同棲前に親への挨拶は必要?挨拶をするメリットや注意すべきポイント

同棲前には挨拶する?彼の家での注意点

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交際期間が長くなったり、結婚を考えたりしたとき、同棲してみようかなと考える人も多いのではないでしょうか。同棲をする際には、相手の親に挨拶に行くべきか悩みますよね。今回は、同棲前の挨拶に行くべきなのか、同棲経験者に調査してみました。同棲前に挨拶に行くメリットや、好印象を持ってもらうコツ、手土産の選び方なども解説します!

同棲前に挨拶に行くべき?

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まずは、縁結び大学が同棲経験のある20~40代の男女302名に行った「同性前の挨拶」に関する調査結果から、同棲する前に挨拶に行った人がどのくらいいるか見てみましょう。

Q.同棲をする際に親に挨拶をしましたか?

はい 37.4%
いいえ 62.6%

同棲を始める時やその後、お互いの親に挨拶をしたかどうか聞いたところ、62.6%のカップルが「同棲前に挨拶をしなかった」と回答。6割近くのカップルは挨拶をせずに同棲を始めていることがわかります。

同棲前に親に挨拶をする理由

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では、挨拶をした理由・しなかった理由も見てみましょう。

Q.同棲時に親に挨拶をした理由はなんですか?

結婚を前提としていた 59.3%
今後の関係を良好に保つため 39.8%
年齢的に必要だと感じた 37.2%
相手の親に認めて欲しい 30.1%
何となく 30.1%

もっとも多かったのは59.3%が選んだ「結婚を前提としていたため」という回答でした。結婚を前提としていると、近い将来お互いの親に挨拶するタイミングが来るはず。どうせ挨拶をするなら、同棲するタイミングの方がお互いにモヤモヤせずに自然なのではないかという判断なのかもしれませんね。

また、2~4番目に多かった「今後の関係を良好に保つため」「年齢的に必要だと感じたため」「相手の親に認めて欲しい」の回答を選んだ人のうち約70%の人が、「結婚を前提としていたため」を同時に選択しています。このことから、カップルが親へ挨拶する大きな動機のひとつとして「結婚」があり、お互いの親といい関係性で付き合っていくための将来を見据えた挨拶といえるでしょう。

では、同棲時に挨拶をしなかった理由も、同じように「結婚」が影響しているのでしょうか。

Q.同棲時に親に挨拶をしなかった理由はなんですか?

相手側から何も言われなかった 47.3%
結婚をするまで挨拶は必要ない 37.4%
年齢的に必要ない 16.5%
相手の親と疎遠 11.0%
かしこまった場が苦手 11.0%

「相手側から何も言われなかった」が47.3%、「結婚をするまで挨拶は必要ない」が37.4%という回答になりました。つまり、42.9%が「結婚するタイミングではなかった」ということが挨拶をしなかった理由にとして挙げていることがわかります。

これらのことから、結婚を意識しているかが、同棲前に挨拶をするのか決めるポイントになっているようです。

同棲前に親に挨拶をするメリット

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「結婚」という理由に限らず、さまざまな理由から「挨拶をする」「挨拶をしない」と判断した先輩カップルたち。果たして、その決断は結果的によかったのでしょうか。実際に、それぞれどう思ったのか結果を見てみましょう。

Q.同棲前に親に挨拶をして良かったですか?

よかった 90.2%
どちらとも言えない 8.0%
悪かった 1.8%

「挨拶をした」という人に対するアンケートでは、約90%が「挨拶をしてよかった」と回答。同棲前の挨拶は、必須ではないですが、すると良いと感じている人が多いことがわかります。

続いて、「挨拶をしてよかった点」と「挨拶をしなかったことで悪かった点」をより具体的に紹介します。

【挨拶をしてよかった点】

1.結婚への流れがスムーズだった

  • 「2年後に結婚する時の挨拶もスムーズだった。結婚する時になって、“え、ずっと一緒に住んでたの?”とお互いの両親に思われるより印象がよかったと思う」(女性・30歳)
  • 「その後の結婚への流れがスムーズになった。けじめとして挨拶ができてよかったと思う」(女性・32歳)

2.良い関係が気づけた

  • 「しっかりと挨拶をしたことで、お互いの不安をある程度取り除くことができたと思う。また、お互いの親に連絡をしやすくなったことにより、いい関係が築けたと思う」(男性・35歳)

