「職場の飲み会に行きたくない」人、7割越え。みんなこう断ってます

職場の飲み会、あまり行きたくないな…正直面倒だな………。

「飲みニケーション」とも呼ばれ、少し前は当たり前のようにみんなが参加していた職場の飲み会、今となっては「参加することが当たり前」というわけでもなく「行かない」という方も。なぜ令和の社会人は、職場での飲み会に行きたがらないのでしょうか?

今回は株式会社R&Gが全国の20~60代の男女500人に調査した結果をもとに、飲み会に参加したくない理由や対処法、参加したいと思う飲み会の特徴についてお伝えしていきます!

Q.職場の飲み会、正直…行きたい?行きたくない?

職場の飲み会に行きたいかという質問に対して、「全く行きたくない」(35.4%)、「あまり行きたくない」(38.2%)を合わせた73.6%が『行きたくない派』という結果に! 多くの人が飲み会を避けたいと思っていることがわかりました。では、飲み会に行きたくないと思ってしまう理由って…?

職場の飲み会に行きたくない理由TOP7

1位:気を遣う

・「上司や普段交流がない方と話すのは気を遣うから」
・「お酒を飲むときはリラックスして飲みたい。気を遣いながら飲むのは嫌」

2位:仕事とプライベートを分けたい

・「仕事とプライベートはしっかり分けたい派で、長時間同じ人と一緒にいるのはしんどくなってくる」
・「会社の人とは仕事だけの関係でいい」
・「仕事以外の時間は自分に使いたいから」

3位:お酒が苦手

・「自分があまりお酒を飲めないので、周りに迷惑をかけてしまうと思うから」
・「お酒が飲めない体質なので、強制でない場合以外はあまり行きたくない」
・「自分が飲めないので、酔っている人のテンションに付き合うのは辛いときがある」

4位:話がつまらない・合わない

・「上司の自慢話や愚痴を聞くのが苦痛」
・「仕事以外で話すことなどないから」

5位:お金がかかる

・「ギリギリの生活なので、お金を節約したい」
・「自分のお金を出して飲みに行くなら、気の合う人だけの集まりがいいと思ってしまう」

6位:メンバーが嫌

・「基本職場の人間には興味がなく、興味のない職場の人との飲み会は苦痛だから。気の合う人ばかりであれば行ってもいいかなと思う」
・「職場の人間関係があまり良くないので、心から楽しめる気がしない」

7位:時間の無駄だと感じる

・「時間が拘束されてしまうから」
・「人生における自分の時間が限られていると感じるので、好きな人とだけ時間を共有したい」

飲み会に行きたくない理由として、「気を遣うから」「仕事とプライベートを分けたいから」「話がつまらないから」といった、職場での飲み会自体にメリットを見出せない意見が目立つ結果に。ここ最近はとくに、仕事とプライベートをきっちり割り切る人は非常に多く見受けられますよね。

また「お酒が苦手だから」といった自身の体質や健康上の理由や、「お金がかかるから」といった金銭面の理由も多く見られました。お酒が飲めなかったり節約したかったりするのに、居酒屋でそれなりの金額を払わければならないのは、正直ツライ…!

では、行きたくない飲み会はどうしているのでしょうか。実際に取っている対応を聞いてみました。 

Q.職場の飲み会に行きたくないとき、実際どうしてる?

飲み会に行きたくないときの対応として、「予定があるからと断る」「家庭の事情で断る」「体調不良で断る」などちょっとした口実をつけて断る派が多いようです。飲み会は勤務時間外であるので、基本的に断っていいもの。なかには「キッパリ断る」という潔い意見もみられました。きちんと断ることで、今後誘われる頻度が減る可能性もあるでしょう。とはいえ、せっかく誘ってくれたのだから、感謝の気持ちは必ずセットで伝えたいものですね!

その一方で、断れずに「しぶしぶ行く」という人もいるようです。会社の風潮や立場的な理由で断りにくい場合もあるのでしょうか? 送別会や忘年会など大きめの飲み会は、とりあえず参加して「早めに抜ける」というのもひとつの策。

さて。ここまで「参加したくない飲み会」についてお伝えしてきましたが…逆に、参加したくなる飲み会って、実際どんなものなのでしょう? アンケートで集まった回答から、大きく5つの特徴が見えてきました!

「これなら参加したい!」と思う飲み会の特徴TOP5

1位:費用負担が少ない

・「費用が会社負担」
・「全額までと言わなくとも、費用の一部を会社が出してくれる」
・「上司がたくさんお金を出してくれる」

給料が低めな若手世代や、子育てなどにより家計に余裕がない人からすると、飲み会代というのはかなり負担なもの。会社が費用を負担してくれる職場なら金銭的な心配なく参加できますね。また、上司や管理職など立場が上の人ほど飲み会代を多めに負担するなら行きたい、という意見も。

2位:気を遣わないメンバー

・「苦手な人が来ない飲み会なら行ってもいいなと思う」
・「気が合い、あまり気を遣う必要のない人だけならばいい」

同期や同じチームのメンバーなど、気を遣わないで仲間内だけで飲めるなら、参加したいとの声。口うるさい上司やギスギスした関係の人がいると…前夜から憂鬱ですよね…。

3位:少人数での開催

・「少ない人数か、多い場合は仲がいい人同士のテーブルに少人数で座る」
・「少人数。初対面の人もいる場合、お酒の場で人数が多いと顔と名前が一致しない場合もあるから」

大勢の飲み会で過度に気を遣ってしまい、家に帰るとぐったり…なんて経験は、みんなしてそう。参加者が2~3人、多くても5~6人など、「同僚たちとちょっと飲みに行く」程度のこじんまりとした飲み会を好む傾向にあるようです。

4位:短時間・一次会のみの開催

・「時間が決まっていて、時間どおりに解散する」
・「2時間で終われば、忘年会程度は行ってもいいかなと思う」

ダラダラと2次会、3次会へ続く飲み会を苦痛と感じる人も多いよう。また、子育て中であったり、家が遠くて終電が早かったりという事情がある場合も、決められた時間にパッと解散する飲み会なら気軽に参加しやすいですよね! 深酒は翌日に支障をきたしてしまうこともあるので、ニガテな人も多いはず。

5位:食事がおいしい

・「おいしいご飯と素敵なお店なら嬉しい」
・「予約が取りにくい人気店でのおいしい食事」

あまりお酒を飲まない人なら、食事をいかに楽しめるかどうかが重要。話題のお店や予約が取りづらい人気のお店だと、女性はとくに「ぜひ参加したい!」と興味をそそられることも♡参加者の好みを把握してほしいとの声もあり、幹事によるお店のセレクトが大切になりそうです。


コミュニケーションを目的として開催される職場の飲み会ですが、実際には「参加したくない」という人が多数派でした。飲み会に行きたいかどうかの差は、世代によるものでなく、飲み会の雰囲気やお会計に理不尽さがないか、などによるところが大きいようです。誰しもが行きたいと思える飲み会にするためには、今回挙げられた「参加したいと思う飲み会の特徴5つ」がカギ。また、ほかにも「飲み会での説教・愚痴禁止」「ノンアルコール大歓迎」「途中で抜けてOK」などのルールをつくると、より参加のハードルが下がりそうですね!(Mai)

情報提供元/株式会社R&G 写真/(c)shutterstock.com