恋は盲目!陥りがちな人と、盲目的に好きにさせる男性の特徴
あなたは恋をするとどう変わりますか? なかには、恋をすると周りが見えなくなる人もいるでしょう。それこそがまさに「恋は盲目」。そこで今回は、恋は盲目とはどういう意味なのか解説。盲目的な恋をしてしまいやすい人の特徴や、「恋は盲目」状態から抜け出す方法もご紹介します。
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「恋は盲目」とはどういう意味?
まずは恋は盲目の意味から確認してみましょう。辞書で調べてみました。
恋は盲目の意味
恋(こい)は盲目(もうもく)
《Love is blind》恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ。
恋をすると、その人が本来持っている理性や常識がなくなってしまうことをいいます。そのため、周りが見えなくなり、自分や相手、周囲に悪影響を及ぼすことも。
「恋は盲目」な状態になりやすい人の特徴
続いて、盲目的な恋に陥りやすい人の特徴を4つご紹介します。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。半分以上あてはまったら注意!?
1.自信がない・自尊感情が低い
あなたは自分に自信がありますか? 必要以上に自信を持つ必要はありませんが、健全なレベルでの自信を持つことは恋愛において重要です。自信、すなわち自己評価と恋心は密な関係があり、高い人は積極的に異性へアプローチする傾向が強いのに対し、低い人は非常に消極的なことが多いといえます。こういった傾向を心理学においては自尊理論といいます。
また、自己評価が低いと、愛情を受け入れやすくなるという研究結果があり、しかも、愛情や好意に対する欲求が高まりやすく、恋心が芽生えやすいともいわれています。ただし、その恋愛は盲目的になりやすく、相手にのめり込みやすい状況にも陥ってしまうのです。例えば、失恋直後に告白されると恋に落ちやすい…といったシチュエーションがまさにそうですね。
2.人の世話を焼くのが好き
援助と好意の関係に関する心理実験において、人のために何かをしてあげるとしてあげた相手を好きになる、という少し不思議な結果が報告されています。人は、何かしらの負担を背負うことによって、その分を取り返そうという心理が働き、その結果のめり込むのだそう。これはギャンブルなどでよく説明される心理ですが、恋愛においても同じことがいえます。そのため、あなたが世話焼きな性分なら、相手に尽くすことによってどんどん愛しさが募っていき盲目的になってしまうでしょう。恋にはバランス感覚も必要なのですね。
3.周囲の意見に耳を貸さない
普通なら、好きな相手にちょっとおかしいと感じる点があれば、周囲の友人たちがアドバイスをくれることが多いでしょう。しかし、盲目的な恋をしている人にとっては、それは雑音あるいは余計なお世話でしかありません。逆に、どんどん周囲の意見に耳を貸さなくなってしまうでしょう。
アメリカの心理学者リチャード・ドリスコールは、障害があったほうが逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象があることを指摘しました。これをロミオ・ジュリエット効果と呼びます。いくら好きな相手でも、周囲からの好意的なアドバイスは冷静に受け止める余裕を持ったほうがいいでしょう。
4.何でもすぐ自分のせいにする
心理学者バーナード・ワイナーは、人間の行動の原因をどこに求めるかという原因帰属接を提唱しました。これには外的帰属と内的帰属があるとされ、前者は状況や運など外部にあるものに理由を求めます。そして後者は、本人の性格など内部にあるものに理由を求めます。
外的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を「環境や相手のせい」だと考えることができます。一方で、内的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を常に「自分のせい」にしてしまいます。この内的帰属の考え方をする傾向にある人は、何でもすぐ自分のせいにするため、相手からコントロールされてしまいやすいとされます。つまり、相手の言いなりになり盲目的な恋をしてしまいがちなのです。本当に自分のせいなのかを考える、冷静さも大切ということですね。
盲目的に恋ができるというのは、実はかなり純粋だということの裏返しでもあります。相手のことを疑わず、手放しで好きになるのはとても勇気のいること。大人になるにつれて、だんだんと条件や相手の立場を選んで恋をするようになりがちなのに、それを度外視して恋ができるのは素晴らしいことでもあります。でも、それによってあなた自身が傷ついたり、相手や周囲に迷惑をかけるのは考えもの。あまり近視眼にならないよう、適切な距離感を保つことも大切です。
あなたの身近にも…「盲目的に好きにさせる人」の特徴