3.親を安心させられた

  • 「挨拶にお伺いして好印象を持ってもらえたことで、その後、問題なく結婚できた」(男性・43歳)
  • 「事前に挨拶を済ませていたおかげで、親からの食材の仕送りに対するお礼も簡単にメールで済ませられるようになり、手間が減った。また、そのまま結婚もしたが、同棲をしていたおかげで話の流れも作りやすくスムーズに進んだ」(女性・33歳)

同棲前に挨拶して「よかった」という理由として多かったのは、「両親との関係が良好になった」「結婚へスムーズに進めた」という声でした。なかには、「コソコソする必要がなくなり気持ちが楽になった」という意見も出ています。また、「相手の結婚への覚悟を感じた」「親を安心させられた」といった声からも、挨拶をしたことが安心感に繋がっているようです。

同棲前はどちらの親に挨拶に行く?

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Q.同棲時の挨拶の対象は?

両方の親 77.7%
彼女の親のみ 19.6%
彼氏の親のみ 2.7%

挨拶をしたカップルの8割近くが「お互いの親」に挨拶したと回答。次に「彼女の親のみ」が19.6%で、「彼氏の親のみ」に挨拶したのは2.7%という結果となりました。

このことから、同棲の挨拶は「お互いの親」に対して行う場合が多いことがわかります。また、どちらかというと「彼女の親」を優先して挨拶する傾向があるようです。

同棲前の挨拶で気をつけるべきこと

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続いて、同棲前の挨拶では、どんな点に注意すべきかをご紹介します。

1.ふさわしい服装

まず大切なのは服装選び。あまり派手なものや露出の多いものはさけて、落ち着いた雰囲気のものを選ぶのが良いでしょう。彼にご両親の好みを聞いておくと選びやすいかもしれません。

2.両親への挨拶の言葉

いざ挨拶をするとなったとき何と言えば良いのかわからなくなるという人もいるでしょう。事前に挨拶の言葉を考えて練習しておくと、ご両親の前でも緊張せずにしっかりと挨拶ができます。

3.手土産

手土産を選ぶ際のセンスも見られているかもしれません。後述する手土産の選び方を参考にして、ご両親が喜んでくれそうなものをチョイスしてくださいね。

4.好印象メイク

服装と同じくメイクも派手なものはさけ、ナチュラルメイクがおすすめです。普段メイクをあまりしないという人も、最低限のメイクをしていくほうがマナーを守れる人という印象を持ってもらいやすくなります。

5.言葉遣い

言葉遣いにも気をつけたいところです。話が盛り上がってくるとついついフランクな話し方になってしまいがちですが、敬語を使うのを忘れないでくださいね。

同棲前の挨拶で手土産は必要?おすすめは?

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Q.手土産は持っていきましたか?

はい 78.6%
いいえ 21.4%

「挨拶の際に手土産を持っていったかどうか」についてのアンケートを見ると、8割近いカップルが「手土産を持参した」と回答しています。「自分の実家には持参していない」というケースも見られましたが、同棲の挨拶を行ったほとんどのカップルは少なくとも相手方の実家には手土産を持参していると考えてよさそうです。

では、どんなものを手土産として持っていったのか、先輩カップルの実例を見てみましょう。

【手土産で持っていったもの】

  • 「ピザが好きと聞いていたのでピザに。みんなで食べられるし、先方も食事を出す必要がなくよかった」(男性・25歳)
  • 「彼のご両親が好きだと聞いていたのでバウムクーヘンを持って行った」(女性・28歳)
  • 「芋焼酎を持って行った。彼女のご両親が普段から晩酌を楽しみにしていると聞いていたから」(男性・32歳)
  • 「彼の実家にはお菓子とお酒、自分の実家にはお酒を持って行った。どちらの親にも、それぞれ好きなものを持っていった」(女性・28歳)
  • 「相手のお母さんがクッキーが好きだと聞いていたので、クッキーの詰め合わせを持っていった」(男性・35歳)
  • 「彼のご両親はお酒が好きと聞いていたので、日本酒を。彼の妹さんには話題のお店のケーキを持って行った」(女性・29歳)
  • 「事前に彼女に“ご両親は何が好きなの?”とリサーチし、好きなブランドのお菓子を購入してお伺いした」(男性・43歳)
  • 「彼のご両親が和菓子がお好きとのことだったので、近隣の和菓子屋さんのお煎餅を持っていった」(女性・28歳)
  • 「事前に彼女からご両親は甘い物が好きと聞いていたので、洋菓子に」(男性・43歳)
  • 「彼のご両親はお茶を毎日飲むと聞いたので、ブランドの少し高いお茶にした」(女性・36歳)

