ダメだとわかっていても…「単身赴任中」に浮気してしまった理由と、その後。

単身赴任によってパートナーや家族と離れて暮らすことは、想像以上にさみしいもの。そして、孤独を紛らわすために、つい浮気に走ってしまう人もいるのが事実…。

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そこで今回は、株式会社Clamppyが「自分か配偶者が単身赴任をしたことがある・もしくは現在している」全国の男女1,000人を対象に実施したアンケートをもとに、「単身赴任中の浮気」の実態を探っていきます。

単身赴任中に浮気をした・された割合は…

自分及び配偶者が単身赴任を経験した人のなかで、浮気をした・された割合は25.9%。約4人に1人が単身赴任による浮気を経験している結果に。その中でもとくに、「男性が単身赴任先で浮気をするパターン」が多いことがわかりました。

では、単身赴任中に浮気をしてしまった人は、なぜそのような行動に至ったのでしょうか。次に理由を見ていきましょう。

単身赴任中に浮気をした理由は?

【全体】

自分及び配偶者が単身赴任中に、浮気をしてしまった理由を聞いたところ、1位『独身に戻ったような気になったから』、2位『単身赴任をきっかけに出会いが増えたから』、3位『外出しやすくなったから』がランクイン。
パートナーと別々に暮らし、ひとりの時間が増えたことによって「自由」を感じるようになる。そして、その開放感から浮気に走ってしまう…といった原因が考えられます。

ちなみに男女別で分けてみたところ、次のランキング結果になりました。

【男性】

1位:独身に戻ったような気になったから
2位:単身赴任をきっかけに出会いが増えたから
3位:外出しやすくなったから

【女性】

1位:独身に戻ったような気になったから
2位:1人の生活がさみしかったから
3位:外出しやすくなったから

男性の1~3位は全体のランキングと同じでしたが、女性は『1人の生活がさみしかったから』が、2位に浮上しているのが特徴。女性の場合、パートナーがいない生活に「さみしさ」を感じたことから、心の拠り所を探して浮気をしてしまう、という人も少なくないようです。

他にもさまざまな浮気理由が挙げられたので、その一部をご紹介します。

【その他の浮気理由】

「少し羽目を外したかったから(男性)」
「やはりさみしいのと、離れると心も変わっていった(女性)」
「ストレスの発散で飲みに行くことで、出会いが増えた(男性)」
「さみしかったことが第一の理由。ただし、さみしさから付き合った女性には本当の愛は感じなかった。それで一年程で別れた(男性)」
「もともとレスだった。自由時間ができて浮気しやすくなった(男性)」

つい出来心で浮気をしてしまったり、さみしさやセックスレスを解消するために他の人と一線を越えてしまったり。会う機会が少なければ少ないほど、パートナーの存在が自分の中から薄れていき、心変わりしてしまう可能性が高くなるのでしょう。

単身赴任をしてから「半年以内」は浮気に要注意!

単身赴任をしてからどれくらいの期間で浮気に至ったのかを聞いてみると、最も多かったのは『3カ月~6カ月』、次いで『1カ月~3カ月』が続きました。「単身赴任の期間が長いほど浮気の可能性が高まる」というわけではなく、「浮気をするかどうかは最初の半年が肝心である」と言えるでしょうか。

単身赴任中の浮気は、比較的早い段階からはじまっているようです…。

単身赴任中に浮気がバレた原因TOP3

1位:携帯電話の中を見られた

「自分の様子や行動が普段と違っていたことからスマホの履歴をチェックされ、浮気がバレた(男性)」
「夫が単身赴任になったことで携帯を机に置くようになった。いつものように机に置いていたところ、浮気相手からのLINEが入り、夫に見られてしまった(女性)」

浮気をしている本人はバレないように注意していても、周りから見ればお見通し。普段と違う言動をしたり、どこか不審な仕草をしたり…案外バレるものです。

たまたま浮気相手から来たLINEを見られて発覚した人は、逆に、今までバレなかったことによる「気の緩み」が原因と言えるでしょうか。

2位:自分のお金の使い方が荒くなり気づかれた

「妻がクレジットカードを管理していて、単身赴任をしているときに利用金額が増えていることで気づかれてしまった。単身赴任前は多くても月に3万円くらいだったが、浮気をしてからレストランや観光、プレゼント代などで月に10万円以上使ってしまいバレた(男性)」
「不倫相手と旅行をしていたのがカードの使用履歴からバレた(男性)」

浮気をしている間は、付き合いたての頃のように浮かれてしまいがち。食事やデート、プレゼント、旅行など、浮気相手を喜ばせようとして見栄を張り、その出費が原因で発覚することも少なくありません。パートナーがクレジットカードの管理をしているにもかかわらず浪費してしまうと、バレるのは必然です。

