バスケ馬場選手「GリーグからNBA入りを目指す!」【CanCamモデル菜波が直撃取材】

バスケットボールW杯を目指す日本代表候補メンバーを菜波がガチ取材!

8月よりフィリピン、インドネシア、日本(沖縄)でバスケW杯が開催! 日本テレビ系『Going! Sports&News』でバスケットボールサポーターを務める菜波が、あふれるバスケ愛とともに、日本代表候補メンバーを毎月ひとりご紹介♪ モデル顔負けのかっこよすぎる選手をネホハホ掘り下げます!
連載第4回目の今回は、ダイナミックなプレーで世界に挑戦し続ける、テキサス・レジェンズ・馬場雄大選手に直撃!


バスケを純粋に楽しんで、父のような「しなやかなバスケ」も体得したい

馬場雄大
1995年、富山県生まれ。身長196cm。筑波大在学中の2017年にBリーグ・アルバルク東京と契約。新人賞獲得や最優秀選手に選ばれるなどすぐに頭角を現し、2019年にBリーグ出身日本人選手として初のNBA契約選手に。その後、オーストラリアでの経験を経て、現在はNBAの下部リーグGリーグのテキサス・レジェンズにて活躍。

【菜波】8月に開幕するFIBAバスケットボールワールドカップを応援するこの連載。第4回は、NBA Gリーグで活躍中の馬場雄大選手です! 早速ですが、本場アメリカでのプレーは実際いかがですか?

【馬場】最初に驚いたのは、対峙すると想像以上にみんな背が高いので、あの中にいると自分は小さくて(笑)

【菜波】196㎝の馬場選手でもそう思われるんですか!? プレー面での猛々しさも、日本とはまた違う迫力がある気がしますが、どうですか?

【馬場】たしかに、海外のバスケは一種の格闘技というか、みんな命がけでバスケをしているという気迫すら感じるかもしれません。

【菜波】競技人口もとても多いですもんね。街中でもたくさんゴールがあって、バスケをできる環境が整っているイメージがあります。

【馬場】そう! それがいいですよね。

【菜波】私もバスケが大好きで毎週プレーをするのですが、日本だとまず場所を探すところから始めないといけないので羨ましいです。そういえば馬場選手、昨年駒沢公園でファンの方とプレーされてましたよね?

【馬場】はい、そうなんです。前日にふとSNSで呟いて、駒沢公園に行きました。そしたらファンの子たちが集まってくれていて。日本の子供たちとあんなふうに一緒にバスケをしたのは初めてだったのでとてもよい経験でした。自分がバスケを始めたばかりの頃の純粋な「バスケが楽しい!」という気持ちを思い出したんです。プロ入りしてからは「勝ち負けのバスケ」に気を取られていました。

【菜波】いいですね。子供たちも、馬場選手の日本人離れしたダンクを見て大興奮だったでしょうね! その身体能力や超スピードは、やはり元バスケ日本代表のお父さまゆずりな部分も大きいのでしょうか?

【馬場】スピードは、母親が陸上の選手だったことが大きいかもしれません。父親については、実はバスケのスタイルが僕とは全然違うんですよね。

【菜波】そうだったんですね! お父さまのバスケスタイルは、馬場選手のようなスピード×パワーのプレーとは異なるのですか?

【馬場】父親のバスケはもっと器用で、身体の使い方がしなやかというか。実は、アメリカの選手もそのタイプが多いんです。フェイントをかけるのが上手かったり。僕も「しなやかなバスケ」ができるようになりたいと今は思っています。

【菜波】それこそ、リラックスしてバスケを楽しむことがキーワードだったりしますか?

【馬場】そうですね。実は駒沢公園も、その模索のなかで思いついたことで。

【菜波】様々な試みをされているんですね。プレー面だと、日本代表のホーバス監督の下で馬場選手のスタイルが大きく変わった印象があります。

【馬場】僕にとって彼との出会いはとても大きいんです。元々はシュートよりスピードのあるドライブがメインのプレーヤーだったのですが、彼の目指す日本代表の中で、もっと自分がシューターである必要があって。それは自分個人としても、NBAを目指すうえで大事なことなので、シュート力の向上に力を注いでいます。ホーバス監督は本当に愛情深い人で、信頼しているんです。

【菜波】ホーバス監督、とても素敵な方ですよね。実は私も大ファンで、彼を待ち受け画面にしているんです

【馬場】えぇ! びっくりです。でもきっと喜ぶと思います(笑)。

緊急事態が自分を強くする! 渡米1年目、言語の壁でトラブル発生

【菜波】馬場選手は今までアメリカやオーストラリアでプレーをされてきましたが、海外だと日常生活も慣れるまで大変なことが多いと思います。言語の壁で苦労したことはありますか?

