Beauty Voyage Vol.8:偉大なる芸術家に敬意を
美を愛する俳優・板垣李光人さんが、お題に沿ったコスメとメイクを探しに出かけるこの連載。今回は、新年にぴったりな着物をモチーフに、板垣さんが愛する芸術家の作品にオマージュを捧げたメイク&世界観で新たな表現を模索しました。
今回のテーマは…『着物』
「もうすぐ年が明け、2022年がやってきます。新年と言えばお正月。そして僕にとっては成人式の季節です。しかもCanCamは40周年(僕の年の倍!!)。おめでたいこの号のテーマは、前から着物と決めておりました。ただ、コンセプトがなかなか決まらず…。思案に明け暮れていたとき、ふと『敬愛するアーティストのセルジュ・ルタンス氏の撮る写真のような世界観と着物を掛け合わせたらどうだろう』と思い至りました。」(板垣さん)
「彼のアートは、一度目にしたら忘れられない存在感。特に人物の肌を歌舞伎役者のように白く塗り、三次元を二次元のように魅せる表現が印象的なんです。その独特なエッセンスを僕なりに噛み砕き、着物×現代風なマットメイクで再構築したのがこちら。特段難しいメイクではないのですが、ツヤを消しただけでこんなにモダンになるなんて。」(板垣さん)
「普段は躊躇しがちな深紅のリップも、マットだとシックにつけこなせて大満足。いつもと違う顔の自分に出会え、また一歩成長できた気がします。マット質感のメイクは冬コーデにも映えるので皆さんもぜひどうぞ。ちなみに、板垣の二十歳の抱負は“いい意味で変わらないこと”。2022年も芝居や美の世界を追求し、飛躍し続ける所存です。」(板垣さん)
メインアイテム
a.プライマー
今っぽいマット肌に導くプライマー。
b.ファンデーション
きめ細かなパウダーでマットな美肌が長く続く。
c.リップ
印象深いワインレッド。
d.アイカラー
陰影を際立たせるマットな質感。
How to make-up
顔全体にaのプライマーを薄くつけ、軽やかでマットなファンデーションを重ねる。その上からbのパウダーを塗ってきめ細かなツヤ消し肌に仕上げ、眉毛の足りないところを描き足す。cのリップをブラシに取り、オーバーサイズぎみにリップラインを描いたら内側を均一に塗りつぶす。dのアイカラーは上まぶたと眉の間の凹みに塗って陰影を出す。dと同系色のフェイスパウダーでもみあげ〜頬にシェーディングを入れて全体の印象を引き締めたら完成。
リヒトの美々是好日-Everyday is a Beautful day-
雨の日も晴れの日も、常に“美しさ”と蜜月に生きる板垣李光人さんの最近のハマりものを紹介。
ビタミンの宝庫・フルーツは撮影現場で見つけ次第摂取
普段、自分で皮を剥く気になれずあまり口にしない果物。現場で見つけたら、一応美を意識して摂取することにしています。先日はフルーツがとにかく沢山詰められた、いかにも身体が喜びそうなものがございました。フルーツ大福があると、シンプルにテンションが上がりますね。洒落乙な撮影現場は、用意していただく食べ物まで洒落乙ですね。
乾燥から肌を守ってくれる冬用のオイルをお試しあれ
冬ですね。冬といえば乾燥です。ということで、今季は乾燥を迎撃する新たなる戦士としてRMK Wトリートメントオイルを迎えました。1日使ってわかりましたが、このコは冬のヘビロテ確定。オイルなのにベタつく感じがなく、何より肌がふわふわに。どれくらいかというと、アルミホイルを被せて3分焼き黄身に白い膜が薄く張った目玉焼きくらいです。
顔からツヤを消し去って絵画のごとき気分かな。
撮影/MELON(TRON/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/KATO(TRON) スタイリスト/奥富思誉里 モデル・イラスト/板垣李光人 着付け/きものさろん花子 撮影協力/田中かほ里 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