ディープな京都、で癒されたい。
日本が世界に誇れる都市である古都・京都。清水寺や金閣寺・銀閣寺は、中学・高校の修学旅行で行ったことがある!という人も多いかも。でも実は、京都市以外にも知る人ぞ知るマニアックな魅力があるらしい…ということで、京都府 観光室がこの時期に推したい、映えより“癒し”な”オトナ京都”を体験してきました。
SNS映えもいいけれど、旬の野菜を味わったり、歴史に触れたり、伝統工芸を体験したりすることで、ひと味違った旅の思い出ができるかも。ウィズコロナな今だからこそ“密”を避けた、知る人ぞ知る濃“密”な京都を味わってみてはいかがでしょうか♡
ランチ・ディナー・食べ歩き【グルメ編】
新幹線で京都駅に着いたら、まずはランチで腹ごなし♪ これからの時期は春野菜、特に『京たけのこ』がピークを迎えるので見逃せません。
旬のたけのこ食べ尽くし【京の味処 うお寿】
3~4月にかけて旬を迎える『京たけのこ』。実は、京都・西山エリアは京たけのこの名産地。空気に触れて酸化してしまう前に掘り起こし収穫された京たけのこは、白くてやわらかく水分をたっぷり含んでいるのが特徴。おどろくほどにジューシーなんです。地元の農家から届いた新鮮なたけのこを味わえる松花堂弁当は、まさに旬の味を閉じ込めた絶品ランチです。
旬の時期を逃してしまっても大丈夫!一年を通して京たけのこを味わうことができる、竹の子姿ずし。しょうゆを使わずに、酒、みりん、鰹節などでじっくり炊き込んだたけのこに木の芽、柚子の香り豊かなすし飯を詰めた、手土産としても喜ばれる逸品です。
プチぜいたくな松花堂弁当【京都吉兆 松花堂店】
八幡市も京たけのこの名産地。旬の食材を使ったお造りや焼き物など、海の幸も山の幸もいっぺんに楽しめる『松花堂弁当』は、ここ八幡市で誕生した”究極のおもてなし弁当”と称されています。弁当という名がついていますが、できたてアツアツの味わいが楽しめます。特に“京都ほんまもん”の出汁が効いたお椀や、地元・八幡産米『ヒノヒカリ』の炊き立てごはんは絶品。
京都吉兆 松花堂店は、およそ380年の歴史を持つ『松花堂庭園』に隣接していて、素敵な景色を見ながらお昼ご飯がいただけるんです。このリッチ感はたまらない…。おなかいっぱいになったあとは、松花堂庭園を散策してみてください。40種類を超える竹や300本を超えるツバキ、2月~は梅が見ごろを迎え、華やかな景色を楽しむことができますよ!
見て味わって五感で楽しむ【おばんざいとお酒 なかの邸】
おばんざい5種・熟成ローストビーフ・季節のメインメニュー・京都宮津名産一刻干し・本日の釜飯をフルコースで楽しむことができて¥4,500!というコスパの良さが魅力的な『なかの邸セット』。低温で数日熟成させたローストビーフは臭みがいっさいなく、やわらかい口あたり。また、旬魚の一刻干しは、京都ならではの上品な出汁がしみこんで、脂ののった身が口の中でとろける絶品です!
地元長岡京市にある多貝酒店のオリジナル商品『ガラシャの夢』など、地酒を中心に全国でもなかなか手に取ることのできない珍しい日本酒も取りそろえられています。日本酒好きさんは、飲み比べセットをお試しあれ♡
フード、ドリンクもお茶三昧【宇治橋通商店街】
旅行に来たらやっぱり楽しみたいのは食べ歩き…。食べ歩きにぴったりで、お茶好きさんにはぜひ訪れてほしい宇治市の『宇治橋通商店街』をご紹介します。およそ60店舗からなる商店街で、中小企業庁が全国から選出する『はばたく商店街30選』にも認定されたホットスポットですよ♪
究極のお茶漬け【宇治創こころ】
“宇治らしい”アイコニックなご当地グルメを!と街ぐるみで考案された、宇治茶漬け。宇治橋通商店街のなかでも約10種類のお茶漬け提供店があるんです。宇治創こころの『牛カルビ茶漬け』は、脂の乗ったジューシーな牛肉と、宇治ほうじ茶が絶妙なバランス。食べごたえがありつつ、後味はさっぱりのクセになる味わいです。
緑のうどん!?【中村製麵】
見た目のインパクト“大”!な緑色のうどんは、宇治茶が練り込まれた特製麺。京都産の鴨肉と、九条葱、京都らしいお出汁、そして宇治茶の味わいと、京都の魅力が1皿に集められたぜいたくな逸品です。中村製麵特製、うどん屋のだしまきたまごもフワフワで絶品♡
賞味期限は1時間【抹茶共和国 宇治本店】
お土産にしたいほどカワイイのに…なんと賞味期限はおどろきの1時間という抹茶ドリンク。『一番摘み 石臼挽き宇治抹茶』にこだわり、保存料・着色料不使用で購入後すぐにしか味わえない究極の飲み物なんです。味わいはもちろんのこと、容器がシンプルでおしゃれなのも◎。飲み終えたあとの瓶は持ち帰ることができるので、一輪挿しとしても使えます。
古都ならではの景色【スポット編】
おなかを満たしたあとは、お散歩しながら癒されて♪ ここでしか吸えない空気、香り、見ることができない景色を感じて、心も体もリフレッシュ……新生活のためのエナジーチャージをしちゃいましょう!