3位:配偶者が単身赴任先に来てバレた

「妻が休日にサプライズで尋ねてきたとき、部屋に浮気相手がいてバッティングした(男性)」
「妻が子どもと旅行をしたときに、浮気相手を呼んでくつろいでいたところ、突然不意打ちにやってきてバレた。妻としてはサプライズの気持ちでしたことが、最悪の事態に(男性)」

配偶者は、パートナーの単身赴任先にどんなタイミングで訪れるのも自由。良かれと思ったサプライズが「最悪の事態」になってしまうケースも少なくないようです。

単身赴任中のパートナーの浮気に気づいたきっかけTOP3

1位:連絡の頻度が減った

「連絡が減り、帰宅頻度が減り、謎の空白時間が増えた。SNSで夫が投稿したものに妙なコメントがあり、それを疑ったら黒だった(女性)」
「いつも連絡してくる時間に返信がなくなったので、不審に思った。友人に相談し、SNSの投稿のコメントや友人を追っていったことで気づいた(女性)」

単身赴任がはじまった当初はお互いにさみしさもあり、マメに連絡を取り合っていた。けれど、その連絡が急に少なくなった…となれば、疑いを持つのは当然。最近では、連絡頻度の減少から、パートナーの「SNS」を調べて浮気を探る人も多いようです。

2位:携帯電話の中を見た

「スマホの画面を隠すようなって、ちらっと見たときに、マッチングアプリが見えたから気づいた(女性)」
「こそこそスマホをいじっていたので、相手がお風呂に入っている間にこっそり見た(女性)」

スマホ画面を隠すようになったり、こそこそとスマホをいじったり。これほどあからさまに怪しい行動をしていたら、スマホを見ないわけにはいきません。

3位:相手のお金の使い方が荒くなった

「お金使いが荒いな、と思い、帰宅したときにカバンをあさったらカードの控えが出てきて、それがホテルだった。それからスマホをチェックすると証拠があった(女性)」
「生活費がいつもより少なくて言い合いになり、相手のカバンを見たら、ラブホテルのレシートやハイブランドの領収書が出てきた(女性)」

カード明細だけでなく、レシートや領収書をうっかり捨て忘れていることで、浮気に気づくケースもあるようです。また、いつもよりも生活費が少なければ「なぜ?」と疑問に思うのは当たり前ですね。

浮気相手に、自分が既婚者であることを伝えた?

単身赴任中の浮気経験者において、7割以上が浮気相手に「自分が既婚者だ」と伝えていることが判明。

独身だと偽って恋愛関係に持ち込んだ場合、浮気相手は単なる被害者ですが、既婚者であることを知りながら関係を続けているなら、その相手も「共犯者」。配偶者のことを既婚者と知っているという証拠があれば、浮気相手に対しても不倫の慰謝料請求が可能でしょう。

「単身赴任中の浮気=はじめての浮気」割合は…

単身赴任中の浮気が人生ではじめての浮気かどうかを聞いたところ、男女ともに『はじめて』と『はじめてではない』の回答がおおよそ2つに分かれる結果に。単身赴任をする・しないにかかわらず、「浮気をする人はする」という傾向がうかがえました。

単身赴任中の浮気がバレた後、どうなった?

単身赴任中の浮気が発覚したその後の行動を聞いてみたところ、全体の4割以上が『離婚せず浮気相手と別れた』と回答。浮気をした側は、浮気をされたにもかかわらず「離婚しない」決断をしてくれたパートナーの優しさを、この先忘れることなく過ごしてもらいたいものです。

単身赴任中に浮気されないための「予防策」は?

最後に、単身赴任中の浮気を防ぐための対策について聞きました。その結果、『連絡をこまめにとる』『会う頻度を高くする』といった回答が上位にランクイン。離れていても日々の愛情表現を忘れずにすることで、さみしさを原因とした浮気を未然に防ぐことができるでしょう。連絡や会う頻度を増やすことで、些細な変化に気づきやすくなる可能性も高まります。

また、『浮気しないでねと釘を刺しておく』『体型を崩さないようにする』『部屋に家族の写真を飾ってもらう』といった対策も挙げられ、さらに少数派にはこんな意見も。

「お互いにGPSアプリを入れる(男性)」
「共通の友人に監視してもらう(女性)」
「連絡を不定期にとることで、何時に連絡してくるか予測できないようにした。浮気や魔が差すのは一種の緩みであると考え、常に緊張感をもたせるようにした(女性)」

位置情報を把握できるGPSアプリを入れるのは、お互いにやましいことがないからこそできることですね。


少しでも不安を解消するために、何らかの方法で浮気を防止しようとする人が多いようです。たとえパートナーを信頼していても、単身赴任中の環境が気になってしまうのは、ある程度仕方がないことでしょう。

お互いに「会いたい」「顔を見たい」「声が聞きたい」という気持ちを持ち続け、コミュニケーションを通じて自分の「存在」や「愛情」を相手に常に感じさせることが、遠距離における浮気防止に繋がるのではないでしょうか。(Mai)

情報提供元/株式会社Clamppy