「多数派が正しいわけじゃない。あなたは、生まれたときから完璧!」―高橋メアリージュンが伝えたいこと。|CanCam歴代モデルを直撃Vol.4

「CanCamは、帰ってこられる大切な場所ーー」高橋メアリージュンVol.4

CanCam創刊40周年を記念して、歴代のOGモデルが登場するスペシャル連載を配信中! インタビューを通して、今だから話せる撮影裏話や実践中の美の秘訣、人生を前向きに生きるコツなど、女性として輝き続ける彼女たちのリアルなメッセージをお届けします。

今回は、大人気ドラマ『アバランチ』に出演中、女優・高橋メアリージュンさんの最終回インタビューをお届けします。

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2004年にCanCamモデルとしてデビュー以来、約8年間にわたり読者やモデル仲間、スタッフからも愛されたメアリー。CanCam卒業後は、数々の舞台やドラマ、映画に出演。キャリアと努力を積み重ね、演技の幅を広げたメアリーは現在放送中のドラマでも重要な役どころを好演中。女優として活躍するメアリーに、「今」について聞きました!

抜け感が出て楽に。今、すごく楽しいです!

全力で仕事に向き合い、悩みながらも挑戦を続け、さまざまなことを吸収した20代。そして、少しづつ進むべき道が見えてきた30代へ。メアリーは自分自身にどんな変化を感じているのか聞いてみました。

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挑み続けた20代、そして今…高橋メアリージュン34歳――

―― 20代の頃と比べて変わったことは?

「そうだなぁ…すごく楽になったと思います。自分に抜け感が出たというか…例えば結婚も、いついつまでには…と思った時期もありましたが、いざ30代に突入してみたら視野も広がって『いつしてもいいし、結婚という形にこだわらなくていいや』って。31歳の時に実家の借金を完済したのですが、それからは自分にもお金を使ってみようと思えて、はじめて飛行機のビジネスクラスで一人旅をしてみました。スペインやアフリカを周って、異なる文化やたくさんの出会いに刺激されて新しい目標も見えてきたり。今の状況が落ち着いたらまた旅行にも行きたいし、これからチャレンジしてみたいことや叶えたい夢もたくさんあります。少しだけ経験値が増えて、新しい価値観が生まれて、30代って本当に楽しいですね」

キラキラとした表情で話すメアリーの笑顔は、強いエネルギーだけでなく、やわらかな抜け感も持ち合わせているのが印象的。肩肘張らず、柔軟に自分らしく「今」を楽しむ30代のメアリー。現在出演中のTVドラマ『アバランチ』についても聞いてみました。

――ドラマ『アバランチ』の撮影現場はどうですか?

「スタッフさんも共演者の方も、妥協を許さないクリエイティブチームなので毎日がとても刺激的です。元自衛官という役柄で激しいアクションシーンも多いので、いつも緊張感をもって臨んでいて、撮影中はお芝居もアクションも学ぶことばかり。ドラマ放送後にファンや視聴者の方が(SNSに)メッセージを書き込んでくれるのですが、それがとてもうれしくて励みになっています」

そう、メアリーのSNSのコメント欄にはメッセージがいっぱい! ファンから寄せられた質問や悩みに答えるときもあるというメアリーは、SNSを通して広がる視野や受ける刺激も大切にしている。生き方や働き方が多様化した今、メアリーにこんなことを聞いてみました。

―― なりたい自分や仕事、夢の見つけ方は?

「まずは、やりたいことはどんどんやってみるほうがいい!と思います。頭で考えすぎないで、胸が高鳴ってワクワクしたら、とりあえず一歩踏み出すことを大切にしてほしい。もしやりたいことが見つからないときは、それでも大丈夫。行動さえしていれば、いつか出合えると思います。そしてやると覚悟を決めたなら言い訳をしない。たとえ失敗をしたと思っても、それは行動したからこそ得られた財産。失敗は成功のもとと言いますが、私は”失敗は成長のもと”だと思っています」

――メアリー流、夢の叶え方は?

