湯 次に、高木ユーナさんの『ドルメンX』。ご自身が大好きなアイドルの、「アイドルってなんでダサいのにカッコイイの?」みたいなところをテーマに、世間知らずの若者がアイドルを目ざすストーリーです。スピードがあって、こちらもおもしろいですね。
WI ボーイズラブ界で絶大な人気を誇る、秀良子さんも新連載ですね。
湯 一般誌で連載するのは初めてですね。これがね……”馬だけ”が好きな女の子と、都会から来た引きこもりの男の子のお話らしいんですけど、まだ僕も内容を全然知らないんですよ、編集長なのに(笑)。乗馬クラブが舞台で動物がたくさん出てくるお話になる、くらいしか担当から知らされてなくて。この方も男の人を描くのがすごく上手なので、できあがったものを見るのが楽しみですね。
WI 少年マンガから少女マンガ、BLまで、今いちばん旬の人たちが集まっていますね。先日東村さんともお話ししたんですが、女性作家さんが多いのも印象的です。
湯 そうですね。ちょっと前までは、「男性キャラクターは男性作家が描くほうが説得力がある」みたいなのがあったんですけど、今は逆に、女性のほうが真正面から描けるんじゃないかって感じがしています。男性だと、同性として男のきついところを知ってるから、スーパーヒーローって描きづらい部分もありますからね。
WI 女性作家はそういうのをとっぱらったうえで、「カッコいい男性」を描けるんですね。
湯 そうですね。あとはやっぱり、女性作家さんのほうが、全体的に元気な感じがしますよね。こんなこと言ったら男性作家さんに怒られちゃうけど。『ヒバナ』みたいな青年誌で、女性がキャラクターものを描いて、それが男女問わず受け入れられるのを見てみたいな、という気持ちはありますね。
ちなみに第1号には浅野いにおさんによる特別描き下ろし『勇者たち』の別冊付録付き。こちらは絵本のような体裁で、浅野さんファンならずとも必携です!
豪華な執筆陣に恵まれて、順風満帆に見えた『ヒバナ』。ですが、実は締め切りラストであるトラブルが!? 詳しくは次の記事で!(五十嵐ミワ)
★1回目はコチラ→ 新コミック誌『ヒバナ』編集長が発刊の舞台裏を激白「今までの小学館にはない雑誌を!」
★3回目はコチラ→ 話題騒然!新コミック誌『ヒバナ』発刊直前の編集部を襲った悲劇とは…
★コチラもcheck→ 【今日のインサイト】新・青年コミック誌、月刊「ヒバナ」本日発売!その中身と注目作品をご紹介♪
『ヒバナ』2015年 4月号
価格:680円(税込み)
発行:小学館
hi-bana.com
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