もし恋人に「お金貸して」と言われたら、いくらまで貸す?

恋人から「お金を貸して」と言われたらいくらまで許せる? 貸すときのルールも調査


困ったときに頼れる存在でもある恋人。ですが「お金を貸してほしい」と言われると、ちょっと躊躇してしまいますよね。身内であっても何かといざこざが起きやすい金銭問題、恋人同士の場合は実際どうなの? と気になる人も多いのでは?

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そこで今回は、STEP債務整理を運営している株式会社Clamppyが全国の20歳以上の男女300人を対象に行ったアンケートを元に「恋人に貸せるお金のあれこれ」についてご紹介します。さっそく見ていきましょう。

 

許せる金額、最も多いのは「1万円~5万円」


まず始めに「恋人からお金を貸してと言われたら、いくらまで貸せますか? 」と聞いてみました。結果はこちら。

恋人から「お金を貸して」と言われたらいくらまでなら貸してもよい?

最も多かったのは「1万円~5万円」(99人)でした。続いて「1万円まで」「5千円未満」となっており、5万円以上は少数派という結果に。確かに、いくら恋人とはいえ高額を貸すのは不安ですよね。5万円までが多くの人が思う許容範囲と言えそうです。

大体の許容金額が分かったところで、次は、貸してもいいと思える理由を見てみましょう。

 

最も多いのは「生活費」


5万円までなら恋人に貸せると考える人が多いことが分かりました。ですが、そのお金の使い道によって気持ちも変わってきますよね。ということで、次は「お金を貸してもいいかなと思える理由」を聞いてみました。結果はこちら。

恋人へお金を貸してもいいと思える理由は?

1位:生活費
2位:飲食代
3位:冠婚葬祭

となっています。

最も多かった回答は「生活費」。これは特に、同棲している恋人同士の場合に多いようです。確かに日々の生活を送る中で支払いが発生すると、その時に持ち合わせがある方が立替えてあげることもありますよね。お互いの許容範囲であればそれほど問題にはならなさそう。

2番目に多かったのは「飲食代」でした。飲食店の会計時など、たまたま一方の持ち合わせがなかった場合は必然的にもう片方が立替える状況になることも。2人で過ごす時間が多い恋人同士ならではの状況ですね。

3番目は「冠婚葬祭」となり、急な出費ややむを得ない事情が発生したときは貸してもいいという回答が多く見受けられました。いずれにしてもお互いが納得できる目的・範囲であることが重要ということですね。頼り癖がつかないように適切に処理したいものです。

 

次は逆に、貸したくないと思う理由を見てみましょう。

 

お金が返ってくる見込みが薄い事情では「貸したくない」


生活費や飲食代、冠婚葬祭といった身近な目的、また急な出費であれば少し貸しても良いと思う人が多いようです。では逆に、貸したくないと思うのはどんなときなのでしょうか。ここでは「正直、お金を貸したくないと思ってしまう理由」も聞いてみました。結果はこちら。

恋人へお金を貸したくないと思う理由は?

1位:ギャンブル
2位:借金の支払い
3位:交際費

となりました。

「ギャンブル」「借金の支払い」が圧倒的に多い結果に。ギャンブルをしている人や借金の支払いができていない人にお金を貸しても、返ってくる見込みが薄いと感じてしまうため貸したくないという声が多数寄せられました。特にギャンブルに関しては「自分の収入の範囲内で嗜む程度ならまだしも、人に借りてまではあり得ない(50代/山梨県)」といった厳しい意見も。確かに、生活必需品以外の遊び目的だと貸すのはちょっと…となりますよね。金使いが荒いとも言えそうなので、この場合は要注意です。

3番目に多かった「交際費」に関しては「お金がないなら正直に言って断るべき」という意見が多い中で、こんな声も。

・営業職は飲み会を断ると収入や昇進に影響する。(30代/神奈川県)
・会社の飲み会を断りづらい気持ちは分かるので、困っていたら助けてあげてしまう。(20代/富山県)

このように、恋人の仕事に支障が出るようなら協力してあげたいと考える人も多いようです。こちらも限度は予め話し合っておいた方が良さそうですね。

 

理由を見ていくと、恋人同士であってもお金の貸し借りは安易にすべきではないといった意見が伺えました。次は「借用書」について聞いてみました。

 

5人に1人は借用書を書いてもらうと回答


多少の誤差は許されても、やはり貸したお金はきちんと返してもらうべきですよね。ということで、ここからはお金を貸すときのルールを探ることに。まずは「お金を貸すとした場合、借用書は書いてもらう? 」と聞いてみました。結果はこちら。

お金を貸すとき借用書は書いてもらう?

