卵子の年齢は自分の年齢+●歳、体外受精率は2割以下…意外と厳しい「妊活」と不妊治療の現状

■出産適齢期は20~●代前半!

芸能人の高齢出産のニュースを聞くたびに「子供はいつでも産めるんだな」と思ってしまいがちですが、医学的には「できるだけ早く!」いうのが医師の本音だそうです。

「そもそも排卵日に性交して、どれくらいの人が妊娠できるかというと、実は20代前半でも50%、30代前半は40%、30代後半になると30%、たった3割なんです。自然妊娠する確率は想像以上に低く、しかも年齢とともに確実に妊娠する能力が落ちていくことを知っておいてください」

数字にされると、目に見えて可能性が低くなっていくことが分かりますね。自然妊娠の可能性が3割になってしまう35歳以上だとやはり遅いのでしょうか?

「もちろん35歳以上でも無事に出産する人はいます。ただ妊娠力は20代に比べると低く、そのほかのさまざまなリスクも高くなります。たとえば流産率。35歳以上は20%を超えます。生まれるときに赤ちゃんが亡くなる死亡率妊娠高血圧などの合併症の発症頻度赤ちゃんの染色体異常のリスクも高くなります。そう考えると医学的には出産適齢期をできれば20代(~30代前半)としたいところです」

適齢期は20~30代前半! 純粋な体力面での意味だけではなく、様々なリスクを考えても早いにこしたことはないんですね。