結婚生活は平穏さが一番ですが、現実はそううまくいかないもの。些細なことから大きな問題まで、パートナーに不満を感じることもあるでしょう。
今回は夫に対する妻のリアルな不満をご紹介。GRAVITYが20歳~39歳の男女237人に行った調査をもとに、夫に対して不満に感じるところや不満の伝え方などを探っていきます。
夫のこと、好き?
既婚女性に夫のことが好きかどうか尋ねると、「好き」が約半数、「どちらかといえば好き」が約2割。全体の7割近くが「好き」寄りの回答でひと安心ですが、「嫌い」寄りがなんと16.4%。約6人に1人が嫌い派であるともいえますね。結婚して長い月日が経つと一緒にいることがもはや当たり前になり、「好き」という感情とはまた違った存在になったという人もいるのではないでしょうか。
好きだけど…夫のココが不満!
夫婦が一緒に過ごすとなるとお互いに不満がでてくることもあるでしょう。
次に、夫のことは好き派の方に「しいて言えばここが不満」というところを教えてもらいました。
1位:不満や嫌なところはない
夫に対して「もっとこうであってほしい」「こうだったらいいのにな」という部分がないという意見が最多に。「ないわけではないけれど、他人に口外するほどのことではない」と感じている人もいそうですね。
長年一緒に過ごしてお互いが寛容になったことで、あまり不満がなくなったという人もいるのではないでしょうか。
2位:家事をやらない・できない
「女性が家事をするもの」という昔の考えから、今は家事の分担が主流になりつつあるよう。仕事と家事の両立をなんとかこなしていても、いつかキャパオーバーになってしまう可能性もあります。ふたりの仕事の忙しさや仕事量の違いにもよるけれど、たとえばフルタイム共働き夫婦で全家事を妻に任せていると、妻の不満はどんどん溜まってしまうはずです。
3位:優しさ・愛情が足りない
結婚当時はよかったものの、だんだんと愛情が感じられなくなり「なんだか素っ気なくなった…?」なんて思う方もいるようです。「信頼できる関係だから、別に愛情を示さなくてもいい」と思っている夫に対し「もっと愛情を注いでほしい」という妻というように、考えの食い違いが生じている可能性がありますね。
また、ある時を境に冷たくなったり急に優しさが減ったりしたら…これは不安になるでしょう。
4位:話を聞かない
夫婦で立場が逆の場合もあり得ますが、「夫が話を聞いてくれない」と肩を落とす女性は多いようです。「人の話を最後まで聞かない」「話しかけているのにスマホに関心を向けている」という夫婦間の不満は意外とありそう。「前にも言ったよね」「え、知らなかった」というパターンも多いはず。
長い話や結論がない話、今する必要性を感じられない会話が苦手という人は、男女限らずいるはずです。
5位:いびきがうるさい
同棲問題のひとつである、寝相やいびき。わざとしているわけではなく、あくまでも自然現象なので仕方がないことですが…夫婦どちらかが大きないびきをかいていると、相手は眠るにも眠れず生活習慣が乱れることに。
また、いびきの中で急に呼吸が止まる「無呼吸症候群」などの病気もあるので心配にもなりますね。これはデリケートで難しい不満。
不満に対して、改善してほしいと伝えた?
不満に感じるところを夫に「伝えた」という回答は約7割で、多数派であることが分かりました。
では、改善してほしいことを伝えるために、具体的にどんな行動をしたのでしょうか? 次に見ていきましょう。
改善してほしい…具体的にどんな行動をとった?
