温活経験者の1/3以上が愛飲するあの飲み物が温活に適していないって本当?
いよいよ本格的な冬が近づいてきました。寒い時期、悩みの1つとしてあがりやすいのが身体の“冷え”ですよね。
そこでBRITA Japanでは、全国の男女624名と温活に詳しい「イシハラクリニック副院長 石原新菜先生」への調査を元に「温活の効果」や「温活に適したドリンクや飲むタイミング」についてご紹介します!
温活って効果があるの?
温活をしたことがある人に温活の効果を聞いてみたところ、効果を得られた人はなんと68.1%にという結果に!
効果については、「肌の調子が良くなった」28.5%、「冷え性が改善した」28.0%「血行が良くなった」 28.0%と回答。そのほか「風邪をひきにくくなった」 24.6%や「身体のコリが改善した」 24.2%が上位にランクイン。冷え性改善のほかにも、多くの効果が期待できそうです♪
これまで実践してきた温活方法は?
温活をしたことがある人が取り組んでいたこと1位は「温かい食べ物・飲み物を摂取する」で52.7%、2位「湯船に浸かる」 48.8% 、3位「ストレッチをする」 39.1% でした!
「温かい食べ物・飲み物を摂取する」と回答した方で「飲み物」を主流としていた方は92.7%。
温活ドリンクとして飲んでいたのは1位「白湯」で54.1%。続いて「緑茶」 44.0%が2位にランクイン。そのほか、烏龍茶/ほうじ茶/ルイボスティーなどの「発酵茶」 41.3% 、「コーヒー」 38.5%も上位にランクインする結果となりました。
温活に飲み物を取り入れる人が多いことがわかりましたが、温活ドリンクについてどんな飲み物が適しているか知っていると回答した人は27.9%にとどまり、なんと7割以上が知らないという結果に。
なんとなく温かい飲み物を飲んでおけばOKと思っている人が多いようですが、ホットドリンクでも摂取量が多いと体を冷やしてしまうものも。温活で効果をあまり実感できなかったという人は、正しい温活ができていなかった可能性もあることが見えてきました。
教えて温活ドクター! 温活に適している飲み物や飲み方は?
平熱が1度違うと代謝は約13%も低くなる!?
現代人の平熱は35.8~36.2度くらいの人が多いです。実際に昔と比べて約1度、平熱が下がっているのです。
低体温になると、血行が悪くなり、肩こりや頭痛、腰痛、生理痛などの「コリ・痛み」の原因になったり、内臓の不調が起こるので、胃もたれ、便秘・下痢、むくみなどになりやすくなります。
平熱が1度下がると基礎代謝は約13%も低くなるので低体温の人ほど、太りやすく、また糖尿病や高脂血症などの生活習慣病にもかかりやすくなります。また低体温になることで免疫力も低下して、感染症やアレルギーなどにもなりやすくなります。健康も美容もダイエットも、すべて血行にかかっています。血流の良い身体、温かい身体、健康な身体のために、温活は絶対、大事です。身体を温める「飲み方」を実践していただきたいです。
温活に適している飲み物って?
紅茶、ルイボスティー、ウーロン茶などの発酵させたお茶がおすすめ。中医学や漢方では、発酵させたお茶は身体を温めるものと考えます。栄養価が高いココアや甘酒は代謝をアップさせて身体を温めます。また葛湯やスープなどとろみがあるものは、胃の中で温かさが持続するためおすすめ。味噌汁もアミノ酸やビタミン・ミネラルが多く代謝を上げるものなので温まります。冬に豚汁などを食べる習慣があるのも先人の知恵。
温活に適さない飲み物って?
コーヒーはカフェインが多く血管を収縮させるので、1日3杯以上身体が冷える可能性があります。コーヒーを飲むときは、血行をよくするシナモンパウダーを振りかけるとよいです。シナモンは「桂皮」という生薬です。また意外とホットミルクは温かいですし、安眠効果はあるのですが身体は温まらないと言われています。
温活ドリンクを飲む適切なタイミングと摂取量
朝は低体温になりがちな時間帯なので、朝はマスト。また夜、手足が冷えて寝つきが悪い人は寝る前に飲むのもおすすめ。マグカップ1杯くらいが良い(200~250mlくらい)です。
白湯を飲むときには、「ちょい足し」をおすすめしています。白湯は結局、最後には水になってしまうので、生姜のしぼり汁、生姜の粉末、シナモンの粉末、レモン1スライス、はちみつなど血行をよくしてくれるものを足した方が、もっと身体を温める白湯になります。
温活で期待できる効果は?
内臓が温まることで、胃腸の消化吸収の働きアップや、尿の出をよくしてむくみ改善、大腸の動きをよくして排便を促します。全身の血行がよくなることで、コリ、痛みの改善、冷え性改善にも。
また、皮膚の血流がよくなることで、お肌のターンオーバーを促し、くすみ、しみなどの改善、予防など美肌効果にもつながります。
代謝が上がることで、太りにくくなったり、生活習慣病の改善、予防につながります。また体温が上がることで免疫力アップにも期待できます。
正しい温活で冷え性の改善を
温活をしているつもりでも、間違った方法を取ってしまうと逆効果になってしまうことも。温活未経験の人や温活に挑戦したけれどあまり効果を感じずやめてしまったという人も、ぜひこの調査結果を参考に正しい温活で体質改善に取り組んでみてくださいね。
イシハラクリニック副院長 石原 新菜(イシハラ ニイナ)
ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事、日本内科学会会員、日本東洋医学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。
『体を温める漢方で不調を治す』(PHP文庫)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)、 「『冷え』をとれば9割治る!」(海竜社)、「一週間で体が変わる『温め美人』生活」等、約70冊の著書執筆。
テレビ東京「主治医が見つかる診療所」レギュラー出演中。
情報提供元/BRITA Japan