夫婦関係がうまくいかない人必見。夫婦仲を修復させるコツ7か条

「夫婦関係」は親密でありながら複雑なもの。
パートナーに対する不満や悩みは、放置しておくとお互いにストレスが溜まってしまい、夫婦関係がこじれる原因となることも。いつまでも夫婦円満に過ごすためには、どんなことに気をつければいいのでしょう…?

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そこで今回は、株式会社はぐくみプラスが既婚男女400人(男性:200人、女性:200人)を対象としておこなった調査をもとに、夫婦関係がうまくいかない原因、夫婦間の悩みとその修復方法、夫婦円満の秘訣を探っていきます。

夫婦関係がうまくいかないと感じたことはある?

【女性】
はい 68%
いいえ 32%

【男性】
はい 68%
いいえ 32%

男女どちらも「いいえ」の回答が3割ほどで、夫婦円満に過ごせている人もいるようですが…それでも7割近くが「はい」と答える結果に。夫婦間のいざこざは決して珍しいことではないといえますね。

夫婦関係がうまくいかないと感じるタイミング

■自分を理解する姿勢がないとき

男女ともに最も多かった意見がこちら。夫婦といえど価値観の違いはあるもの。相手の考えに否定ばかりしていたり、尊重する心が欠けていたりすると、相手は「理解しようとしてくれない…」と不満を感じてしまうでしょう。

■話をちゃんと聞いてくれないとき

たとえば相手はずっとスマホに夢中で、自分が話しかけても空返事で受け流される。なんてことが多いと…悲しくなるしイライラしてきますよね。また「自分が思う正しさ」ばかり押し通そうとして、こちらの意見には耳を傾けない人もいます。会話のキャッチボールがうまくできていないと、夫婦の溝は深くなるいっぽう。

■相手の気持ちがわからないとき

いくら夫婦でも、お互いの心の内を隅々まで察することは難しいものです。相手の気持ちをわかろうと常にアンテナを張り続けていたら、気疲れしてしまいます。不満や悩みごとは、腹を割って「言葉」で伝えるコミュニケーションが大切なはず。

■その他の意見

・「挨拶や返事がないとき」
・「一緒にいることの嬉しさや喜び楽しさ、また感謝の気持ちなど……初心を忘れ、夫婦の関係や生活に変化が生じたこと。夫婦でいることが当たり前となったこと」(男性、子どもあり)
・「会話が否定で返ってくるとき」(男性、子どもあり)
・「名前を一切呼ばなくなったとき」(女性、子どもなし)
・「子供の感情よりも自分の感情を優先したとき」(女性、子どもあり)

「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみ」など、コミュニケーションの基本である挨拶は最低限したいもの。ですが、パートナーや子どもがいる生活が当たり前になってしまうと、感謝の気持ちを忘れて対応が雑になってしまうことも。身近にいるからこそ良い関係を築いていくのは難しいですよね…!

夫婦間での一番の悩みは?

パートナーとの間で「一番悩んでいること」についてうかがいました。

■金銭感覚の違い

・「今後の生活資金についての展望が相手と違う」(男性、子どもあり)
・「物価高でのやりくりや貯金について、少し不安がある」(女性、子どもなし)
・「どんどんお金が足りなくなる」(女性、子どもあり)

男女ともに最も多かった意見がこちら。生計を同一とする家族だからこその悩みですね。
収入から生活費にどのくらいの金額をあてるか、趣味や欲しい物への予算は毎月どれくらいにするか、お互いの節約や貯金への意識はどれほどあるか…。お金管理について夫婦で話し合うべきことはいっぱい。また子どもの将来のため、自分たちの老後のためなど、長期的なマネープランに対する価値観が大幅に違うとなれば、不安にもなります。

■相手からの愛情を感じられない

男性では2位、女性では4位に挙がったのがこちらの意見。結婚当初に比べて、愛情を示す機会は自然と減ってくるもの。仕事や子育てなどで忙しく過ごしていると、どうしても会話が少なくなったり、感謝の気持ちを忘れてしまったり。しまいには、記念日や誕生日など大切なお祝いの日をすっかり忘れてしまうことも…。

■セックスレス

・「複合的な悩み。セックスレス、愛情を感じられない、考え方の違い、これらの内容が混ざっているような気がする」(女性、子どもなし)

セックスレスの悩みは、男性では3位に浮上。スキンシップは円満な夫婦関係を築くための大きなポイント。ですが、結婚してから年数が経つにつれて異性として意識しなくなり、キスやハグすらしなくなることも…。日々の疲労やストレスから、なかなか気分が乗らないなんて人も多いのではないでしょうか。また子どもが産まれたことで、生活リズムがずれて、容易にふたりの時間がとれなくなることもありますよね。

■家事育児に非協力的

女性で3位に挙げられた意見。最近では家事の分担が主流になりつつあるように感じられますが、実際には、ひとりで抱え込んでしまっている女性もまだまだいるよう。家事育児を丸投げされると肉体的にも精神的にも負担がのしかかり、我慢の限界を迎えてしまうことも…。夫婦共働き世帯の増加により、家事育児を協力して行う意識がより必要となってきているはずです。

その他、「教育方針の違い」「産後クライシス」の悩みをかかえる人も。産後クライシスとは、出産をきっかけに夫婦仲が悪化してしまう状態。親になったことへの意識の差や、子ども優先の生活による夫婦間のコミュニケーション不足が原因として挙げられるでしょう。離婚に繋がる問題として社会的にも注目されています…。

こじれた夫婦仲…修復できた?

