブルーになりやすい時期や期間、原因、症状、その乗り越え方についての調査結果を紹介していきます。

そもそもマリッジブルーって何?

マリッジブルーとは結婚前後に感じる不安や不満などが原因で、心身に不調を感じている状態のことを指します。症状の現れ方には個人差がありますが、イライラや気持ちの落ち込みなどの症状が現れやすく、倦怠感や食欲不振、頭痛、不眠などの体調不良が起こる人も。

マリッジブルー経験者は〇割

既婚男性の68%、既婚女性の66%がマリッジブルーに『なった』『ややなった』と回答。男女ともに約7割がマリッジブルーを経験していることがわかりました。
マリッジブルーは「花嫁がなるもの」というイメージが強いですが、今回のアンケートでは男性のほうがマリッジブルーの経験人数がより多い結果に。結婚は女性だけでなく男性にとっても大きなターニングポイントなので、不安や責任感からストレスを感じてしまうことは十分にあり得ます。

マリッジブルーになりやすい時期は?

続いてマリッジブルーになった時期を質問すると、男性は『両親への挨拶時』が最も多い結果になりました。
両親への挨拶は、結婚という大きな節目を前にした大イベント。「認めてもらえるだろうか」「マナーや言葉などミスしないだろうか」と緊張やプレッシャーを感じるのは当然のこと。さらに挨拶が無事終わると、今度は両家顔合わせや結婚式の計画などの結婚準備が本格的にスタートします。結婚イベントと仕事の両立にバタバタしたり、人生の変化が実感できたりすることでストレスや不安が生じるもの無理はありません。

一方で女性は『結婚式前』が最多に。
結婚式前はやることが非常に多く、精神的ストレスや疲労が溜まりやすくなります。「自分たちもゲストも大満足の結婚式にしたい」という意思からくる責任感や「パートナーが協力してくれない」という不満など、ひとりで頑張りすぎた結果キャパオーバーになってしまうケースも少なくないでしょう。

マリッジブルーはどれくらいの期間続く?

マリッジブルーがどれくらい続いたのか質問すると、男性は『1週間』女性は『1ヶ月』が最多でした。男女ともに1週間~1ヶ月以内にはマリッジブルーから立ち直ることができているようです。

ここで「実際どのようなことが原因でマリッジブルーになるのか」も気になるところ。

マリッジブルーになってしまう原因

◆自由がなくなることへの不安

男性では1位、女性では2位に挙げられたマリッジブルーの原因がこちら。完全に自由が利かなくなるわけではないけれど、一緒に生活をするとなると個々の時間は少なくなるもの。結婚というのは絆や安心感を得られる代わりに、ある程度の時間やお金の自由を手放す覚悟が必要となります。そう覚悟していても、いざ自由がなくなると窮屈に感じてしまいますよね…。

それなりの自由が欲しいのであれば、時間やお金の使い方に対する価値観が似ているパートナーを選ぶこと、もしズレが生じた場合は「自分がどのくらい自由な時間を持ちたいのか」を言葉で伝えてみるのも手。

◆将来に関する不安

女性では1位、男性では2位に挙げられた原因。ふたりでの生活がうまくいかず口喧嘩が起きたり、お金に余裕がなくて焦ったり。そんな状態が続くと「将来大丈夫かな」なんて漠然とした不安に駆られてしまうことも。実際、将来について考えすぎたためにマリッジブルーを経験した割合は男女ともに多いようです。

結婚生活は時に妥協することも大切。たとえ思い描く理想の人生に近づくことができていなくても、自分を責めず、今を楽しめると不安も和らぎそう。

◆義両親との関係に対する不安

こちらは男性に多く見られた原因。マリッジブルーになる時期についての質問でも『両親への挨拶時』が多かったことから、男性は結婚によって家族が増えることに大きな不安を感じやすいのでしょうか。

これから切っても切れない存在となる義両親。良好な関係を築いていくために気を遣いすぎて疲れてしまう人もいそう。相手の家族と仲良くしていくためには、干渉しすぎず適度な距離感を保ったほうがうまくいくとも言われます。

◆結婚相手への不安

女性により多くみられた原因。結婚前後のパートナーの言動がマリッジブルーの根源となる場合もあるようです。お付き合い当時はお互い猫を被っている部分が少なからずあるもの。「この人が運命の人だ!」と確信を得て結婚の道を進んだものの、結婚準備や新婚生活で本性があらわに…となる可能性もゼロではありません。

「この人と結婚していいのだろうか」という不安が頭をよぎった場合、お互いが本音を打ち明ける時間を設けたり、食事や旅行などによってふたりの楽しい思い出を増やしたりすると、愛を再確認できる場合があります。それでも不安が解消しない場合は、一旦結婚を延期して自分と向き合ってみる方法も検討してみるといいでしょう。

マリッジブルーの具体的な症状は?

マリッジブルーの具体的な症状を質問すると、男女ともに『ふとした時に悲しくなる』が4割前後の回答率で最多となりました。また男性は『イライラする』、女性は『結婚を辞めたくなる』との回答も多い結果に。結婚への不安やストレスによって情緒不安定になると、感情のコントロールが難しくなる、やる気が出なくなるといった症状が出やすいことがわかりました。

マリッジブルーの乗り越え方

マリッジブルーは誰にでもなる可能性がありますが、責任感が強い、環境の変化が苦手、ネガティブ思考、理想が高いなど性格によってなりやすい人もいます。では、もしなってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
以下に「マリッジブルーに陥ってしまったときの乗り越え方」をまとめました。

  1. 原因を特定する
  2. パートナーと本音で話す
  3. 幸せな結婚生活を想像する

1. 原因を特定する

まずは自分の気持ちと向き合って、何に対して不安や不満を感じているのかを考えてみましょう。

【例】
「生活リズムが合わないので、うまくやっていけるか心配」

「優柔不断なところがあってイライラする」

「名字が変わることが寂しい」

「金銭面に不安がある」

「結婚式当日のことを考えると不安になる」

些細なことでも『思い当たることを全て書き出してみる』のがポイント。頭の中の感情を文字に起こすことで、自分の抱えている問題を整理しやすくなります。

2. パートナーと本音で話す

結婚後の生活や結婚相手に不安がある場合、パートナーと本音で話し合うようにしましょう。もしかすると、自分だけでなく相手も不安に思っていることがある可能性も。お互いの気持ちを率直に伝え合い『一緒に解決策を探る』ことがポイント。

3. 幸せな結婚生活を想像する

特別大きな問題はないのに「結婚してもうまくいかないのではないか」「本当に自分が結婚相手でいいのか」など、ネガティブ思考からマリッジブルーに陥ることもあります。
深刻に考えすぎると不安感が強まってしまうため、大好きな人と結婚できることを素直に受け止めましょう。パートナーとのこれまでの楽しい思い出を振り返ったり、新婚生活や幸せな結婚生活を想像することで前向きになれる可能性があります。


基本的にマリッジブルーは「一時的な心の変化」とされていますが、長期的に不安や落ち込みが続いて感情のコントロールが難しい、何に対してもやる気が起きなくなった…そんな症状が出た場合は、うつ病や適応障害の可能性も。これらの症状は早めの対処が必要となるので精神科や心療内科への受診をおすすめします。

結婚に対して不安な気持ちになった場合は『ひとりで抱え込まない』ことが何よりも大切。身近な人に等身大の自分を見せることができると、心がだいぶ楽になるものです。(Mai)

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