これが方言なんて知らなかった…!
地方出身のみなさま。今まで何も考えずに話していた言葉が、いざ上京してみると全く通じない…なんて経験はありませんか? 筆者は地方から上京してきて最初に「坂」「靴」「熊」のイントネーションが違う!ということに衝撃を受けた経験があります。今回は引越や上京などで、今までと別の土地で暮らした経験がある方に、普段使っている言葉が通じず「方言だったのか!」と気がついた瞬間を聞いてきました。※アンケートは日本全国の女性を対象にCanCam編集部がアンケート。調査回収人数50名(未回答含む)。
これって方言だったの?気づいた瞬間
早速「これ、方言だったのか!」と気がついた言葉や瞬間について聞いてきました。
Q.普段使っている言葉が通じなくて「これって、もしかして方言だったのか!」と気がついた言葉や、それにまつわるエピソードを教えてください。
初めて聞く語尾にビックリ
- 「きゃーを語尾につけます。チャイも対話の間につけてしまいます」
- 「”帰りしにコンビニ行ってもいい?”と東京で知り合った同期に何気なく言ったら、”し?”と言われて通じなかった。帰りしな、というのが標準だと気づいた」
方言は語尾に表れることが多いですよね。福岡の「〜と?」や、京都の「~はる」などはよく聞きますが、相槌なども含めれば、知られざる語尾は山ほどあるのではないでしょうか。大学1年生の教室では、「~じゃき」(高知)、「~じゃっちゃ」(広島)と様々な方言がナチュラルに飛び交っていた記憶があります。
数字のイントネーションが違う
- 「数字のイントネーション。レジのOJTでお釣りを10円と言う時に指摘されて驚きました」
「じゅうえん」とフラットで発音するか、「じゅう」と頭にアクセントを置くか。些細なことですが、標準語に慣れるまでに時間のかかる言葉のひとつです。
コンビニで
- 「コンビニで電子レンジでぬくめて、と言ったが通じなかった」
「ぬくめて」を「あたためて」という文脈で使用した例ですね、実は「ぬくめる」は辞書にも載っている標準語なのだそう。関西地方で「ぬくめて」と使用されていることから、方言という認識が広まっているのだとか。
野球が始まる!?
- 「東北出身です。捨てることを『投げる』と言うのですが、上京したら伝わらなくて驚きました! 」
- 「中部地方で働いていた際に明らかにこれはゴミだろうなあと思ったものを”これなげていいですか?”と聞いたら”いや、だめでしょ?落ち着いて笑?”と言われ私の頭の中はハテナがたくさん浮かんでいる状態。”捨ててもいいですか…?”と聞き直したら”まさか、なげるって、捨てるってこと?”と言われ、はじめて方言だと気かついた。それからは同僚には”これなげるよー?笑”と茶化されるようになった」
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「捨てる」=「投げる」、北海道や東北地方でよく使われている方言ですね。関西では「捨てる」=「ほかす」がメジャーだったりする様子。まったく違う意味で使われて誤解されやすい方言だと、関西の「なおす」=「元の位置に戻す」もそのジャンルですね。
ほうれん草が「しわい」とは?
- 「ほうれん草などの野菜をしわいと言ったら、同僚から何それって言われた時」
「しわい」を調べてみると、「芯や繊維質などがあり噛み切りにくい」という意味で、島根県などで使われているそうです。このように「標準語だとなんかニュアンスが伝わらない!この言葉じゃなきゃ!」という方言、ありますよね。名古屋で使われる「鉛筆がトッキントッキン」などもその部類。
【まとめ】
言いたいことが伝わらずに最初は苦労することもある「方言」。でも、「今それ何言った?」「うちの地元ではこう言ってた!」なんて、コミュニケーションのきっかけにもなることもあるので、決して悪いものではありません。みなさんの出身の地方で、何か変わった方言はありますか?