「とどこおむ」じゃないよ。「滞む」の読み方、知ってる?あの有名な歌詞の一節です

いつも簡単に読めている漢字でも、送り仮名が変わると急に難読語になってしまうことってありますよね。たとえば「先ず」「尽る」「須く」などは、漢字そのものは簡単ですが初見ではなかなか読めません。
そんな「読めそうで意外と読めない漢字」クイズから、本日のお題はこちら!

「滞む」
こちらの読み方は、「たいむ」でも「とどこおむ」でもありません。ちょっと意外な読み方なのですが、いったい何と読むのでしょうか? ヒントを元に推理してみてください。

■ここでヒント!

読み方を探るために、ヒントとしてまず言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「滞む」の意味は次の6つです。

1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。
2 物事がはかばかしく進まないでいる。進むのに難渋する。とどこおる。
3 なじむ。なれ親しむ。
4 悩み苦しむ。病む。
5 植物がしおれる。生気がなくなる。
6 ひたむきに思いを寄せる。執心する。

やや古風な言葉なので、日常生活では「使ったことがない」という人が多いでしょう。ただ、一定年齢以上の人にとっては、あるヒット曲の歌詞で「暮れ滞む……」と歌われていたのが心に残っていて、読み方を聞けば「知ってる!」と思うかもしれない言葉です。ちなみに、ひらがなで書くと送り仮名も合わせて「◯◯む」の3文字になります。

さて、そんな「滞む」の読み方は……? さっそく正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!

「滞む」の読み方、正解は「なずむ」でした。
武田鉄矢さんが作詞した楽曲『贈る言葉』の歌詞に出てくる、「暮れなずむ」というフレーズ。これは漢字で書くと「暮れ滞む」もしくは「暮れ泥む」となります。ちなみに意味は6つのうちの2番目にあたる「物事がはかばかしく進まないでいる。進むのに難渋する。とどこおる。」の応用となり、日が暮れそうで、なかなか暮れないでいる様子を表した日本語です。

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(豊島オリカ)