卵子の年齢は自分の年齢+●歳、体外受精率は2割以下…意外と厳しい「妊活」と不妊治療の現状

■体外受精で無事に出産できるのは●割!?

不妊治療のなかでも特に高額な体外受精。お金をかけた分、成功率も高いのかというと、一概にそうとは限らないようです。体外受精をして、無事に出産できる率はというと……。

30代でも20%です。40代になると10%を切ります。それくらい出生率(成功率)は低いんです。ただし、35歳より前に治療を開始して体外受精を受けた人の7割は出産できています。体外受精を何回やったかは別にして、治療のタイミングが早ければ、それだけ成功率も高くなると言えますね」

1回30万円~する体外受精。成功の秘訣は治療をはじめるタイミングにあるようです。最後の手段にせず、早めのトライを!

■35歳以上は●か月妊娠しなければ受診を!

不妊治療ってどのタイミングで始めるものなの? ベストなのはいつ?

「子供が欲しいならいますぐにでも、と言いたいところですが、不妊治療はお金がかかります。35歳以上であれば、3か月排卵時に性交しても妊娠しなければ、治療を開始してもよいと思います。人生設計を考えても、若いうちに出産すれば、仕事と育児の両立で済みます。ところが高齢になると、仕事と育児と親の介護問題が同時に来る可能性もあるのです」

3か月ってすごく短いですね。でもボーダーラインが決まっていると決断しやすくていいかも。35歳以上の方はズルズルといかないように、時期を冷静に見極めましょう。

不妊治療の現状、思っていたより厳しいみたいです。特に35歳を過ぎるとなおさらですね。「子供が欲しい」と思う人はこれを機に、自分の年齢とあわせて、妊娠の時期などの計画を立ててみてはいかがでしょうか。(みつ子)

Domani6『Domani』2015年6月号(小学館)

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