続いては相手をドハマりさせてしまう、盲目的に好きにさせる人の特徴をご紹介! 引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。一緒にいて幸せになれるならいいですが、視野が狭くなって他の人が見えなくなると、そもそも他の人と比較して自分が幸せかどうかが分からなくなってしまいます。危険な目に遭わないためにも、以下の4つのポイントをチェックしておきましょう。
1.相手に存在価値を与えてあげる
人には誰しも自尊感情というものがあります。簡単に言うと、自分には価値があり尊敬されるべき人間であるという思いのことです。米国の心理学者ジェームスによると、自尊感情の高低は本人の願望がどれくらい叶うかによるとされます。本来なら自尊感情は自分で満たしていくのが健全な形なのですが、盲目的に人を好きにさせる人は、それを与えてあげるのが上手だといえます。つまり、存在意義や存在価値を人に与えるのがうまいのです。そうすれば、相手はどんどん依存していってしまうでしょう。
2.「認知的不協和」をつくりだすのがうまい
人は自分の中で矛盾が生じた場合、その矛盾からくる不快感を解消する方向に行動をとるという心理があります。例えば、嫌いと思っていても親切な自分を演じて手伝いをした際に、相手からお礼を言われたとします。そして次のお願いをされたときに、そのお願いを断りづらいという心理がこれに当たります。これを心理学では、認知的不協和と言います。盲目的に人を好きにさせる人は、この認知的不協和をうまくつくりだして、段階的に人を説得させるのが上手なのです。これは、ホストのテクニックとしてもよく使われています。
3.希少価値を自分に付け加えている
人は誰もがすぐに手に入るものよりも、手に入りにくいもの、つまりレアなもののほうに価値を感じるという心理傾向があります。これを希少性の法則といいます。盲目的に人を好きにさせる人は、この希少性を自分に付け加えているところが。例えば、相手からLINEが届いたら、即返信をせずに一呼吸置いて返すのです。そうすることで、すぐに返信できないほど忙しい人、なかなか連絡がつかない人という印象が残り、価値が高まります。この法則を活かし、相手の心を操作しているケースが多いのです。
4.ウソをつき続けることが苦痛じゃない
誰にでも好きだと言いまわる人っていますよね。そんな相手から好きだと言われても、どうせ冗談に違いないと思うのが普通です。でも、嘘くさく聴こえるかな?と感じるような言葉でも、言い続けることによって効果が出てくるのです。これを心理学では「スリーパー効果」と呼びます。こうした効果が得られるのは、人の記憶が「情報そのものの内容」より、「情報の信憑性」のほうを先に忘れるため、嘘くさい情報でもその「嘘くささ」を次第に忘れてしまうからだそう。そのため、ウソをつき続けることに罪悪感がない人は、いつの間にか相手に自分を信じさせ、盲目的にしてしまうのです。
人は意外なほど簡単に依存してしまいます。もちろんそれは、お酒やギャンブル、タバコといった嗜好性の高いものだけでなく、恋愛やセックスに関しても同じです。その代表例が、ダブルバインド理論。これは、心理学者ベイトソンが唱えたもので、ふたつの矛盾した命令を同時に受けた相手がジレンマに陥り、相手に依存してしまうコミュニケーションのパターンとなっています。盲目的になって相手に依存するのは、お互いにとって苦しい結果を招くもの。だからこそ、冷静になって考えるべきなのです。
「恋は盲目」の状態から抜け出す方法
では恋は盲目の状態から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。5つの方法をご紹介します。
1.自分の時間や生活を大切にする
恋をすると突っ走ってしまうタイプの人は、相手が第一優先になりがち。そうではなく、まずは自分の時間や生活を大切にすることから始めてみましょう。恋をしても今まで通りの自分の時間は維持するのです。
2.依存の原因を取り除く
盲目的な恋をしてしまう人の多くは、ストレスを感じているといいます。そのため相手に依存してストレスを発散しようと考えるのです。依存しない恋をするためには、ストレスの根本原因を探って取り除く必要もあります。
3.人間関係を広げる
いつも同じ人とばかり付き合っていると視野が狭くなりやすいです。今目の前にいる人だけではなく、新しい人と出会える環境に身を置いてみてください。
4.自立する
恋は盲目な状態になっていると相手に依存してしまいます。依存したりされたりする恋では本当の幸せには程遠いため、まずは自立して依存しなくても大丈夫な自分を作りましょう。
5.自分を肯定する
自分に自信がない人も盲目的な恋をしがち。自分に自信を持てるようになるためにはどうすればいいのかを考えて行動してみましょう。相手から褒めてもらわなくても自分で自分を肯定できるようになると、恋だけがすべてとは思わなくなります。
【まとめ】
「恋は盲目」の意味や、なりやすい人の特徴、抜け出す方法などを解説しました。盲目的な恋をしている瞬間は、周りが見えていないため幸せを感じるかもしれません。ですがあまりに相手にのめりこみすぎてしまうのは、依存のはじまり。相手を好きな感情を持ちつつも、冷静で客観的に判断できる部分も失いたくないですね。