【馬場】今はもう海外生活も4年目なので大丈夫ですが、最初は全然英語を話せなかったので、渡米1年目はだいぶ大変でしたね。なかなかつらい経験も何度かしましたよ(笑)。

【菜波】えぇ! 何があったんですか?

【馬場】最初はそれこそ、ごはんを買いに行くのもひと苦労で。日本食を探すのにも近くに売っていないから右往左往していました。でも特に大変だったのは、ある日運転をしていたとき。ガソリンが減ってきたので給油しようと思ったんです。ガスステーションに入ったら、ガソリンの表記が日本と違って、ハイオクとかレギュラーじゃなかったんです。「Premium」って書いてあるのを選んだら、ディーゼル車用の全然違うものだったみたいで。

【菜波】違うガソリン入れちゃったんですか! 危ないっ!

【馬場】そうなんです。そしたら車が動かなくなっちゃって。最終的には、自分の車をレッカー車で運んでもらうという…。

【菜波】そんなことが! 大変でしたね…。やりとりはもちろん全部英語ですよね? それをおひとりで対応されたんですか?

【馬場】そうです。泣きそうになりながら必死で英語を話して。でも、そういう経験を通して、強くなりました。

【菜波】想像しただけで震えます。私は絶対対応できない…。やっぱり慣れるまでは日常生活でも色々な苦悩がありますね。

渡邊雄太選手とダラスで食事会。プロバスケ選手2人の食事情がスゴい!

【菜波】渡邊雄太選手や八村 塁選手など、同じアメリカで活躍する日本人選手との交流はあるんですか?

【馬場】そうですね。同じアメリカと言っても広いのでなかなか簡単には会えないんですよね。と言いつつ、先日渡邊選手が遠征でダラスにいらっしゃったときにお食事ご一緒しましたね。

【菜波】素敵な会ですね! 何を召し上がったんですか?

【馬場】日本人選手同士で海外でごはんを食べるときはたいてい和食が多いですかね。おいしいお店を調べて。

【菜波】いいですね。馬場選手は和食がお好きなイメージあります。

【馬場】そうですね(笑)。でも、海外の和食屋さんってそんなにメニューが豊富じゃないお店も多くて。ふたりともいっぱい食べるので、メニュー20品目くらい全制覇しちゃいました。

【菜波】え~さすが! 約2mのプロアスリートふたりですもんね。普段の外食でもたくさん召し上がるんですか?

【馬場】普段は自炊が多くて。あまり外食はしないんです。

【菜波】そうなんですね。お料理事情についてもうかがいたいです!

土鍋ごはん愛好家で、自炊もお手の物。得意料理はチキンカツ♪

【菜波】普段自炊が多いのは、食生活を気にしてのことですか?

【馬場】そうですね。あとは、日本だと手軽においしい和食が味わえますが、アメリカだと本当の和食の味に外食で出合うのがなかなか簡単ではなくて。結果、自炊が多いという理由もあります。

【菜波】なるほど。それこそ馬場選手といえば「土鍋ごはん」へのこだわりも有名ですが、何かきっかけがあったんですか?

【馬場】妻がいちばんおいしいごはんの炊き方として土鍋を教えてくれて。初めて食べたとき衝撃を受けたんですよね。それからもうトリコです(笑)。炊き方もしっかり教えてもらいました。

【菜波】素敵なお話ですね! そんなごはん好きの馬場選手オススメの「ごはんのお供」があったら教えてください。

【馬場】イカの塩辛に山芋をすりおろして乗っけて食べるとめちゃめちゃおいしいですよ! ぜひやってみてほしいです。

【菜波】それはやったことないです! 試してみます。 ちなみに、おかずでいうと得意料理はなんですか?