5人に1人が「借用書を書いてもらう」と回答しています。意外と多いのでは? 金額にもよると思いますが、きちんと書面に記すことで、後々面倒なことになりづらいというメリットはありそうです。確かに、なかなか返ってこなかったときの説得のしやすさに繋がりますよね。

次は、期限までに返済できなかったときのことについて見てみましょう。

 

約6割が「次の返済期限を約束する」と回答


恋人同士でも借用書を使う人が少なからずいることが分かりました。ですが、必ず返済してもらえるという保証はないですよね。ということで、ここでは「恋人が約束の期限までにお金を返済できなかったらどうする? 」と聞いてみました。結果はこちら。

貸したお金が返ってこなかったら?

6割近くの人が「次の返済期限を約束する」と回答しました。恋人同士の場合、会う機会が頻繁にあるので「じゃあ次のデートまでに返してくれればいいよ」などの約束がしやすいことが関係しているようです。

続いて多かったのが「諦める」という回答。約2割と意外と多い模様。確かに、金額によってはこの選択もアリかもしれませんが無理は禁物です。

他にも、少数派ではありますが「利息をつける」「相手の家庭に伝える」「法的手段を検討する」などの声がありました。

 

「次の期限を決める」「諦める」のどちらかという人が多いようです。これは金額にもよりますよね。次は、いくらまでなら返済を諦められるかという部分まで探ってみました。

 

督促しない金額は「1万円まで」


恋人が約束の期限までにお金を返済できなかったとき、5人に1人は「諦める」と回答しています。確かに気にしすぎてもキリがないですが、だからといって寛容的すぎると借り癖がついてしまうもの。ということで、次は「貸した金額がいくら以下なら督促はしない? 」と聞いてみました。結果はこちら。

けっこう人それぞれバラつきましたが「1万円まで」と答えた人が最も多い結果に。4人に1人は1万円以内の貸し借りならわざわざ督促はしないようです。

一方、続いて多かったのが「金額に関係なく督促する」となっており、恋人同士でもお金の問題はきちんとしておきたいと考える人も多いことが分かりました。

これは頻度も関係してきますよね。1、2回なら気にならなくても、度重なるとちゃんと返して…となりそう。最後は、返済がなかった場合、今後もお付き合いを続けるかどうかという究極の質問へ。

 

貸したお金が返ってこなかった場合「別れを考える人」が約9割!


恋人だからある程度は許せるという声も多かったものの、やはり、貸しっぱなしの状況は後々トラブルにもなりそう。お金にルーズな人なのかなと今後の不安材料にもなってしまいますよね。ということで、最後は「貸したお金が返ってこなかった場合、その後もお付き合いは続ける? 」と聞いてみました。正直な気持ちを見てみましょう。結果はこちら。

貸したお金が返ってこなかった場合、恋人との付き合いは続ける?

なんと9割近い人が「即別れる」もしくは「続けるけど別れることも視野に入れる」と回答しました。「これまで通り続ける」と回答した人はわずか1割ほどという結果に。やはり金銭問題は恋人という関係上でもかなり重要であることが見えてきました。具体的なコメントも寄せられたのでいくつかご紹介します。

 

・ちゃんと返してくれないと「私との約束は破っても平気なんだ」と感じて大事にされてないと思うから。(20代/東京都)
・お金のことはちゃんとしてほしい。金銭感覚が合わないと思うので別れます。(30代/北海道)

「金の切れ目が縁の切れ目」ということわざがあるように、お金が絡むトラブルがあると「この人と付き合っていて大丈夫かな」と相手との関係を見つめ直す人が多いようです。お金の貸し借りは、その後の2人の信頼関係に大きく影響を与えることを肝に銘じておきましょう。

 

ちなみに「今後、恋人にお金を貸すことがあったら気をつけたいことはありますか? 」と聞いてみると、次のようなコメントが寄せられました。

 

・LINEなどで返済期限を文面として残す。(30代/香川県)
・家族に伝えて、代わりに返済してもらえるように同意を得るようにします。(40代/三重県)

 

コメントのように、相手にきちんと返済してもらうための具体的な対策も多数ありました。また「貸すならあげるつもりで貸す」という意見も。お金の貸し借りで相手との関係を壊すことがないよう、最初から諦めのつく金額しか貸さないという人も多いようです。

 

以上「恋人に貸せるお金のあれこれ」について紹介しました。お金の貸し借りは信頼関係に深く影響する問題であり、たとえ恋人同士でもきちんとしておきたいと考える人が多数派であることが分かりました。許容範囲は人それぞれだと思いますが、大切な恋人との関係を壊す結果にならないよう十分注意してくださいね。(澤夏花)

 

情報提供元/株式会社Clamppy