「明日」を「あす」とも「あした」とも読むように、1つの漢字表記が2つ以上の読み方を持っていることは結構ありますよね。その中には、「私語」「欠」「夕食」のように、びっくりするような読み方を持つものも意外と多いんです(あなたはいくつ分かりますか?)。
今回の日本語クイズは、そんな「意外な読み方を持つ漢字」からの出題となります。お題はこちら!
「迸り」。
この漢字は一般に「迸る(ほとばしる)」という読み方で知られていますが、送り仮名が「る」ではなく「り」になったとたんに、かなり意外な読み方に変身してしまいます。さて、いったい何と読むのでしょうか?
■ここでヒント!
読み方を探るために、いくつかヒントを見てみましょう。
ヒント1 状況を表す言葉
「迸り」は、ある出来事が別の人に意図せず影響を及ぼすような状況を指す言葉です。何かが起こり、その結果として、他の人が巻き込まれるような状況を表現する時に使われます。
ヒント2 使い方
たとえば職場で、自分は直接関係ないのに、誰かが起こしたトラブルに巻き込まれたときなどに、「迸りで叱られてしまった」「今回は完全に迸りだよ」なんて言ったりします。
ヒント3 ひらがなで何文字?
「迸り」をひらがなで書くと、「◯◯っ◯り」の5文字。3文字目に小さい「っ」が入っているのもヒントになりそうです。
さて、読み方は想像できたでしょうか ? それではこの辺りで、正解を見てみましょう。……
■正解は、こちら!
「迸り」の読み方、正解は「とばっちり」でした!(「とばしり」「とばちり」とも読みます)
ちなみに小学館デジタル大辞泉によると、「とばっちり」とは「そばにいて災難を受けること。まきぞえ。とばしり」の他に、「飛び散った水」という意味も持っています。「ほとばしる」と「とばっちり」は響きがどことなく似ていますが、漢字や意味にも繋がりがある日本語同士だったのですね。
CanCam.jpには、他にもたくさん意外な読み方を持っている漢字を紹介しています。どんどん挑戦してみてくださいね。(豊島オリカ)
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