美容や健康、そして恋愛のハウツーまで、気になったことがあればすぐスマホを使ってインターネットで検索しますよね。
ですが、検索上位になるために作られたサイトや素人が作ったまとめ記事、1つだけの情報を鵜呑みにしていると、最悪命の危機に直面することもあるんです!
今回は、ドコモ・ヘルスケア株式会社が全国の短期大学・大学・大学院に通う女子学生309人に行った調査結果から、日頃得ている情報が必ずしも正しいものとは限らないということを再確認していきたいと思います。
まずは、「女性の体の仕組みや性に関する情報をどこから収集しているのか」聞いてみると、女子学生の66%がインターネット(スマホ・パソコン)から得ていることが分かりました。
そんななか、間違った情報なのに拡散されているものについて、どれくらいの女子学生が誤認しているのか、そしてその設問に関する正しい知識について、産婦人科専門医の宋美玄先生が解説してくださったものをチェックしていきましょう。
◆女子大学生の88%が、「恋愛をすると女性ホルモンがたくさん出る」と誤認
「恋愛をすると女性ホルモンがたくさん出る」と思っている女子大学生が、88%にのぼりました。しかし、これは誤った知識です!
<宋先生の解説とコメント>
恋愛をしても女性ホルモンは出ません!信じている人が多いようですが、恋愛やセックスをしても女性ホルモンが出るわけではありません。同じように、恋愛やセックスをしていないからと言って、女性ホルモンが減ることもないので、安心してください。恋愛の有無にかかわらず、女性ホルモンは卵巣から淡々と分泌されます。
ですが、雑誌やインターネットではそういった内容を目にすることが多くみられます。恋愛と女性ホルモンの関係について医学的に根拠はありません。
女性ホルモンは、多い方がいいわけでもないのです。きちんと決まった時期に必要な分だけ分泌されることが1番です。そのためには健康的な生活を送ることを心がけましょう。
◆女子大学生の77%が、「冷たい食べ物や冷房で子宮は冷える」と誤認
「冷たい食べ物や冷房で子宮は冷える」と思っている女子大学生が、77%でした。しかし、これも実は誤った知識です。
<宋先生の解説とコメント>
子宮が冷えることは、まずありません!人間は恒温動物です。子宮はかなり太い血管が通っているので、体の中でも一番体温が安定しているところなのです。手足が冷えたくらいでは、子宮の温度が下がることはありません。
お腹を温めると生理痛が緩和されることがありますが、子宮そのものが冷えるということはないのです。
◆女子大学生の68%が、女性の体にある卵子の数は減っていく一方であることを知らなかった
卵子の数について聞いたところ、「毎月減っていく」という正しい回答をした人は32%にとどまり、68%が「毎月作られて、増えていく(10%)」「毎月必要な数だけ作られる(58%)」という誤った回答をしました。
<宋先生の解説とコメント>
卵子の数は、毎月減っていく一方です。女性はお母さんのおなかの中にいるときに、卵子のもととなる「原始卵胞」が作られます。原始卵胞が卵巣の中で成長すると卵子になります。毎月約1個の卵子を排卵しますが、実はその裏で約1,000個の卵子が、排卵に至らないまま減っていきます。原始卵胞は増えることなく、作られた後は減る一方です。生まれたばかりの赤ちゃんには約100万個ある原始卵胞は、思春期には10~30万個にまで減り、その後は1回の排卵周期で約1,000個減っていきます。
最近では、卵子は年を取ることも一般的に知られてきました。卵子の年齢・数には限りがあるんですよ。
自分の体について知ることは時として人生の大事な選択に重要です。学生の頃から是非、自分の体について正しい情報を知ってほしいですね。
今回の調査で、女子大学生が自分の体や女性ホルモンについて、正しい知識を十分に持っていないことがわかりました。
情報の多くをインターネットから収集しているようですが、その中には一概には信じがたい“眉唾情報”も含まれていることも。インターネットからの情報を鵜呑みにせず、正しいか・正しくないか判断できる力をつけることも大切ですよね。
また、宋美玄先生の言うとおり、女子学生は今後、就活、就職、結婚、出産など、体や心に大きな影響を与える様々なライフステージを控えています。だからこそ、学生のうちから正しい知識を身につけるべきですよね。
ドコモ・ヘルスケアでは、女性の体の仕組みに関する女子学生の知識向上のために、宋美玄先生監修の女子学生向け「女子力アップリーフレット」や学校の講義やセミナーなどで使用できる研修資料(パワーポイント)をドコモ・ヘルスケアコーポレートサイトで提供しています。
人生を楽しむためには「健康な体」が必要不可欠です。医師の監修のもと、しっかりとした知識を身につけるようにして、自分の体を大切にしていきましょうね。(かすみまりな)
情報提供元:ドコモ・ヘルスケア株式会社
※リーフレットと研修資料のダウンロードはこちらから : http://www.d-healthcare.co.jp/corporate/csr/
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