【馬場】なんだろう。妻直伝の味噌汁もよく作りますし、最近だとYouTubeで調べて作ったチキンカツレツもうまく作れました。

【菜波】すごい…。揚げ物まで作ってしまうんですね。

【馬場】性格が細かいというか、突き詰めたいタイプの人間なので、おいしく作りたいというか、凝っちゃうんですよね。食べるのが好きなので楽しいですし、 試合での大変な時間とかも忘れることができるので没頭して作っています。

【菜波】よい気分転換にもなってるんですね。

瞑想がマイブーム! メンタルも安定するし、肌がキレイになったのも瞑想効果!?

【菜波】馬場選手のマイブーム、何かありますか?

【馬場】実は去年の10月から瞑想にどハマりしているんです。メンタル面を鍛えることが、これからバスケでより高いレベルを目指すにあたって必要なことだと思って。アメリカにいる間は毎日朝晩1時間やっていますね。

【菜波】瞑想ですか! 続けてみて、何か変化や効果は感じられていますか?

【馬場】はい。問題か起きても、自分でコントロールできることを変えていこうと思えるようになって、小さなことでイライラしなくなりました。あとは、緊張しなくなって、練習でも試合でも同じようなメンタリティを保てるようになったり。オススメです。

【菜波】すごい効果ですね。私はかなり緊張しいなので瞑想やってみようかな…。もしかして、馬場選手のお肌がキレイなのも瞑想が効果あったりしますか? ストレスが軽減したり。

【馬場】どうなんでしょう。少しは関係があるかもしれませんが、実はとにかく毎日水をたくさん飲んでいるんです。1日4~5ℓくらい。この習慣を始めてから、なんだか肌が調子よい気がします。

【菜波】4~5ℓですか! 運動量も多いですし、代謝もよいとはいえ、すごい量ですね。瞑想に、水に、食生活に、身体づくりのこだわりをうかがって、私もモデルとして見習いたいことがたくさんありました。今日は貴重なお時間ありがとうございました! W杯、がんばってください!


菜波が解説! 馬場選手のココを見て!

1. 圧巻のプレーに思わず叫ぶ「ババブーン!!」

並外れた身体能力から繰り出される迫力のあるダンクや、驚異のオフェンス力は神業。 馬場選手の名前と「すごい!」という意味のスラング“va-va-voom”(バ・バ・ブーン)にかけた歓声で、会場が盛り上がるんです♪

まさに文武両道。頭もよくて努力家で、尊敬します!

バスケは置かれた状況を分析してすぐに行動にうつす、頭をよく使うスポーツ。馬場選手の試合中の反射神経のよさはその頭のよさにもあると思います。なんと馬場選手、高校生のときは学校の成績がクラスNo.1だったそうです! 本当にすごすぎる~!

3. 『SLAM DUNK』でたとえるとズバリ、流川 楓です!

Ⓒ井上雄彦 I.T.Planning,Inc.

冷静に状況を判断して、ハイスピードのドライブから繰り出す様々なシュート。どこか人を惹きつけるカリスマ性のあるプレースタイル。馬場選手はまさに流川 楓です! でも人柄は流川よりずっとやわらかいかな♪


撮影舞台裏を大公開!

5月上旬の清々しい快晴の日。馬場選手は、バッグプリントが素敵な白いカットソーにデニムという爽やかな出で立ちでスタジオ入り。このカットソーは、NIKEとブランドの最新コラボアイテムなんだとか。

そんなおしゃれな馬場選手に今回は、淡いブルーのデニムオンデニムスタイルでキメていただきました。

インナーはあえてナシ。ジャケットをラフに着こなす馬場選手の腹筋がチラ見えすると、女性スタッフたちから黄色い歓声が!

「全身デニムは人生初トライだからちょっと緊張します…」とはにかむ姿にきゅん♡ いえいえ、抜群にお似合いです!

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菜波がバスケットボールサポーターとして活躍する日本テレビ系スポーツニュース番組『Going! Sports&News』では、毎週バスケW杯に向けた最新情報を放送! 詳細は番組HPをチェック!
8月開幕、バスケW杯に日本も出場!
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が8月25日沖縄で開幕! 沖縄での熱戦の模様は日本テレビ系とテレビ朝日系で放送。みんなで熱い声援を送りましょう!
CanCam2023年9月号「GO FOR IT!」より
撮影/SASU TEI スタイリスト/藤長祥平(馬場選手分)、たなべさおり(菜波分) ヘア&メイク/磯野亜加梨 構成/大椙麻未、山下 樹 WEB構成/久保 葵