穴場のフォトジェスポット【竹の径(みち)・洛西竹林公園】
京都の西山に位置する向日市は『京たけのこ』の名産地。高級たけのこを栽培する竹林は、1本1本の竹が適正距離を保って栽培されており、竹の枝を束ねた『竹穂垣』などさまざまなデザインの竹垣が巡らされ、とても美しい景観。風が吹くと笹がさらさらと擦れる音や、小鳥のさえずり、心豊かになる空間に心ゆくまで癒されて。
癒しと伝統【酬恩庵一休寺】
とんち話で有名な『一休さん』が晩年を過ごしたと言われる酬恩庵一休寺。水流を使うことなく、川を現した『枯山水』式の美しい日本庭園を目にすることができます。また、一休寺はあの『ぜんざい』発祥の地としても有名です。とある弟子が小豆の汁に餅の入ったお椀を、一休さんに飲ませたところ「よきかな(善き哉)」と言ったことから、転じて『ぜんざい(善哉)』と呼ばれるようになったそうですよ。
印象的な思い出をつくりたい【体験編】
歴史的建築を巡り、食べ歩きしたあとは、体験型スポットで思い出に残る旅を。自分の手を動かして得た経験は一生モノですよね!
竹かご作り体験【長岡銘竹】
細く割った竹の皮と身を使って編む、古くから伝わる『四海波籠』をたった1時間ほどで誰でも作れてしまいます。スタッフの方が丁寧に進めてくれるので、間違えても大丈夫。作業中は話すことも忘れるほどに集中してしまいますが、竹の魅力についても学べます。完成した竹かごは、世界にひとつしかないオリジナルの作品に♪
玉露の淹れ方体験【茶づな】
100gあたり1万円を超えて取引されることもある『最高級宇治茶』。玉露って何?煎茶って何?と言ったお茶にまつわる素朴な疑問も解決しながら、日本茶インストラクターの方がおいしい玉露の淹れ方を教えてくれます。
ほかにも『宇治茶でつくるアロマ体験』など宇治茶にまつわる体験プログラムがバラエティ豊富にあるので、宇治茶についての知識をインプットしてから宇治市の街歩きに出かけるのがおすすめ!
ちょっとディープに。【お土産編】
京都市以外に足を向けてみると、お土産もいつもと違ったマニアックなものが買えちゃうかも…♪
元祖・茶だんご【総本家 大茶萬】
宇治土産の代表格である『茶だんご』の発祥となったお店・総本家 大茶萬。米粉に宇治抹茶を混ぜた生地を使って作られる餅菓子で、保存料も着色料もいっさい使用されていない素朴な味わいが口いっぱいに広がります。1本~買えるので、散歩のお供にも♪
お米を使ったクラフトビールに舌鼓【酒笑食楽 梅原酒店】
向日市発祥米『旭米』を副原料として使用したクラフトビール『新次郎ビール』は『ゴールデンエール』と『ポーター(黒ビール)』の2種類があり、スッキリとした味わいと、鼻に抜ける柑橘のような爽やかな香りが特徴的です。
人気ナンバーワンは『筍ご飯の素』【香月庵】
江戸時代から300年の歴史がある『乙訓のたけのこ』を使ったお土産がたくさんある『香月庵』。人気ナンバーワンはおうちでも京都の高級たけのこを味わえる『筍ご飯の素』、ほかにも『たけのこ山椒』『筍うま煮』など見逃せないお土産がたくさん!
また、隣接する『unknown cafe』では、MADE IN 京都の焙煎機を用いた、こだわりのハンドドリップ・スペシャリティコーヒーも飲めるので、心ゆくまでカフェタイムを♪
【まとめ】
ご時世的にも、ひとり旅やふたり旅など限られた人数で旅行することが増えました。今回は“知られざる京都”をテーマに、京都市内ではなく周辺都市を中心に“密”避けスポットをご紹介しています。京都はまだまだ未知なる魅力がたくさん。ご紹介したエリア以外にも京都府観光連盟が運営する『食らし旅』にはたくさんの情報があるので、京都に行く予定がある方は参考にしてみてくださいね!