加納梨衣『スローモーションをもう一度』80年代が結ぶ恋に胸きゅん!
80年代カルチャーと聞いて何を思い浮かべますか?
山口百恵さん、松田聖子さん、中森明菜さんに代表される華やかなアイドルたち、ファッションではDCブランドやボディコンが、女の子の髪型は聖子ちゃんカットやワンレン、ソバージュが大流行した、そんな時代です。
「いっこも知らないな」……と思った、平成生まれのそこのアナタ! でも、今や私たちのファッションアイテムとして定着しているクラッチバックの原型、セカンドバックも、どの季節も便利なアウター・MA-1ジャケットも80年代生まれと聞けばもう他人事ではありませんよね!?
実は今、その80年代がとある漫画をきっかけに話題になっているのだとか。
それが加納梨衣先生の『スローモーションをもう一度』(1〜3集/週刊ビッグコミックスピリッツ連載中)です。
この作品は、一見リア充だけど友達に隠れて80年代カルチャーを愛する大滝くんがある日、共通の趣味を持つクラスメイトの薬師丸ちゃんと出会うところからスタート。ふたりの友情以上恋人未満の微妙な関係にむずキュンしつつ、80年代カルチャーに親しむことができるという新機軸ラブストーリー!
今回はそんな『スローモーションをもう一度』を読むべき、おすすめポイント3つをご紹介しちゃいます。
■おすすめポイントその1:ときめきたい人は今すぐ読んで! 身悶え必至のむずキュン満載
共通の趣味、80年代カルチャーを通じて急速に距離を縮めていくふたりですが、クラスでイケてるグループに属しているくせにちょっと奥手な大滝くんと、引っ込み思案な薬師丸ちゃんはちょっとしたことでお互いにドキドキしてしまいます。それがまあ、本当に初々しくて可愛らしい。そして、とても羨ましい。今時、手が触れただけじゃ、小学生でも赤面しないわ! とつっこみたくなりますが、でも、ふたりみたいなピュアな関係には女子であれば(そして男子も)ときめかずにはいられません。ふたりのやり取りは私の人生にはもう起こらないのではないのかと少し切なくなるくらいに瑞々しく甘酸っぱいのです。
疲れている夜はふたりが眩しくて思わず泣けてきます……ヒーリング効果も絶大です。
■おすすめポイントその2:薬師丸ちゃんの80年代ファッションがかわいくておしゃれ
80年代のアイドルに憧れている薬師丸ちゃんはことあるごとにアイドルたちの衣装や髪形を真似します。今のアイドルとはまたちょっと違う衣装は新鮮で可愛く、薄めの前髪やリボン、後れ毛たっぷりのポニーテールという髪形はむしろおしゃれ。見ていて目も楽しい作品です。
■おすすめポイントその3:ゲーム、おもちゃ、テレビドラマなど、80年代カルチャーの見本市
アイドル以外にも数々のアイテムで物語の随所に80年代が感じられます。2人が使う連絡手段はポケベルだし、一緒に遊ぶのはウォーターゲームやスカイホッピーなどの懐かしの玩具、貸し借りするドラマは『スケバン刑事(デカ)』だったりします。どれもこれもある人には懐かしく、ある人には新鮮なものですよね。私も知らないものについては、ついつい調べてしまいました。ひとつ賢くなりました。
ウォーターゲームで遊ぶふたり。ち、近いっ!
ただただときめきたい、とにかく癒やされたい人や、80年代に興味がある人、そして、個人的には年上の人との会話に困っている平成生まれの新社会人の皆さんにおすすめしたい『スローモーションをもう一度』。結構会話のネタがつまってますよ! 単行本は最新3集が発売されたばかり。なんと3集では大滝クンに恋のライバル登場!? 波瀾の予感です。GWのお供にもぜひ!
『スローモーションをもう一度』
加納梨衣 著
小学館刊 定価 本体価格552円+税
※ご購入はコチラからでもできます
(C)加納梨衣/小学館
【あわせて読みたい】
※全女子の母性を呼び覚ます!“キモキュン”虫マンガ「カブちゃん」を読むべし!
※トレーニング女子必見!運動したくなる漫画「fit!!!」がトレーニング女子に人気
※お疲れ女子必見!占いに頼る前に知っておくべきこと【漫画「サングリアル」】