「例えば流れ星が見えたときに、その方向にすぐ祈ることができれば、その夢は叶うんじゃないかと思います。叶えたいという想いが強いかどうか。どこまで本気の想いなのか。あと、夢はどんどん人に話したり言葉にしたほうがいいんじゃないかと。私は昔、秘密主義だったのですが…、今は聞かれたら私の夢を話しています。そして夢を叶えたときの状況や感情をイメージして体感する。そうするとやるべきことが見えてくると思うから」

――周りと比べて焦ったり落ち込んだりしたら?

「みんな違ってみんないいと思います。必ずしも多数派が正しいわけじゃない、本当に正しいのは自分の心の声だと思うから。人と比べないって難しいことだけど、周りは周り、自分は自分。誰とも比べなくていいし、もし焦ったり悩んでしまっている人がいたら、”あなたは生まれたときから完璧! ”って伝えたいです」

出発点であり帰る場所、メアリーにとっての『CanCam』

今回のインタビュー場所は、メアリーが新人モデル時代に何度も通ったCanCam編集部のあるビルの会議室。取材が終わり、懐かしい編集部に向かってみると…当時の編集スタッフがメアリーの里帰りを待っていました♡ 「メアリーーー!!!」「会えてうれしい♡」「ドラマ観てるよ!」「ますますきれいになった!!」かぶせ気味に飛び交う言葉を受けて、当時と変わらない屈託のないピュアな笑顔を見せてくれたメアリー。

―― メアリーにとって『CanCam』とは?

「私にとっての『CanCam』は〝最初の1ページに戻してくれる場所〟。『CanCam』がある限り、どこへいっても帰ってこられる大切な存在です」

―― 最後に、今後の夢を教えてください

「夢、たくさんあります! 海外でも女優として活動して、世界と繋がれたらうれしいですね。作品を通して繋がる人が増えたり、自分自身の視野も広がったり、あたたかい未来を夢見ています。あとは、これまでたくさんの人に力を借りたりお世話になってきたので、微力ながら社会貢献ができたらな、と。最近は、食品ロスを減らす提案や試みをモデル時代からの友人である近藤しづかちゃんと企画しています。10月には、新宿御苑でイベント(※規格外食品の有効利用を呼び掛けたイベント、アップサイクルマルシェ”Under The Tree”)を開催したり、ようやく第一歩を踏み出せた気が。1度きりの人生、悩むより行動してみることを心がけて、女優としても人としても成長していきたいです」

インタビュー終了後、「すっごく潤ったーーー!!ありがとう」と、取材班に笑顔で感謝を伝えるメアリー。ありがとう、を伝えたいのはこちらのほう。多忙なスケジュールの合間をぬって行われた今回のインタビュー、疲れた表情をまったく見せないメアリーの姿は、あの頃も今もキラッキラ☆ 次はCanCam50周年で♪ 43歳になったメアリーにぜひ会いたいです!

★OGモデルを迎えての40周年記念インタビュー、次週は、バラエティや情報番組はもちろん、最近ではYouTuberとしても活躍する西山茉希さんが登場します! お楽しみに!!

高橋メアリージュンProfile/滋賀県出身。1987年11月8日生まれ。2004年から『CanCam』(小学館)のモデルとして活動をスタート。卒業後は、舞台や映画、ドラマなど幅広いジャンルで活躍。現在放送中の月10ドラマ『アバランチ』(カンテレ・フジテレビ系)では、抜群の身体能力を誇る元自衛官・明石リナ役を熱演中。少しずつ明らかになっていく〝アバランチ〟の正体など、最終回に向けて目が離せません!
撮影/もろだこずえ スタイリスト/松野下直大 ヘアメイク/堀 絋輔(プラスナイン) 取材/星野未和