【手土産のポイント】

  • 親の好みをリサーチ
  • 自分の出身地の特産品
  • コーヒーや紅茶
  • ペットの分も忘れずに!
  • 季節関連アイテム
  • 本気のお気に入り品
  • 高価なものは避ける

手土産を選ぶ際には、相手の好みをリサーチすることが大切です。そこで好きなものがわかれば選びやすいですし、喜んでもらえますよね。またお菓子屋お酒などの消え物を選んでいる人が多いです。高価な物をプレゼントするよりは、手軽に受け取ってもらえてすぐに使ったり食べたりしてなくなるもののほうが受け取るご両親も嬉しいでしょう。

親への挨拶体験談「失敗」「成功」

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最後に、同棲時に挨拶を行ったカップルに対して、どのような「失敗」や「成功」があったのか聞きました。

 【 同棲前の挨拶での失敗談】

  • 「直前に体調を崩してしまい、せっかくセッティングした食事会が一度延期に。体調管理はとても大切だと思う」(女性・27歳)
  • 「彼がアポなしの方がいいと言っていたので、アポなしで挨拶に行ったらお義母さん方が「化粧もしてないのに」と慌ててしまった。アポは取ったほうがいいと思う」(女性・29歳)
  • 「初対面で緊張してしまい、あまり会話がうまくできなかった。あらかじめ何を話すか具体的に決めていけばよかった」(女性・30歳)
  • 「事前に彼へのリサーチをしなかったため、お手伝いをしたほうがいいのかわからず、何もできなかった。彼が年下だったので気が利く彼女として上手く立ち回れなかったことが心残りだった」(女性・38歳)
  • 「緊張したのか、彼が挨拶の場で飲みすぎて酔っぱらってしまい、私としてはめんどくさいことになった」(女性・41歳)

さまざまな失敗談がありましたが、「準備が不足していて失敗した」という声が多く見られました。なかには「同棲ではなく結婚の挨拶だと思われていた」や「同棲でなく結婚しろと言われた」などのエピソードもありました。同棲の挨拶を成功させるには、自身の準備も大事ですが、自分の親としっかりと尋ねるタイミングを話し合っておくことも必要なのかもしれません。

 【同棲時の挨拶での成功談】

  • 「相手の親に会う前に相手の兄弟と会って、仲よくなっておいた。実際に相手の親に挨拶に行く際に、兄弟に同席してもらったことにより、会話が途切れることがなかった」(男性・30歳)
  • 「挨拶に行く前に、お互いの親の興味・関心などについて情報共有しておくと、挨拶の場でも会話が弾みやすい。また、子供のころの写真やペットを使うと会話が途切れにくいと感じた」(女性・31歳)
  • 「挨拶に行く前に、普段生やしてるヒゲを剃った。服装もスーツではないものの落ち着いた格好に。誠意を見せることが大切だと思う」(男性・36歳)
  • 「笑顔でのぞむこと。自分が場を回す必要はないと思うので、聞かれたことや話題ににこやかに対応すれば上手くいくと思う。こなれた感じより、緊張しているのが伝わるくらいの方が微笑ましくていいのではと思う」(女性・34歳)
  • 「相手の出身が離島であり方言が独特なので、事前に方言を勉強してから行った。方言が使えたことで、相手の両親と会話がはずんだ」(男性・43歳)

お互いの親や家族についてリサーチしておくなど、事前に準備をしたことで挨拶が成功したという意見が多かったです。仲よくなるにはまずは自分が近づくことが大事! 先輩カップルのリアルな体験談をぜひ参考にしてくださいね。

【まとめ】

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同棲をすると決めたら、両方のご両親に挨拶をしておく人が多数派でした。特に将来結婚を考えているのなら、結婚までの道のりをスムーズにするためにも、きちんと最初に挨拶をしておくのがおすすめです。緊張するから嫌だと思うかもしれませんが、そのせいで印象が悪くなってしまうのは悲しいですよね。

情報提供元/縁結び大学