【女性】
はい 36%
いいえ 32%
(「夫婦関係がうまくいかない」と回答していない 32%)

【男性】
はい 42%
いいえ 26%
(「夫婦関係がうまくいかない」と回答していない 32%)

うまくいってなかった夫婦関係を修復できた人もいれば、できていない人も。
上記で「はい」と答えた人は、どんなことがきっかけで修復できたのでしょうか? 世間のリアルな声を見ていきましょう。

経験者に聞いた!夫婦仲を修復させる7か条

1.コミュニケーションを取る

・「お互いが思っていることを落ち着いて話し、どうしてそう思っているのかも含めていっぱい話し合った」(男性、子どもあり)
・「お互いを責めず、相手がどうしてほしいかをよく聞くために話し合った」(女性、子どもなし)

やはり会話でのコミュニケーションは、こじれた人間関係を修復するための一番の特効薬。不満や悩みから逃げないことが夫婦仲改善の大きなポイントでしょう。

2.時間の経過に任せる

・「何かあっても時間が解決してくれる。うまくいかない時は、あまり干渉しないことが大事」(男性、子どもあり)
・「時間が経過して、その話題に触れなくなった」(男性、子どもあり)

お互いに気に食わないこと、嫌な部分が目に付いてしまうときはありますよね。ですが場合によっては、あれこれ文句を言わず干渉しないことで、時間の経過とともにイライラした気持ちがしずまることもあるよう。

3.一緒の時間を過ごす

・「共通の趣味を一緒にしたりどこか出かけたりして、とにかく会話をした」(女性、子どもあり)
・「子ども同伴でちょっとした旅行や買い物をしに行き、話をする機会を多く作った」(男性、子どもあり)
・「子ども含め食事やおでかけをした」(女性、子どもあり)

夫婦や家族で一緒に旅行をしたり、外食をしたり。向き合う時間を積極的に求めることも大切。

4.相手への思いやりを示す

・「相手に対して感謝の気持ちを大切にしていたら、夫も段々変わっていって以前より優しくなった」(女性、子どもあり)
・「相手をよく観察し、何が好きで何が嫌いかをよく見極めて接した」(女性、子どもなし)
・「私が相手の話をしっかり聞いて、尊重するようにしてから関係はかなり改善した」(男性、子どもなし)

当たり前の存在になるとついつい忘れてしまいがちな、パートナーを思いやる心。マンネリ化してきたな…と感じる人は、出会った頃を思い出して愛情を示してみるのもひとつの手。

5.譲歩や妥協をする

・「お互いに自分がどうしたいか、相手にどうしてほしいかを話し合い、妥協できるところは相手に合わせるようにした」(男性、子どもなし)
・「いい年なので、強情を張らずに折れるようにした」(男性、子どもなし)
・「この人はそういう人だと諦めた」(女性、子どもなし)

ときには妥協も大事。「付き合っていた頃はもっと優しかったのに…」と昔と比べたってどうしようもないこともありますよね。相手を変えるのではなく、自分の考えや視点をちょっと変えてみる努力も必要でしょう。

6.第三者に相談する

・「友人に相談をしたところ、もともと別の人間なのでわからなくて当然というアドバイスを受けた」(男性、子どもあり)
・「夫の家族の介護に関することが原因だったため、地域包括支援センターへ相談することで解決し、夫婦関係も修復した」(女性、子どもなし)

夫婦関係が長期的にうまくいっていない場合、自分たちの状況を客観視してみると解決に繋がる場合も。相談相手は口が堅く信頼できる人を選ぶように…。

7.修復のきっかけを作る

・「手紙を書いて話し合った」(男性、子どもあり)
・「犬を飼うようになって改善しつつある」(男性、子どもあり)

直接本音を言いづらい場合は、手紙で伝えてみるのもいいですね。自分の気持ちと向き合ういい機会にもなります。LINEなどのツールでもいいですが、直筆のほうが文字の個性があらわれ、純粋な気持ちがより伝わるでしょう。

夫婦円満の秘訣は?

 

  1. 相手を思いやる
  2. 会話の時間を持つ
  3. 感謝を表現する
  4. 干渉しすぎない
  5. スキンシップを取る
  6. 相手を尊敬する

ずっと一緒にいる夫婦だからこそ、ついつい忘れがちな「思いやり・感謝・尊敬」の気持ちをきちんと表現すべき。些細なことでも「ありがとう」と感情を込めて伝えてみると、自然と感謝の気持ちを感じやすくなるはずです。

また、パートナーとの「会話」「スキンシップ」の時間を意識してつくることも重要。コミュニケーションなくしては良い関係を築けません。夫婦水入らずで過ごせる日があれば、お互いの愛情を再確認できることも。

そして、ときには「干渉しすぎない」ことも大切。夫婦別々に行動したいとき、ひとりで気持ちを整理したいときはあるはずです。相手のスケジュールや交友関係が気になる…という気持ちをグッとおさえて適度な距離感を保つことは、思いやりにも繋がりそう。

お互いが良き理解者、心強い味方となり、いつまでも夫婦円満に過ごせたら素敵ですよね♡(Mai)

情報提供元/株式会社はぐくみプラス