髪型を変えると性格も変わる?拡張自我のしくみ
髪型にまつわる人間心理については、意外と知られていませんが意外と日常生活に密接だと言えます。髪型って、その人の個性を表現するパーツのひとつですよね。そして、そのヘアスタイルによって、大体その人の性格を推し量ることができるものでもあります。短い髪や長い髪、それぞれヘアスタイルがあるのはなぜなのでしょう? そこで今回は、「髪形と性格の関係性」について心理的見地からご紹介いたします。
■自己イメージと髪型は密接な関係が
人にはそれぞれ自己イメージというものがあります。これは髪型だけでなく、メイクやファッションにも同じことが言えるのですが、人間は自分が身に着けるものや自分のスタイルを「自分自身」だと感じるところがあるのです。これを心理学用語で“拡張自我”といいます。そのため、髪型は「自分自身の投影」とも言えるのです。短い髪の人が活発で、長い髪の人は女性的というイメージを持たれがちなのはそのためなのですね。
■長い髪を好む女性の深層心理とは
長い髪型は女性の大半を占めるため、性格をひとくくりにすることは難しいと言えます。そのため、どう見せようとしているかで判断していくことになります。顔の一部を隠そうとしている場合は、神秘性やミステリアスさを主張したいタイプでしょう。そして、額を出すようなスタイルは、知的でしっとりとした印象を与えたいと思っているタイプ。また、髪型が良く変わるタイプは、その場に応じた自分を演出できる器用な性格の人だといえます。
■短い髪を好む女性の深層心理とは
髪型を短くしている女性は、仕事を積極的にこなしたり自分自身の能力を発揮したいと考えている性格の人が多いようです。短い髪形は活動の邪魔にならない上に、手入れも比較的簡単なので、活発でフットワークの軽い生き方に適しているといえます。そういう理由から、ポジティブで明るいイメージを周囲に与えるタイプが多く、積極的に人の輪に入っていける傾向があるようです。ただ、少しめんどくさがり屋な部分もあるかもしれません。
■理想の自分に近づくには装いから変える
もしもあなたが自分を変えようと思うなら、最もシンプルな方法があります。それは、“拡張自我(拡張された自分の一部)”であるメイクや髪型を、理想とする女性のそれに変えるということ。そうすることで、自己イメージも変わり、立ち振る舞いも自ずと変わってくるでしょう。ある意味、「形から入る」とも言えるかもしれませんね。でも、髪型ひとつで性格が変わるなら、やってみる価値アリだと言えます。
おわりに
髪は自分を表現する「拡張された自分」だということが分かって頂けたでしょうか。しかし逆を言えば、短い髪にすれば活発な性格に、長い髪にすれば女性的な性格に寄せることも可能です。そのため、髪型から自分を変えることもできるので、あなた自身がどうなりたいのか、どう生きたいかで変えるのもアリなのではないでしょうか。だから、イメチェンは自分自身にしっくりくるスタイルを探る上では、意外と大切なことなのかもしれませんね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。