Beauty Voyage Vol.14:晩夏の頃に…
今回のテーマは…『光琳忌』
「今回のテーマ『光琳忌』は、晩夏(7月・8月)を表す季語。江戸中期の画家・尾形光琳の忌日が旧暦の6月2日だったことからこの季語が生まれたんです。命日が季語になるなんて…! 彼が後世に残したものの大きさを感じます。」(板垣さん)
「もちろん僕も光琳の作品に多大なる影響を受けたひとり。そこで今月号では、特に好きな『燕子花図屏風』を感じるメイクに挑戦しました。」(板垣さん)
「大胆な構図と発色のよい蒼い花のバランスが素晴らしいこの作品を意識し、目元に鮮やかなパープルを配したこのメイク。屏風絵のようにシャープな形と高発色を保っているのは、アイシャドウを塗る前にアイライナーでしっかりと下地を作ったおかげ。しっとりした質感のペンシルアイライナーで描いた線や面は、乾ききる前にパウダーシャドウをのせると密着度がぐんと上がるんです。このテクニックかなり応用がききそう! 皆さんもトライしてみてくださいね。ちなみに今回、ツヤ肌とウエットヘアも組み合わせ“光琳をしのぶ水辺の燕子花”をイメージしてシューティングしました。そのムード、ぜひ感じ取ってください。ちなみに次回は、光琳にまつわる別のメイクを考案中。お楽しみに!」(板垣さん)
メインアイテム
a. アイライナー
絶妙な濃紫。
b. アイカラー
マットアイカラーは高発色が長く続く処方。
c. アイシャドウ
メイクのプロが愛用するブランドだけに、発色のよさはピカイチ。
d. アイシャドウ
なめらか質感で見たまま発色!
e. マスカラ
グラマラスなゴールドの輝きが楽しめるマスカラ。
1. ハイライター
2. リップ
3. グロス
How to make-up
スキンケアしたら肌の部分的な赤みをコンシーラーで抑え、眉毛の足りない部分をアイブロウペンシルで自然に描き足す。aのアイライナーで上まぶたと下まぶたの目尻側にひし形を描いて中を塗りつぶし、時間をあけずbのアイシャドウを上から重ねる。このとき、チップを使うとキレイに密着。さらに、まぶたの凹みをなぞるように目頭側2/3にcのアイシャドウを使って細い線を引いたら、その内側にdのアイカラーをチップでぼかし入れて。eのマスカラは眉尻やまつげにさっとつけ、金色のニュアンスを軽く加えるのが◎。最後に、1のハイライターを鼻筋や頬に薄く塗る。2のリップを指に取って唇に軽く叩き込んだ上に、3のグロスを指でつけてツヤ感をプラスして。
完成♡
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想い寄せ眼に咲かす燕子花
撮影/峠 雄三(モデル)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/佐川理佳 スタイリスト/奥富思誉里 モデル・イラスト/板垣李光人 撮影協力/田中かほ里 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