■家事をやらない・できない
・休みの日にちょっと家事を手伝ってもらった
・細かく説明した
・やってもらえそうなものだけ頼んだ
最初からいろいろ押し付けるとできないことがあるので、心身ともに余裕がある休日に手伝ってもらったり、やってもらえそうなものを頼んだり、という意見が見られました。
家事のやり方を「細かく説明した」という声もありましたが、説明が細かすぎたりこだわりがありすぎたりすると「家事を協力しても“それは違う”とダメ出しされるからやる気がなくなる」という夫も多そう。とはいえ、適当に教えて後に「そこまで聞いてなかった」と言われるのも二度手間だし…難しいところ。
古くからの価値観を大切にする夫婦もいると思いますが、時代の移り変わりとともに多くの夫婦間で家事への意識が変わりつつある今、お互いが納得できる家事の分担(シェア)や気遣いが重視されています。
■優しさ・愛情が足りない
・話し合いをした
・嫌だと思うことを言った
・離婚を切り出した
優しさや愛情の注ぎ方はさまざま。「ありがとう」「愛してる」という言葉で表現する人もいれば、一生懸命に働いたり物を贈ることで表現したりする人も。イチャイチャしたい人もいれば、好きでもそれを態度に出さない人もいるし…さらに愛情表現の得手不得手もあるでしょう。
愛情不足に対する改善策として、察してもらうことを期待せず「私はこう思っている」「こうしてほしい」と直接伝えるという意見が挙がりました。お互いの感情のすれ違いは、やはり「話し合うこと」が解決に繋がるのでしょうか。
それでも愛の差が埋まらないと感じた場合は…パートナーの関係を解消するという選択をとる場合もあるようです。
■話を聞かない
・大事なことは何度も言うようにした
・まともに会話できるようになってくれと(言った)
・思っている不満をぶつけた
・話したけれどそもそも話を聞かないから無駄だった
・改善しなかったから、うるさく言わずに“こういう人なんだ”と思うようにした
話を聞かないという不満がある場合は、そもそも話し合いをすることが難しそうですね。
また夫が妻が、とは関係なく、口数が多い人の会話のすべてに反応していたら疲れちゃうことも。話を受け止めるかどうかは自由なので、すべてに共感してとは言わずとも、一緒に暮らすならせめて大事な会話には真摯に向き合ってもらいたいものですね。
長年連れ添った夫婦なら、「こういう人だ」とポジティブに諦めることもひとつの手のようです。
■いびきがうるさい
・寝る向きを変えさせた
・耳栓をした、寝室を分けた
・録画をして見せた、いびきに関連する記事を見せた
・病院を勧めた
夫婦のいびき問題は、お互いの健康状態に関わること。耳栓や別室で寝るなど、周りがその場に対応していくという意見がありました。本格的に寝室を分けたい場合は、しっかり理由や現状を話し合ったほうがいいですね。
さらに、いびきの改善策を本人に伝える派も多くいることが判明。これは「うるさい」という理由だけでなく「心配」な気持ちもあるのでしょう。録音を聞かせて状態を自覚させたり、ひどい場合は医者に診てもらうのも前向きな策です。
夫に対する不満、吐け口はどこ?
1位:誰にも言わない
2位:友達
3位:SNS
4位:親
今回の調査では、妻が夫に対して抱える不満を「誰にも言わない」とうい回答が最多に。夫婦の問題は自分たちで解決するという意識が高いのでしょうか。
その他「友達」「SNS」「親」に不満を吐いているという意見も。誰かに不満を共感してもらうと、心が落ちつく場合がありますよね。不満を吐いて解決策を教えてもらうことを期待する人もいれば、周りから「あなたは頑張っているよ」と励ましてもらいたい人もいるはず。
自分ひとりでは抱えきれなくなった感情を信頼できる友達や親に相談するのも、時には必要になることがあります。
なかには、SNSなどで顔を知らない他人に聞いてもらうと楽になる人もいるでしょう。その場合は、個人情報の管理に気をつけなければなりません。
今回はあくまでも女性(妻側)の調査でしたが、もちろん夫側のみなさんも不満に感じていることがあるでしょう。
完璧に気の合う人、意見が一緒の人というのはなかなかいないはず。また子どもが生まれたり、仕事や周りの環境に変化があったり…年を重ねるごとに夫婦間で新たな不満が出てくることもあります。
相手が100%悪いと思っていたとしても、実は自分に問題がある可能性というのはゼロでないはず。「夫or妻のすべてが心から好き」とは言えずとも、ふたりで何度も話し合い、夫婦仲の困難を乗り越え、結局は「この人と結婚してよかった」と感じられる絆を築きたいものですね…!(Mai)